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犬の膵炎と食事。急性の症状・治療とその後のフードについて

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我が家の愛犬たみは、12歳の時に急性膵炎を発症しました。

症状は“急性”というだけあって本当に突然の嘔吐から始まりました。

完治までは約2週間。
正直、当時12歳という年齢もあり、これでお別れかと覚悟しましたが、無事元気になりました。

約2週間の闘病は、たみにとっても飼い主にとっても大変なことでした。
この記事はたみに行った治療やその後の食事(急性膵炎の再発予防・慢性膵炎の維持用)の記録です。

目次

犬の急性膵炎の症状

たみの急性膵炎は、突然の嘔吐から始まりました。

犬はよく吐く生き物なので、どうしたのかな?と気にしつつも最初の2,3回は様子を見ていましたが、嘔吐から更に下痢も始まりました。

これはお腹でも壊したのかと思い、ご飯を少し減らしてビオフェルミンを1錠飲ませました。
普段ちょっとお腹を壊しただけならこれで治ります。
かかりつけの獣医さんからも「ちょっとしたお腹のゴロゴロ程度で、お家でビオフェルミンで治るならわざわざ病院に来るよりも良いですよ」と、ビオフェルミンは推奨されています。

しかしその時はビオフェルミンを飲んだところで全く治る気配がなく、嘔吐下痢を繰り返すたみ。
食べても飲んでもすぐに吐くようになってしまい、おまけに🐶うぅぅ…と唸り声をあげ始め、これはおかしいと動物病院を受診しました。

診断は、急性膵炎
外部の血液検査の結果を待たなければ確定診断は出来ない状況でしたが、院内で測れる数値とたみの症状から急性膵炎と見なして早急に治療を開始することになりました。

放っておくと命にかかわる病気です。

急性膵炎の原因

急性膵炎と診断されたのは6月8日。
嘔吐が始まったのは6月7日。

膵炎の原因として私が怪しいと思っているのは、6月1日のたみの誕生日に食べさせた馬肉。
発症まで1週間ありますが、馬肉以外に何も思いつかないのです。

人間でもそうですが、膵炎の原因として考えられるのは食事。
慢性的に偏った食事をしていたり、急に体に負担のかかるような飲食をしたり。
私も若かりし頃、膵炎になったことがあります。
原因はお恥ずかしい話ですが、飲み方を知らずガブ飲みしたお酒…。

たみは普段、普通のフードとたまに犬用ボーロを与える程度でしたが、たまたまおまけでいただいた馬肉の缶詰(犬用)が家にあったので、誕生日祝いに夕飯に少し多めにトッピングしてあげました。

獣医さんにその話をすると、「あ、それは…」と断言はしなかったものの、「馬肉で確定」と言いだけな顔をしていました。

馬肉はとても良いタンパク質だと言われていますが、たみには合わないのだと思い、それ以来馬肉そのものも馬肉を使ったフードもおやつも一切与えていません。

犬の急性膵炎の治療

膵炎の特効薬はないそうです。
点滴や制吐剤を投与しながら自力で治癒するのを見守るのみ。
今はブレンダZという薬もあるので(当時はありませんでした)、使用する病院もあるかと思います。
かかりつけでも待合室でチラッと聞いたことがあるような…。

食事で身体に負担をかけるわけにはいかないので、治るまで絶食=治療(今は嘔吐が収まれば低脂肪の療法食を少しずつ与え始める方が良いそうです)。
毎日水分と栄養を補う点滴に通いました。

朝預けて、夕方お迎え。
その間、何時間も点滴をして、帰宅時には前足に留置針を刺しっぱなし。

点滴をしてひとまず現状維持をすれば、体が弱ることはありませんでした。
点滴と半日入院は、1日6,000円。私の財布は弱りました。

何度か検査をして、絶食・点滴が終わったのは1週間後。

その後は異常がないかを確認しながら少しずつ処方食を食べさせて、1週間かけて通常の給餌量まで増やしていきました。

犬の膵炎の再発予防のための食事

一度膵炎にかかると、再発しやすいと言われました。
そのためこれまでのフードではなく、処方食を食べさせるようにと。

たみがまず勧められたのはロイヤルカナンの消化器サポート(低脂肪)

膵炎予防にはこれが良いのでしょうが、たみはなかなか食べてくれず困りました。
消化器サポートには缶詰のウェットタイプもあるので、ウェットはどうかと試してみたら、どうやら体質に合わないようで嘔吐下痢…(膵炎再発ではありませんでした)。

困った困ったと思いつつ、結局消化器サポートのドライに同居犬の手作り食をかけて食べさせたりしましたが、
手作り食の部分だけ食べる→栄養不足→痩せる
という悪循環…。

そうこうしているうちに腎不全を患ったため、現在は腎臓病用の処方食を食べさせています(腎不全治療に関しては「犬猫の腎臓病治療記録と在宅ケア」参照)。

そして腎不全の処方食を探していたら、病院で勧められたロイヤルカナン以外の処方食や、フードメーカー独自で開発された対応食など、様々なフードがあることを知りました。

かかりつけの獣医さんは

獣医さん

処方食がベストです。ただ、食べてくれないのが一番の悪
処方食がベストなら、とにかく食べさせることがベター。
処方食以外の対応食でも、食べて体に異常がないのなら積極的に取り入れて良いと思います。

と言います。

そうです。食べずに痩せて衰弱してしまっては元も子もありません。

膵炎の処方食・療法食

腎不全でもそうですが、食べたものが影響する疾患・病気と付き合う上で、犬の体質に合うフード、食べてくれるフードを探すのは一苦労。

そして更に処方食は基本的にあんまり美味しくなさそうなので、食べてくれるフードを確保することがとても大切。

ロイヤルカナン 消化器サポート低脂肪

ロイヤルカナン消化器サポート低脂肪は、たみが動物病院で最初に勧められたフードです。

粒の大きさは約1cm。

2.3分で指で潰せるくらいの固さにふやけます。

これを食べてくれるなら万々歳。
たみは渋々…半分食べてくれたら良いかなといった感じでした。

食欲がない子にはシリンジで与えられるリキッドタイプも。

ヒルズ i/d

ヒルズのi/d(低脂肪)も膵炎の時の処方食。
こちらも動物病院で扱っていることが多いので、サンプルをもらえると思います。

ヒルズ i/d シチュー缶

処方食は基本的にマズそうですが、めずらしく美味しそうなのがヒルズのシチュー缶

↑上の写真はたみが時々食べている腎臓用の処方食・ヒルズk/dのシチュー缶ですが、中身は似ていると思います。

普通のウェット缶も売ってます。

犬心

ロイヤルカナン・ヒルズあたりは、まずは動物病院で勧められて試してみるフードなので、これらを食べてくれれば良いのですが、実際はなかなか食が進まないことが多く、飼い主としては困ったもの。

特別療法食・犬心は、膵炎だけでなく膵炎と同様、高血糖・高脂血が関わるクッシング症候群・甲状腺機能低下症・高脂血症・糖尿病・メタボ(肥満)・脂質代謝異常症に対応した無添加・国内製造のフード

ロイヤルカナン・ヒルズなどの動物病院で指示されたフードを渋るなら、こういった市販の療法食を試してみるのは本当に有効な手段です。

処方食にとりあえず食べてくれそうなトッピングを色々乗せて食べさせてみたくなりますが、経験上、そんな努力も虚しくトッピングしか食べない…なんて状態になりがちですから。
それでは食餌療法の意味が全くなくなってしまうので、処方食がダメなら市販の療法食。それがダメだったらトッピングや手作り食を考えると良いかなと思います。
たみも現在は市販の腎臓用療法食で維持しています。

犬心は公式サイトから無料サンプルをもらえます。

犬心公式HP

実際に食べた様子は↓こちら

デイリースタイル膵臓サポート

獣医さんが開発した療法食デイリーサポート膵臓サポート。
膵臓サポートは食べたことがありませんが、同じシリーズの腎臓サポートを同居犬たみが食べていた時は食いつきが良く数値も安定していました。

楽天の公式ショップからだと、300gのお試しパックが1,000円で送料無料。
試してみる価値はあると思います。

お食事サービスという手も

もしシリンジを嫌がらない子なら、ふやかしたドライフードとウェットフードを電動ミルでドロドロにしてシリンジで与える方法もあります。
これはたみ&同居猫とらじの腎臓病治療の中でものすごく役立っています。
本人が嫌がるなら誤嚥の心配もあるので無理にすることはありませんが、そういう方法もあるということも知っておいて損はありません。

膵炎の苦しみはもう二度と繰り返したくありません。

飼い主として出来ることは、毎日の食事管理による再発防止
おいしく食べてくれるフードを見つけて、心も体も元気に長生きしてもらいましょう。

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