17歳になったパピヨンのチヨ、死にかけました。

原因は気道分泌物(痰)の誤嚥
人間と同じで犬も高齢になると痰の誤嚥による誤嚥性肺炎や窒息の危険があると初めて知りました。

あと2,3分、気付くのが遅かったら命を落としていた恐ろしい出来事です。

つい先日受けた健康診断では、年相応の衰えはあるものの血液検査ではパーフェクトなチヨです。

寝たきりでもない健康な犬でも、「老犬」というだけでいつ何があるか分かりません

同じように老犬をお世話している飼い主さんに知っておいてほしいなと思い、今回の出来事をまとめました。

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痰が原因の老犬の誤嚥と窒息

  1. チヨが痰を誤嚥し、窒息してから発見まで約2,3分。
  2. 応急処置を始めて呼吸が再開するまでおよそ2分。
  3. 呼吸が戻り、意識が朦朧とする中、病院に連れて行き、獣医さんの処置を受けるまでの移動時間がおよそ10分。

ほんの数分の出来事でした。

①の時点で飼い主が留守にしていたり、家にいても家事をしていたり別の部屋にいたら助ける事は出来なかったと思います。

今回の場合は私がトイレに入っていたら、チヨの異変を見つけた小3次女が

「チヨちゃんがバタバタしてておかしいよ!起こしても倒れる!これはおかしい!母ちゃん!」

と呼びに来てくれたので、早い段階で見つける事が出来ました。

トイレに入る前はチヨは寝ていたので、2~3分の間に呼吸が出来なくなり、窒息しました。

急いでトイレから出ると、目を剥いて痙攣を起こしているチヨの姿。

同居犬たみ(15歳)がここ半年くらい神経症状から来る部分発作を起こすようになったので、たみよりも年上のチヨも年齢からくる神経の発作なのかな?と初めは思っていました。

てんかんの発作なら飼い主が出来る事は安全確保と、下手に触らないこと。
獣医さんに見せられるように動画を撮ること。

というわけで、撮影できるようにしたスマホを次女に持たせたものの、てんかんにしては様子がおかしい…。

絶対おかしい…。

とはいえ夕食前でお腹は空っぽだし、固形物を誤飲・誤食するはずもない。
そもそも私がトイレに入る時は寝ていたし。

超高速回転する脳内(緊急時仕様)で様々な考えを巡らせながら口の中を見ると、舌は紫どころか黒くなっていて明らかに呼吸が出来てない

急いでチヨを逆さまにして背中を叩き、喉に手を入れました。
喉からはすごく粘っこい粘液。

あぁこれが詰まってるのかと確信し、あとはもうひたすら声掛け(耳聞こえないけど)をしながら異物の除去。

獣医さんに聞いたところ、チヨのような粘度のある痰の場合、逆さにして叩くという方法はあまり有効ではないそうです。
出来るなら吸引。だけど、吸引なんて家では出来ない。これが大問題。
今回ある程度手で掻き出せたのと、非常に粘度があったので鼻水みたいにズルズルと出てきたのが幸いでした。

チヨの痙攣が次第に治まり、正直「死んじゃった?」と思って顔を見ると、チヨもこっちを見てる。

生きてる!

そこで初めてかかりつけの動物病院に電話をして、時間外診察をお願いしました。
病院は普段なら18時半頃には留守電になってしまうのですが、この日は19時前だったのに受付の方が出てくれて、本当に良かった。

自転車のカゴにキャリーバッグを乗せ、後ろの子供乗せに次女(荷物持ち)を乗せ、雨の中病院までは約5分。

到着してすぐに獣医さんにバトンタッチし、既に吸引器や挿管の準備もして下さっていたので即処置開始。

気管内には私が手で掻き出した粘液が大量に詰まっていたそうです。
レントゲンで見る限り肺や気管は綺麗に写っているとのことでした。

病院は夜間は無人になるので、1時間ほど酸素室で休み、皮下補液と誤嚥性肺炎の予防のため抗生剤の投与をしてから家に連れて帰りました。

無言の帰宅にならなくて本当に良かった…。

初めは神経症状の発作だと思い、獣医さんに見せるために撮影をしたのでこの時の動画が残っています。
参考までにご覧ください。

チヨの口から掻き出しているのが喉に溜まっていた痰です。

窒息その後の様子

処置室から出てきて抱っこした瞬間、ぬいぐるみのようにくたっと私に全体重を預けるチヨ。
こんなチヨちゃん初めてです。

チヨは数分間の窒息の間、痙攣、失禁、脱糞していました。
17歳の小さな体への負担は相当なものだったと思います。
おまけに私に叩かれまくっているわけですから…。

低酸素の状態が続いた事による脳への影響があるかもしれません。
もしかしたら今夜急変して死んでしまうかもしれないと思いました。

状況的には窒息が原因の痙攣の可能性が高いですが、もしかしたら痙攣発作からの嘔吐・窒息だった可能性もあります。

連れて帰って、夜中にまた同じような状態になったら即夜間診療へとのことでしたが、自宅から夜間診療を行っている病院までは車で30分ほどかかります。
と考えると、すぐに発見して自宅で応急処置出来たこと、かかりつけの病院に滑り込めたことなど不幸中の幸いが重なって命を落とさずに済んだのだと思います。

20時半頃自宅に連れて帰り、ベッドに座らせるとうつろな目をして周りを見た後にすぐ寝てしまいました。

22時頃、チヨが目を覚ましました。
後ろ足がヘルニアのためうまく動かせないので、歩く時は手作りのハーネスで補助しています。

目を覚ましてから約3時間、いつも通りリビングをウロウロ。
歩いている間に声も出せるようになり、水も少し飲み、オシッコをして、触るとガウガウ怒って…いつものチヨちゃんが戻ってきました。

そして朝、すっかり通常営業のチヨちゃん。
特別な朝です。

少なめに出した朝ご飯を完食し、足りないと怒るチヨちゃん。
これがチヨちゃん。

ちょうど同居犬たみの通院日なので、チヨも一緒に病院に行きました。

さすがおばあさん、向きがとても自由。

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痰を詰まらせる犬の治療と再発予防

病院に行くと、獣医さんも看護師さん達もすごく嬉しそうに迎えてくれました。
本当に生きてて良かった。

私は昨日チヨが詰まらせたものは、吐いた胃液だと思っていたのですが、獣医さんに聞いたところ「気道分泌物」とのことでした。
痰ですね。

チヨは若い頃から飲み込むことが苦手なのと、年をとって舌が横から出るようになり喉に溜まった唾や痰を食道に向かって飲み込む自然な動作が鈍くなったこと。

そして更に昨日は長時間寝ていて喉にいつも以上に痰が溜まった状態で起きた拍子に誤嚥し、粘度が強い痰だったのですっかり気道を塞いでしまったのではないかというのが獣医さんと私とで話した推測。

そこでひとつ、活痰剤「ビソルボン」を処方していただきました。
継続して飲んでも問題ないとのことなので、今後も服用を続けます。

先に神経からくる痙攣発作を起こして痰が詰まり、窒息という可能性もありますが、それは今後一週間の間に同じような発作が起きなければ疑いは晴れるとのことでした。

チヨは若い時からドッグフードを喉に詰まらせることが多いので、担当の獣医さんが変わる度に「家で本気で詰まらせて窒息した時はどうしたら良いですか?」と質問してきました。
どの獣医さんも「家ではどうしようもないので病院に連れてきて下さい」としか言いません。

でも実際今回の様な事が起きたら、家で何も処置をせずにすぐに動物病院に連れて行ったところで病院に着いた頃には命はありません。
かろうじて生きていても、予後がどうなるか。

今の担当の獣医さんには聞いたことが無かったので、上記の話もした上で改めて聞いてみたところ、「家には挿管の道具もないので、処置らしい処置はできない」とのことでしたが、「もしやってみるとしたら、吸引器を使うか、日常的にガーゼで口の中の分泌物を拭き取ること」と教えてくれました。

あとは食道拡張症の犬の治療として食後に体を縦向きにして食道に食べたものがきちんと流れていくようにするという方法があるそうで、チヨも食後に痰が喉に留まらないように体をしばらく縦向きにすると良いかもしれないとのことでした。

実際昨日の処置が終わり酸素室に入っている間、チヨはタオルにくるまれてバケツに縦向きに入れられていました。

ただ、今元気になったチヨちゃんをバケツに入れておくと、
「出しなさいよ!」と吠える→興奮して咽る→咳が出る
という状態が容易に想像できます。

どうしたもんかなぁ…と考えた結果、今回集めたアイテムは以下のとおりです。

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痰が絡む老犬のためのアイテム

まだまだ元気で生きていてくれないと困るので、私はチヨちゃんを長生きさせるアイテムを考えました。

今回集めたアイテムは

  • 痰を喉に留まらせない
  • 緊急時の処置に使えるかもしれない

以上の基準で選んだもの。

日常的に痰の除去をするというのはチヨの性格上現実的ではないので、抱っこ紐以外は緊急時用のアイテムです。

抱っこ紐(縦抱き)

縦抱きの抱っこ紐って足腰に負担がかかってあまり良くないと思い、今まで使った事がなかったのですが、食後チヨちゃんを縦向きにするには最適なアイテムだと思いました。

届いたら詳しくご紹介します。

吸引器

かなり悩んで悩んで購入したのが、電動吸引器。
吸引器にも赤ちゃんの鼻水用から介護の痰吸引用まで機能も価格帯も色々。

私が選んだのは新鋭工業のスマイルキュートKS-500

もしもの備えにはすごく心強いアイテムです。

鼻水吸い器

スマイルキュート購入までは、人力鼻水吸い器をチヨの横に置いておきました。

私は火事場の吸引力を出せるかもしれない。

獣医さんから教えていただいた痰を掻き出すためのガーゼなども常備しておきます。

「17年も生きてきたのに、痰が詰まって死ぬなんて嫌です」と言うと、「これもお年寄り特有の症状なんですよ」と獣医さんが教えてくれました。

元気そうに見えてもお年寄り。
一日でも長く元気に一緒にいられるように、穏やかな日々を送れるように、後悔しないように過ごしていきたいと思います。

今はほんの数分離れるだけで怖いです。
出来る限り一緒にいますが、24時間くっついているわけにもいきません。
私は普段自宅の2階で仕事をしていて、チヨは1階で過ごしているので、常に様子を見られるカメラも設置しました。

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