腎不全治療中のたみ(パピヨン15歳)。
治療2年目に入り、最近リンの数値が上がってきました(基準値上限6.8のところ、6.7)。

腎不全の食事療法は、たんぱく質とリンを抑える事が基本となります。
その理由は、腎臓機能が低下することで、たんぱく質とリンの処理が出来なくなるから。
たんぱく質よりもむしろリンを抑える事に注力すべきだとの声もあります。

腎機能が低下すると、タンパク尿が出たり、健康体ならば尿から排泄されるはずのリンが体内に留まり、血中のリンが増加します。

そしてリンとカルシウムの関係が複雑過ぎて、イマイチ理解出来なくて困る…。
漠然とした知識だけでここまできたのですが、リンというものはなかなか奥が深く、腎不全治療と密接な関係にあるようです。

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リン・カルシウム・副甲状腺ホルモン…?

  1. 腎臓にはビタミンDを活性型ビタミンD(血中のカルシウムが足りなくなった場合に腸管からのカルシウムの吸収を促進する)に変える働きがあるものの、腎不全の場合これもまた弱っているので活性型ビタミンDが少なくなりカルシウムが吸収されず、血中のカルシウム値が低くなる。
  2. 腎機能の低下に伴いリンの排泄が出来なくなり、血中のリン値が高くなる。

これが腎不全により起こる「高リン」「低カルシウム」の状態。
手作り食などでリンとカルシウムのバランスが大事と言われるのはおそらくこの関係からくるものなのでしょう(曖昧…)。

高リン・低カルシウムになると、今度は副甲状腺ホルモン(不足したカルシウムを補おうと骨からカルシウムを溶け出させる)の分泌が増加し、血中のカルシウム値を上げる。
骨が脆くなるだけでなく、今度は過剰にカルシウム値を上げてしまい、血中のリンと結合して
骨以外の場所で石灰化する。

このような状態を防ぐために今回獣医さんから提案されたのは、ビタミンDの投与。

犬の腎不全はステージ1~4に分けられ、血液検査の値だけざっと見ると、

ステージ1:クレアチニン1.4以下、SDMA14以下
ステージ2:クレアチニン1.4~2.0、SDMA25以下
ステージ3:クレアチニン2.1~5.0、SDMA45以下
ステージ4:クレアチニン5以上

に分けられていて、ステージ3の治療のひとつとして、「カルシトリオールの治療の検討」とあります。

このカルシトリオールというのが、活性型ビタミンD
ただ、この治療は論文がまだ少なく、うまくいった例もあれば大失敗した例もあるそうで、私はまだ決心出来ていません。

獣医さんによってはステージ3より前からビタミンDの投与を始めることもあるそうです。
リンの値が低いうちからといった意味もあるのかもしれません。

ビタミンD製剤の投与の目的は、腸管のカルシウムの吸収を促進させ、正常値に保つこと。
そして血中のカルシウムの値を正常化させ、副甲状腺ホルモンの分泌を抑えること。

活性型ビタミンDを高リンの状態で投与すると石灰化を招くため、リンの値を減らしてからの投与が推奨されています。
現段階でリンが正常値ギリギリな状態での投与はやめた方が良いのかなと思います。

おそらく大失敗した例は投与量の間違いとかリンとの兼ね合いだったのかな。

ビタミンDといえば、鳥の飼育をする時に「ビタミンDを得るために日光浴を!」としつこいほどに言われます。
でもこのビタミンDは普通のビタミンDであり、日光浴などで得たビタミンDをカルシウムと結びつけるためには腎臓・肝臓に活性型ビタミンDに変えてもらわなければいけないんですね。
あーややこしい。

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リンを減らす方法

いずれビタミンDを投与するにしても、とりあえず今の課題はリンを減らすこと。

たみは今処方食(ロイヤルカナン腎臓サポート)を食べているので、低たんぱく・低リン食の摂取は既にしています。

この食事から更にリンを減らすためにはリン吸着剤の使用が必要。
リン吸着剤にも種類があり、人間用はもっと色々ありますが、犬猫用はサプリメント扱いで、鉄とカルシウムの2種類の吸着剤が売られています。

たみが今使っているのはレンジアレン。
血液検査でのカルシウムの値が上限ギリギリだったり若干上限を超えている事があるので、カルシウムよりも鉄が良いと判断してレンジアレンを選びました。

成分
バレイショデンプン、ショ糖、塩化第二鉄、炭酸ナトリウム

レンジアレンは鉄系のリン吸着剤。
副作用は特に見受けられません。しいて言えばウンチが黒くなるのと、量を増やすと軟便になること。
ご飯に混ぜて与えられることと、少量で味やニオイがないので与えやすいです。

給与量は体重5kgあたり1日1包(4包まで増量可)とのことなので、3kgのたみは1日1/2包与えていましたが、リンの数値が上がってからは1日1包に増やしました。

その他のリン吸着剤として病院で教えてもらったのは、カリナール1、カリナールコンボ、イパキチン、キドキュア。
これらはカルシウムが主成分です。
カリナールコンボ、イパキチン、キドキュアはリン吸着と腸管の毒素(BUN)軽減の作用があります。

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カリナール1とレンジアレンはリン吸着のみなので、BUNの数値によってはカリナール2やアゾディルなどの腸管の毒素に作用するサプリを併用することが多いそうです。
たみはアゾディルとレンジアレンを併用していますが、カリナール2も何となく続けています。

腎不全って末期にならないと劇的な症状は出ませんが、何となくダルそうなしんどそうな様子は初期の頃から見られます。
腎機能が回復することはなくても、点滴や給水、低たんぱく・低リン食などでケアしてあげることで腎臓への負担が減り、お散歩で走り回ったり明るい表情を見せてくれるようになります。

ゆっくりゆっくりと残りの腎臓を大切にしながら穏やかな日が一日でも長く続く様に、飼い主は日々勉強を続けます。

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たみの腎不全治療については以下の記事にもまとめてありますので参考までにご覧ください♪

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