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犬用の血圧計を購入しました【腎性高血圧の治療】

慢性腎不全の進行に伴い、様々な合併症を発症します。
その一つが、高血圧

腎臓病の多くの犬にたんぱく尿の改善を目的に処方されるフォルテコールも血圧を下げる作用のある薬ですが、たみはフォルテコールだけでは下がらず、ノルバスクという降圧剤も服用しています。

腎不全の犬の正常な血圧は150以下。
150~159ならギリギリ許容範囲、160~179は高血圧、180以上は重度の高血圧とされています。(参考:犬の慢性腎臓病の診断、ステージングおよび治療

たみの場合、フォルテコールだけだった時は190近かった血圧が、ノルバスクを始めて定期的に血圧を測定しながら適切な量を調整し、現在は160前後。
これでも高い方ですが、何とかこの数値で維持しています。

犬の高血圧の薬「ノルバスク(アムロジピン・アムロジン)」始めました【腎不全治療】

動物病院での血圧測定は、犬を保定した状態で尻尾か足にカフ(腕帯)を巻き、複数回測定して平均を出すのですが、この状況では病院に対する緊張と保定されるストレスで正しい数値を測ることが難しいのだとか。

とはいえ犬猫に使える家庭用血圧計が普及していない現状では、「家で測るのが一番理想ではあるけれど、普通の人にそれを勧める事が出来ない」と獣医さんが話していました。

普通の人をやめた私は、いそいそと血圧計購入(笑)

動物病院用の血圧計は1台数十万円するので、自宅でとなるとあまり現実的ではありません。
現在日本ではエルデという販売店から一機種だけ家庭用の犬猫血圧計が販売されています。

調べたところこの機種には6cm~11cmのカフが付属しているのですが、たみの尻尾はとても細く病院で一番小さい3cmのカフでもギリギリ…。

せっかく買って測れなかったら嫌だよなぁ…と悩んでいたら、中国のメーカーCONTECの08Aという機種が日本で販売しているものと同じ機種なのかな?と気付き、ebayで日本よりも安く売っていたので購入しました。

航空便だと送料がかかる分、日本で買った方が安くなりますが、私が選択した中国からの船便だと到着まで半月以上かかりますがトータルで1万円くらいで購入出来ました。
ただ、万が一の保証は一切ありませんし、業者選びに失敗したら安物買いの銭失いともなりかねません。
安心も買うという意味では、日本語の説明書やサポートもある日本の販売店からの購入が良いと思います。

ちなみに家にある大手メーカーの人間用血圧計に小さいカフを接続して測ろうと試みましたが、エラーが出て測れませんでした。
今回購入した血圧計では、本体でカフのサイズを設定するので、小さいカフに対応していない血圧計では測定が難しいのかなと思います。

犬の血圧の測り方

前足・後ろ足・尻尾のいずれかにカフ(腕帯)を巻いて測定します。
たみは病院では立たせた状態で保定して尻尾で測っていますが、前述の通り付属のカフでは大きすぎるため、この血圧計では尻尾では測れません。

起きている時に足でとなるとじっとしていられない。
寝ている時でも前足に刺激を与えると起きてしまうので、自宅では後ろ足で測ることにしました。

病院で後ろ足で測る時はかかとの下に巻くそうですが、たみは足も細すぎるので、かかとの上、人間でいうところのスネの部分に巻いています。

また、カフが心臓と同じになるように、足で測る時は伏せや寝かせた状態で、立った状態で測る場合は尻尾で計測します。

たみは最近歩行が難しくなり歩行器を作ったので、歩行器に乗せて立たせて測ったらいいんじゃない?と思って獣医さんに聞いたところ、その場合は足ではなく心臓と同じ高さになる尻尾で測らないといけないので、この血圧計に付属するカフだと大きすぎてダメだな…ということになりました。
尻尾の周囲が6cm以上の子なら付属のカフで尻尾でも測れます。

そして計測。1回の計測は1分ほどかかります。
これは病院の血圧計と同じくらいの所要時間なので長すぎるということもない。

5回くらい測ります。

同じ状態で複数回計測してもこのように数値が変わるのも病院と同じ。

機械の中に過去の数値が記録されるので、その場でメモをとる必要はありません。

↑の画像では12時半前後に3回しか測っていませんが、大体こんな感じ。

病院の血圧計では波形が出て、正しく測れているかどうかが分かります。
この機械ではそこまでは出来ないので、他の数値とあまりに違うものは正しく測れていない可能性があるので除外します。

ちなみに日本の販売店で購入するとペット用のカフのみが付属しますが、ebayで買ったらペット用から人間用まで大小さまざまなカフがおまけでついてきたので試しに私の血圧を測ってみたところ、自宅にある大手メーカーの人間用血圧計での計測結果とほぼ同じ数値が出たので、この機械自体の精度はきちんとしていると思います。
あとは小さなカフでペットの血圧を測るコツを掴めるかどうかですね。

自宅で血圧を測る目的

腎臓病だからといって必ずしも自宅に血圧計を常備して毎日測る必要はありません。

私が今回血圧計の購入に至った理由は、

  • 既に腎性高血圧と診断され、治療をしているため
  • 降圧剤を飲んでいても血圧が上がり、細かな薬の量の調整が必要なため
  • 神経症状等、腎臓病以外の脳の疾患を抱えているため

ざっとこんな理由で、万が一血圧が急激に上昇したり、逆に降圧剤が効きすぎて低血圧になった時に出来るだけ早い段階で気付きたいと思い、決断しました。

腎臓病初期で食事療法だけで維持出来ている場合や、現段階で血圧に関係する不安要素がない場合は慌てて購入することはないと思います。
近い将来、家庭用血圧計がもっと普及するかもしれないし。

ただ、犬の腎不全治療仲間から聞いたところによると、腎臓病が進行した段階でも血圧の測定を全くしなかったり、血圧測定をあまり重要視していない病院も多いとのことです。
なんだか心配だなぁ…と不安を抱えている飼い主さんも安心材料のひとつとして導入しても損はないかもしれませんね。

いずれにしてもまずは病院で相談の上、血圧測定が必要かどうか、必要な場合は測り方などを聞いてみるのも良さそうですね。

獣医A

血圧!?そんなの必要ねぇ!

って言われたら勝手に導入しても良いと思いますけどね(笑)
薬じゃないし。

私はこれから出来るだけ毎日計測して、定期的にかかりつけの獣医さんに報告をしていこうと思います。
以上、ペット用血圧計のご紹介でした♪

【参考】
宮川 優一(2015).慢性腎不全時におけるリンのコントロールの重要性 3.吸着剤の投与 動物臨床医学,24(3),108-110.
脇野修 (2016).慢性腎臓病と高血圧パターン 日本内科学会雑誌第,105(5),793-801.

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