パピヨン16歳のたみ、どうやら認知症です。

あれ?と思ったのは、15歳と2,3ヶ月頃。
ご飯を食べ終わったのにいつまでも困った顔で私を見ていたり、元気がないわけではないのにボーッとすることが増えました。

それから更に2,3ヶ月程経った15歳半頃、更に顕著な症状が見え始めました。

主な症状は、

  • 壁を向いて黙って立っている
  • 鏡の世界に入りたがる
  • 段差があるのにそのまままっすぐ進んで落ちる
  • 子供のオモチャが散らばる道なき道を進み、「あら?私どうしたの?」と狼狽える
  • ドアを開けて出入りする際に、開く方ではなく蝶番の方を向いて待つ
  • どうしたら良いのか分からない様子で一日中飼い主について回る
  • 月一の美容院から帰った後、しばらく呆然としていた

認知症としてはごく初期段階。
毎日何となく過ごしていたらあまり気にならない段階だと思います。
腎不全治療中で週2回の通院を続けているので、自然と体調や行動に意識が向きがちなので気付いたのかなという程度。

これが更に半年程経つと、

  • 徘徊する
  • 障害物を避けられなくなる
  • ふらつく、足に力が入らなくなる
  • お漏らし、オネショをする
  • ウンチを踏んで歩く

この様な症状が現れ、日常生活で不自由が生じるようになりました。

この記事には、たみの認知症(痴呆)に関係する症状、家庭内で出来る対策を記録していきます。

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犬の認知症の症状

現時点で認知症かな?と思われる症状は以下のとおりです。

行き止まりで立ち往生

なぜか家中のドアが気になる様子のたみちゃん。

普段出入りしない台所のドアの前で停止していたり。

お昼寝から目覚めたと思ったら、誰も入っていないトイレのドアを借金取りの如く激しくノックしたり。

↑我に返ってションボリ。

とにかくドアが気になって仕方がないのに、なぜか蝶番の方を向いて開くのを待ってみたり…。
玄関から出て行かないように注意をしています。

同様に鏡や窓ガラスも同様、どうして前に進めないのかと悩んだり、後退出来ず立ち往生する事が増えました。

ひたすらまっすぐ進む

行き止まりで立ち往生してしまうのですから、行き止まりがなければ前進あるのみ
ひたすらまっすぐ進んでいくので、前に段差があろうとなかろうと、子供のおもちゃが散らばっていようと関係ありません。

しかし進んだ先で立ち往生…。
最終的ににっちもさっちもいかなくなって困ってしまいます。

↑これは認知症の犬が抜け出すには難易度が高すぎ。

壁や窓ガラス以外にもサーキュレーターで立ち往生。

意思に関係なく風を浴び続け、危ないです。
これまでは全く意識していなかった家庭内の家具や家電が思わぬ危険になるので、認知症の症状が出てきたら安全対策が必要ですね。

ひたすら歩き続ける

たみの場合、午前中1時間、夜間2,3時間、家の中を歩き回ります
ボンヤリとした顔でグルグルと。

徘徊のノルマを達成すると、今度は熟睡。

揺すっても起きません。

足元がおぼつかなくなる・ふらつく・転ぶ

足(特に後ろ足)がおぼつかなくなったのは、これまでに挙げた認知症の症状が出始めて半年ほど経ってから。
同居のチヨ(パピヨン17歳)がヘルニアにより後ろ足が不自由になったので、たみも認知症とは関係なく後ろ足が弱ったのだと思っていました。

もしくは15歳半頃から時々起こるようになった部分発作(原因は不明、老齢性のものの可能性が高いと言われている)の前兆かな?とか。

とりあえず足に力が入らないことを獣医さんに相談したところ、これも認知症の症状のひとつなのだとか。
認知症って単純に記憶とか認知能力が衰えるものだと思っていましたが、ふらつきも認知症の症状とは驚きました。

常に歩行に補助が必要なヘルニアのチヨと違い、確かにその時の気分や体調によってスタスタ歩くんですよね。

神経から来る物理的な異常ではなく、これが認知症なのかと改めて実感しました。

↓これも同時期に撮影した動画です。

まだらボケってやつでしょうか。
別の犬みたいでしょ(笑)

障害物を避けることも苦手になりました。

お漏らし・オネショをする&ウンチを踏んで歩き回る

オシッコをトイレでしたりその場でしてしまったりということが増えてきました。

そして徐々に失敗の頻度が増えて、ウンチも床でしてしまうことも。

そして漏らしたウンチを踏んで、家中うんこパラダイスになることもしばしば…。


以上が現時点でたみに現れている認知症の症状です。

ここまで来ると危ない目に遭う前に、そして快適な老犬生活を送るために対策を練らなければなりません。
参考までに我が家でしている対策をご紹介します。

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認知症の犬のために家で出来る対策

認知症を発症し、色々なことが今までと同じようには出来なくなってしまったたみが快適に、安全に暮らせるようにいくつかの対策を練りました。

対策をとることは犬のためだけでなく飼い主の負担軽減にもなります。

私ははじめ、飼い主の負担を減らす=手抜きのように思ってしまい、介護グッズの導入を躊躇してしまいました。
しかし実際に工夫をしたり介護用品を取り入れた事で介護生活の中で「大変!」の占める割合がかなり減り、少しだけ余裕を持ち、時に楽しみながら介護出来るようになりました。

認知症の症状の出方は個体差があり、そのための対策も多種多様ですが、認知症のたみにとった対策をご紹介します。

お漏らし対策

時々お漏らしをしてしまう段階では、「トイレに行こう」というまだらに芽生えるたみの意思を尊重したかったのでオムツの着用はしませんでした。

しかしお漏らしの片付けはなかなか大変…。
我が家はフローリングなので、簡単に洗える敷物を用意しました。

色々試した中で一番良かったのは30cm四方のタイルカーペット、ワタナベ工業 国産タイルカーペット 吸着ぴたマット

そしてオシッコやウンチの掃除には、カンファペットと、レックすいすいクロス

詳しくは以下の記事を参考にしてください。

そしていよいよお漏らしの割合が大半を占めてきた頃、オムツデビュー。

犬用のおむつは高く、人間用を代用しようと試みましたがたみにはしっくりこなかったので、手作りのおむつカバーを併用しています。

オムツデビューは個人的に少し抵抗がありましたが、本人は特に気にしていない様子。
オムツをつけてるのにちゃんとトイレに行ったり、「どこでしたら良いのかしら…」とウロウロした結果、その場でしちゃったり。

オムツの一番大きなメリットは、掃除の時間が減った分、たみと過ごす時間が増えたこと。
触られる事を嫌がらないたみにとっては、オムツ交換の時間もスキンシップの時間です。
もっと早くオムツデビューして良かったかもと思います。

転倒・足の滑り対策

転倒したり、フローリングで足を滑らせないように考えた対策は

  • フローリングにカーペットを敷く
  • 角をガード
  • 靴下を履かせる

以上3つ。

フラフラ歩いていると角に頭や体をぶつけてしまうので、お風呂マットや100均で売っているパズルマットでガードしています。

フローリングに敷いているカーペットは前述の 吸着ぴたマットと、老犬エリアとして老化一面にもブレスエアー風のベビー布団を敷いています。
どちらもお漏らししてもすぐに洗って乾かせるのでおすすめ。

足に力が入らず、歩行が難しい時は滑り止め付きの靴下を着用。

安全確認

私は家で仕事をしているので一日留守にすることはまずありませんが、小学生の子供の送迎などで小一時間家を開ける事があります。
また、2階で仕事をしている間は、同じ家にいるとはいえ1階で過ごす犬の様子を見る事は出来ません。

同居犬チヨが目を離したほんの数分の間に痰を喉に詰まらせて窒息した事件をきっかけに監視用のカメラを設置しました。

カメラがあるのとないのとでは安心感がまるで違います。

外出時は何かあったとしても見ているだけでどうする事も出来ませんが、家にいる時はすぐに駆けつけられますし、外出時だって早めに異変に気付くことが出来ます。

カメラの導入は大正解でした。

洗濯物

認知症になり、お漏らしが増えると洗濯物が激増します。

お漏らし以外にもお水のお皿にダイブしたり、ウンチを踏みまくり家中うんこパラダイスになることも。

折りたためて絶妙なサイズの洗濯桶、ソフトタブ・ワイドは犬ベッドや敷物などの選択にジャストサイズ。

買って良かったアイテムのひとつです。
毎日使ってます♪毎日洗濯物が(笑)

サプリメント

獣医さんに認知症を食い止めるために何か良い薬はないかと相談したところ、

  • アンチノール
  • オメガ3脂肪酸(DHA・EPA)

この2つのサプリが良いのではないかと提案されました。

たみは腎不全の治療をしているので、この中でも腎臓の保護にも良いとされているオメガ3脂肪酸(DHA・EPA)を使う事にしました。

ペット用のオメガ3サプリも販売されていますが、私は人間用のウルトラオメガというサプリを使っています。

アンチノールは同居犬チヨが気管虚脱とヘルニアのために飲んでいます。

あとこれは獣医さんとよく相談の上で使用を検討した方が良いと思いますが、イチョウ葉をたみのご飯に混ぜています。
私がイチョウ葉を始めた目的は、認知症と腎臓の保護、部分発作の緩和です。

イチョウ葉は人間の認知症でも使われるハーブですが、薬との飲み合わせに注意が必要なので、使用の際は必ず獣医さんに相談して下さい。

たみは認知症そのものよりも、イチョウ葉を飲んでいる間、部分発作の頻度が減りました。


以上が認知症を発症したたみの症状を対策です。

症状には個体差があり、また、元々の性格も一匹一匹違います

同居犬チヨは触られる事が大嫌いで神経質、すぐに噛むし、興奮すると咳込んで大変な事になるので、おそらくチヨが認知症になって悩んでいる時に上記のようなアドバイスをされたとしたら、

出来るもんならとっくにやってるわよ!

とムカムカすると思います(笑)

対策をとろうと必死になると、それすらもストレスになり得る老犬介護。

例えばチヨの場合は歩行に補助が必要ですが、歩行の度に補助ベルトを脱ぎ着させるのはお互いにとって大きなストレスになります。
そのため一日中つけていられる補助ベルトを作り、寝たきりにならずに過ごせています。

また、たみは腎不全の影響で偏食&処方食を食べなければいけないので流動食を作って強制給餌しています。
「強制」というと聞こえが悪く、喉の奥に無理矢理押し込んでいるイメージですが、実際は飲み込みやすくしたご飯をシリンジでお口に流し込んでやるだけ。
まぁこれもチヨには無理ですが、認知症で食べる事を忘れて動き回ってしまう子(ただしシリンジを受け入れる場合)は、強制給餌・強制給水も有効な手段だと思います。

もうどうしても栄養を取ってくれない(でも元気そう)な場合は皮下点滴で水分を補うことも出来るので、病院で相談してみて下さい。

このように犬と飼い主それぞれに一番合った対策を模索し、出来る範囲でやってみてダメならダメで妥協しても良いのかなと思います。

それに今は介護グッズがたくさん売っているし、100均やベビー用品売り場を覗くと使えそうなアイテムが見つかったりもします。

工夫しながら無理せず認知症と向き合っていきましょう。

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【おまけ】老犬と祖母のこと

たみはもともとボーッとしている子なので、初めは「そういう性格だし」「腎臓も悪いし」「お年寄りだし」と思っていましたが、どうも違和感があり獣医さんに話したところ「痴呆が始まったかな?」とのことでした。

認知症になったからといって私にそれを食い止めることはできません。
それにこの程度のボケで済むかもしれないし。

獣医さんは「人間だって80歳、90歳のお年寄りは会話が噛みあわなかったり、反応が遅かったり、ボーッとしたりしますからね。たみちゃんはもうその年齢だから。」と言いました。

私は今の担当の獣医さんの「人間だったら」という考えがすごく好きです。

というのも、私もよく「人間だったらどうかな?」「自分だったらどうかな?」と考えるから。

我が家の老犬達を見ていると、亡くなった祖母のことを思い出します。

帰りたい

祖母は94歳で亡くなりましたが、その1年ほど前からこだわりが強くなったり、家にまだあるものを「もうない」と言って何度も購入するようになりました。

それはお年寄りならまぁよくあることで認知症とは言えないレベルでしたが、ある日スーパーで転倒し顔に怪我をしたため大事をとって入院した日を境に認知症が急激に進行し、家族が分からなくなったり、やたらと怒鳴るようになりました。

その時に初めて、以前から見られた「あれ?」と思うような行動は、認知症の初期段階だったのだと母や伯母は気付いたのだとか。

そして祖母は一時退院したはいいけれど、室内で転倒し、再度入院。
大腿骨の手術をして寝たきりになった祖母は、「帰りたい、情けないねぇ」と何度も何度も言っていました。

この一連の出来事は、ちょうどたみの腎臓が悪くなり、夏を越せないかもしれないと言われたのと同じ時期のこと。
腎臓の数値を下げるために数日間入院が必要だと言われた時、たみちゃんはそれを望んでいるのかな?と考えました。
祖母の「帰りたい」という言葉を思い出して。
※妥協策として朝から夕方までの点滴を2日間続け、体調が安定したので結果的には良かったです。

これから認知症が進行するのか、この程度で落ち着くのかは分かりません。

腎不全という不治の病も抱えていますし、同居犬チヨだってもともと頑固なのにますます頑固になってきていたり、ご飯を一日に何度も食べたがったりします。

認知症の不思議な行動以外に、体も不自由になってきて要介護度は年を重ねるごとに増していくでしょう。

この先どのような形で介護が必要になるのかは分かりませんが、出来るだけ穏やかに、そして住み慣れた家で本来の寿命を全うさせてあげたいなというのが私の一番の願いです。

以上、認知症のたみちゃんあれこれでした。

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