腎不全治療中のたみ(パピヨン15歳)、2016年4月に腎不全が発覚してから丸2年が経ちました。

獣医さん曰く、犬は腎不全と診断されると残りは数ヶ月…というケースが多いのだそうです。
逆に猫は腎臓病と共に生きる生き物なので、まだまだ頑張れる。
そして「稀に猫並の腎臓を持つ犬もいる」と。

腎不全の犬さん、猫並にがんばりましょう!

今回はたみのこれまでの治療や検査、体調などを振り返ってみたいと思います。
参考までに現在行っている治療・検査・家での生活などもこの記事にまとめておきます。
同じ病気と闘う犬さんのヒントになれば幸いです。

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腎不全発覚のきっかけ

たみの腎不全は、定期検診で尿検査もついでにお願いした際に「少したんぱくが出ているので、ひとつ詳しい検査をしてみましょう」とのことで、当時サービスが開始されたばかりのSDMAという検査を受けたことで発覚しました。

腎臓の機能が低下すると、タンパク尿が出たり血液検査のBUNやクレアチニンという数値が上昇します。
しかし、BUNやクレアチニンに変化が見られるのは既に腎機能の75%を失った状態。
一方SDMAでは、腎機能の40%を失った段階で異常を見つける事が出来る画期的な検査です。
SDMAについて

通常の血液検査と同じで、採血をして外部の機関に検査を依頼するだけなので、犬への負担は特に大きくはありません。

SDMAで初期段階の腎不全を発見出来たこと。これはとても大きかった。

犬は年に1回の健康診断が推奨されていますが、老犬(特に10歳以上)は半年に一度健康診断を受け、こうしたごく初期の異常を見つけて対処する事がとても大事だと思いました。

腎不全発覚から2年目の様子

無症状で尿検査と血液検査の結果から腎不全と診断され、2年経った今、たみの様子はどんな感じかというと…特に変わらず(笑)

昨年の夏、処方食と水をきちんと摂れていなかった時に急激に悪くなってしまいましたが、強制給餌・給水に切り替えてからはまた安定していました。

安定していましたが、つい先日(2018年3月)の血液検査で40台を保っていたBUNが50まで上がり、夏の悪い時期以外はずっと基準値内だったクレアチニンが2.3と、夏よりも悪くなり、あぁどうしましょう…といった状態になりました。

そこは奇跡のたみちゃん、家での強制給水を1回10mlだったところ20mlに増やし、週2日だった皮下点滴を一時的に3,4回に増やして再検査をしたところBUN42、クレアチニン1.5に下がりました。
素晴らしい。

ただ、SDMAは1年前に27、半年前に34、今回42と、確実に上昇しています。
BUNは食べ物、クレアチニンは筋肉量によっても左右されますが、SDMAが上がっているということは腎不全が間違いなく進行しているという指標になります。

高リン

そしてリンが基準値の上限ギリギリ(6.7)なことと、BUNクレアチニンが若干改善したのも一時的なものかもしれないので、今後まだどうなるか予断は許さない状況ではあります。

高リンに関してはリン吸着剤の増量or変更。
更に副作用も頭に入れた上で、ビタミンD(カルシトリオール)の投与をするかどうかを今話し合っています。

追記

リン吸着剤(レンジアレン)の量を増やしたところ、リンの数値が5.8まで下がりました。
同時に始めたアゾディルというサプリとも相性が良かったのか、BUNも35まで落ち着きました。
※サプリについてはこのページの一番下の方でご紹介します

高血圧

慢性腎臓病の合併症として、高血圧になります。
たみも例外ではなく、150以下が正常の範囲のところ、180~190もあります。
高血圧を放置しておくと、心雑音、痙攣発作、斜頸、失明など様々な疾患に繋がる恐れがあるため、血圧はどうにかして下げておきたいところ。
というわけで腎不全と診断された当初から服用しているACE阻害剤(フォルテコール)だけでなく、降圧剤(ノルバスク)の服用も開始しました。

心雑音

あとは心臓の雑音と若干の肥大
これが進行するならば、腎臓と並行して心臓の治療も開始します。
そうなると水分量を抑えなければならないので悩ましいところですが…。

ちなみに張本人のたみちゃんは、飼い主の心配をよそにお散歩に行けば私を引きずって走り回ってます(笑)

と思ったら、ボンヤリぐったりヨロヨロしている事も多くて心配は尽きません。

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腎不全の治療

機能しなくなった腎臓が元に戻る事はありません。

腎不全の治療=進行を遅らせること。

そしてその治療の中心となるのが食事療法です。
大まかに言うと、たんぱく質とリンが腎臓に負担をかけるので、低たんぱく・低リンの食事を心がけましょう。ということ。

しかし肉食の犬が低たんぱく低リンってちょっと無理があります。
出来なくもないけど、カロリーが足りなくなる。

そこでうまい具合に作られているのが処方食

動物病院では、ロイヤルカナンの腎臓サポート、ヒルズのk/d、ドクターズケアキドニーケア辺りを紹介してくれると思います。
ドライフードはサンプルもあるので是非貰っておきましょう。

そして早速処方食を食べさせる。

…食べない!

と、多くの飼い主が慌てふためくことでしょう。

腎臓の機能が落ちると、味覚が変わるのだそうです。おいしく感じない。
おまけに腎臓食は塩分が押さえてあるので旨味が足りない。

たみは処方食は食べないけど、同居犬のご飯には目をギラギラさせていました。
お腹が空いたら食べるだろうと我慢比べをしましたが、激痩せしました。

そこで処方食にササミをトッピング!とかしちゃいたくなりますよね。
でもササミって鶏肉の中でもリンが多い部位。
おまけに偏食の子ってどうせトッピングだけ食べますから…どんどん負のスパイラルに陥ってしまいます。

たみも処方食に同居犬のご飯をトッピングして数値が上昇してしまいました。
今思うと、処方食をどうしても食べなかった時にトッピングに逃げずに、フードメーカーが開発した腎臓ケア用の療法食を試せば良かったなと思います。

食べない→激痩せ→悪化
という悪循環に嵌りかけたタイミングで療法食をいくつも試し、食べてくれそうなものを探しました。
現にたみはその後1年以上、アニモンダというドイツのメーカーの腎臓用療法食で維持してきました(現在はシリンジで食べさせていて偏食のしようがないので処方食腎臓サポートにしました)。

その他の処方食・療法食については以下のページにまとめてありますので参考までにどうぞ↓

水分補給(←重要)

後述しますが、たみは現在週に2回、皮下点滴で水分を補っています。
と並行して家でせっせと行っているのはシリンジでの強制給水

「こうして毎日決まった量の水を確実に飲ませるというのは、皮下点滴と同じことをしているようなものです」と獣医さんが言っていました。

75gのウェットフードに約50mlの水分を足してドロドロにしたものをシリンジで強制給餌を朝夕2食。
およそ2時間おきに20mlずつ強制給水。
1日にトータルで300ml以上の水分をシリンジで飲ませています。

これが毎日の日課です。

たみの場合、もともとは10歳前後で行った麻酔下での歯石取りの時に歯が全て抜けた事で長い舌が横に出てしまい、ご飯を食べられなくもないけど処方食みたいな不味そうなものは食べたくない…という状態になり、更に水もうまく飲めないので気分も落ち込み、痩せていき…完全に負のループに陥り、しまいには1ヶ月もつかどうかと診断されるほどの数値にまで悪化しました。

そこから打破したのが強制給餌・給水です。
しかしこれを受け入れるかどうかは犬の性格と飼い主の根気次第。
私もたみも頑張って今では当たり前に行っていますが、同居犬チヨ(激しい)に同じケアが出来るかといえば全く自信がありません。
抵抗する犬に無理やり食べさせたり飲ませたりはしたくないので、もしチヨが同じ状況になったらこれは運命だと諦めるか、他の方法を模索すると思います。

でもこれをやるか(出来るか)否かではその後の状態がかなり違ってきますし、強制給餌ではないにしてもいずれ寝たきりになった時に「さあシリンジでご飯を!」と思ってもなかなかうまくいかないと思うので、やらずに諦めるよりは物は試しにやってみる価値はあるかなと思います。歯があってもなくても。
シリンジはワンラック注入器がとても使いやすいです。

ちなみに与える水は普通の水道水でしたが、一日に何度も水を飲ませるうちに「ただの浄水器の水ってのもな…」とちょっと気になり、今はペット用の水を与えています。
ペット用の水=水素水がほとんどですよね。
水素水自体はちょっと馬鹿にしてたんですけど、水素水に変えたらクレアチニンとBUNが下がったりもして…え?まさか水素水?wなんて…。

今まで試したのは3種類。

どれも違いはよく分からないので価格やサイズで選ぶと良いと思います。

病院での治療

病院では基本的には月に1回、BUN・クレアチニンの数値を測っています(血液検査)。

体調に不安がある時やBUNクレアチニンの数値が高かった場合は1,2週間ごとに測ったり、検査項目を増やす事も。
最近はリンの数値が上限ギリギリになってしまったので、これからはBUNクレアチニンだけでなくリンも見ていくことになりました。

また、先月からは血圧も測っています。
更に半年に一度健康診断も兼ねてSDMAを含む全身の血液検査を行います。

薬・サプリについて

病院ではACE阻害剤フォルテコールと降圧剤ノルバスクアゾディルという腸管の毒素を吸着するサプリを処方してもらっています。

その他にレンジアレン(リン吸着剤)を最初は病院で処方してもらい、その後はネットで購入。

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現在与えている食事・薬・サプリ類

現在、メインのフードはロイヤルカナン腎臓サポート(ウェット)。

カロリーの足しになるように、キドナを大さじ1くらい。

レンジアレンを1食につき1/3袋。

食事の1時間前にアゾディルを1カプセル。

夕食時にオメガ3脂肪酸を5滴(人間用サプリなので残りは私が飲みます)

認知症対策にイチョウ葉or転ばぬ杖。これは獣医さん非公認です。

処方薬は朝食の時に処方薬フォルテコール1錠、朝夕に降圧剤ノルバスク1包。
肝機能が低下してきたので、ウルソとリバフィットも飲ませています。

これらを毎食流動食状にして、シリンジで与えています。

1年先も2年先もその先もずっと試行錯誤しながらお世話出来るといいなと思います。
たみちゃんの腎臓がんばれ!

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たみの腎不全治療については以下の記事にもまとめてありますので参考までにご覧ください♪

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