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犬の逆さまつげの症状と治療記録【レーザー脱毛処置と費用】

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雑種犬つるちゃん(2020年7月生まれ)は家に迎えた生後2ヶ月の頃から涙がたくさん出る子でした。

家に迎えた頃というか、里親募集サイトの写真の時点で涙涙で、この子は目(と股関節)に何かあるかなと覚悟はしていました。

↓里親募集サイトの写真

↓涙でいつも目頭が濡れてるつるちゃん

人間の次女が赤ん坊の時に鼻涙管閉塞で涙目だったのでもしかしたらと、迎えてすぐの健康診断で鼻涙管を調べてもらったものの、異常なし(フルオレセイン排出試験)。

目がだいぶ充血しているとのことで目薬を出されたのですが、それでもどうにも涙が出るし赤みも引かないのでもう一度受診すると、初めて診てくれた先生が

獣医さん

逆さまつげがいっぱいありますねー!

と、その場でどんどん抜いてくれました。

すると涙がぴたっと止まり、つるちゃん快適♪

そんな出来事から少し経ち、まだ小さい頃は眠りが深くて白目で寝てたのでわざわざドイツ製の先が丸い毛抜きを買って寝てる間に時々抜いたりしていたものの、逆さまつげの量がどんどん増えて寝てる間の脱毛では追いつかないし、本人は目に毛抜きを向けられるのを嫌がるようになるしで生やしっぱなしに…。

頻繁に抜くと刺激で増えることもあるからと先生も言っていたので、自然に減ることを祈って…

その後1年半、逆さまつげは順調に成長を続け、光を当てたり拡大しなくても普通に見て見えるほどに。

そして2ヶ月に3~4日、どうにもこうにも目が痒そうだったりパッチリ開けられなかったり目やにが多い周期を繰り返すようになりました。

その度に点眼して炎症を抑えていたものの、2022年7月、普段よりも辛そうで、何となく角膜が曇って見えたので即病院へ。

結果、逆さまつげによる角膜炎と診断されました。

その検査もものすごく大変で、顔を触られたり目を触られるのは平気なのに、目に向かって道具を向けられる恐怖に怯えて無言で顔をブンブン振って抵抗。
噛まないので安全とはいえ体が大きいので顔ブンブンの威力だけでもすごい。

というわけで男の看護師さんが登場してつるちゃんを横向きに保定し、検査しました。
つるちゃんはなんと後ろからエールを送っていたお母さんに肛門腺を噴射=3

両目にしっかり傷がついていて、角膜も濁り、これは痛いだろうなぁ…といった感じ。
家に帰ってよく見たら染めなくても分かるくらいの白い点がありました。

この嫌がりようなので、原因となっている逆さまつげを毛抜きで抜くのは危険と判断し、軽く鎮静をかけて抜去することに。
朝ごはんを食べた後の午前の診察だったので、以降何も食べさせずに午後の診察に出直して抜去処置をしてもらいました。

終わりましたー!と、連れてこられたつるちゃんはまだヨレヨレで、先代のたみちゃん(ヨボヨボ)を思い出した( ノД`)

でも邪魔なまつ毛がなくなったつるちゃんは処置前のショボショボが一切なくなり、すっきりした様子。

処方されたのはロメワン(1日3回)、パピテイン(1日1回)、ムコスタ(1日3回)。

ただでさえ目薬嫌いなのにあの検査で大嫌いになったつるちゃんに何度も点眼するのは本当に大変でしたが、つるちゃんも頑張って慣れてくれて約10日が過ぎる頃にはほぼ無抵抗で受け入れてくれるようになりました。

10日後の再診では、おすわりで私が頭を軽く支えるだけでフルオレセインによる染色検査もスリットランプ検査も、生理食塩水で目を洗い流されても無抵抗。

つるちゃん頑張ったねぇ!

経過は順調で、角膜の傷も曇りも完治していました。

目薬は必要ないものの、何もせずにいたらまた必要になった時に目薬イヤイヤになりそうなので…と相談したら、人間用のソフトサンティアを使うと良いと教えてくれました。

自宅での点眼治療中、先生が電話をくれて、「どうですか?」と聞かれ、「かわいくなりました!」と思わず答えた私。

これには深いワケがあって、本当にお目目がパッチリとまつ毛の刺激を気にすることなく開けるようになったのが見て分かるようになったのです。

まだ角膜炎自体は治ってないのにこんなに変わるものかと驚きました。

目次

逆さまつげの治療について

鎮静をかけてまつ毛を抜いてから1ヶ月半後、またじんわりと生え始め、ショボショボしたり角膜炎にはなっていませんがたまに気にするようになってきました。

目視でも生えてきたのがはっきりと分かるくらい。

つるちゃんの逆さまつげ、正しい病名は「異所性睫毛」。

鎮静をかけずにピンセットでポイポイ抜ける子なら良いのですが、つるちゃんはそうでもなく、おまけに子犬の時と比べるとかなり毛が太くなっているので生えた時点で刺激になります。

普通に外側に生えてるまつ毛だって「あら!二重まぶた?」と聞かれるくらい濃いし。

鎮静下で逆さまつげを抜いてからのつるちゃんはお目目パッチリ快適そうで、心なしか普段よりも明るく元気になりました。

QOLってやつなのかな?

この先ずっとこの不快感と共存させるのはつるちゃんのためにならないし、高齢になり鎮静処置そのものが体への負担になってからでは遅いので、若いうちに根治治療をしたいと考えました。

外科手術の方法はいくつかあって、

  1. 切開して縫い合わせる方法(少し目の形が変わるらしい)
  2. レーザーで毛根にダメージを与えて生えてこないようにする方法(まぶたの粘膜の外からレーザーを当たるため毛根の根本まで当たらずまた生えてくる可能性あり)
  3. 毛根の根元付近を切開し、毛根に直接レーザーを当てる方法。
  4. 液体窒素で焼く方法←かかりつけの病院には液体窒素の道具がないので今のところ出来ない

いずれも全身麻酔下での処置になります。

②③の場合は1回の処置では全ての毛根にレーザーを当て切ることは難しいので複数回の処置が必要とのこと。

なんかどれも痛そうで嫌なんですけど、先生と相談の上でひとまず②を選択。

手術中の様子を見て先生の判断で臨機応変に対応していただくことにしました。

レーザーには半導体レーザーや炭酸ガスレーザーなど何種類かありますが、かかりつけの病院では炭酸ガスレーザーを使用しています。

鎮静だけであれば5000円くらいだそうですが、途中で動いて角膜に当たったら危ないので全身麻酔で「手術」という形で行います(なのでペット保険も通常の通院・処置ではなく手術の枠で)。

最初の鎮静下での睫毛抜去から2ヶ月半後の2022年9月25日、全身麻酔下での異所性睫毛レーザー蒸散処置1回目を受けました。

最初なのでどの程度のダメージになるかを見るために一部をレーザー処置、残りは前回と同じくピンセットでの睫毛抜去にしました。

異所性睫毛レーザー蒸散処置

当日は朝から絶食。

お昼から処置に入りました。

つる

今すぐ帰りたい…

全身麻酔をかけるということで手術の同意書にサインをして、つるちゃんは処置室へ。

大体1時間で終わるという説明の通り1時間半くらいで麻酔から覚めたと連絡をいただきました。

ものすごく目が赤いのを想像していたのですが、迎えに行って連れてこられたつるちゃんを見てびっくり!

見た目は全然何ともない。

ただ帰りたがってるだけ。

今回の処置では左目の目頭から中央に向けて半分をレーザーで焼き、残りは前回と同様ピンセットで抜去したとのこと。

左目の上まぶたは切開して毛根を露出させてレーザーを当て(上記③の方法)、下まぶたは皮膚の上から照射したそうです(上記の②の方法)。

レーザーの強さは弱めにして10Wだそう。

上まぶたを切開したのは、下まぶたのように皮膚の上から当てた場合と比較したかったのも理由ですが、上まぶたはマイボーム腺からまつ毛が生えているためそこにレーザーを照射してしまうとマイボーム腺の機能も失いかねないため。

今後2ヶ月の生え方を経過観察して次回以降の処置の方法を決めていくことになりました。

今回まぶたへのダメージがすごく少なく済んだので、これで何も異常なくレーザーを当てた部位の脱毛が成功していれば次回は全ての毛根を一度に処置出来そう(それでもまた生えてくる可能性はある)。

帰宅後は全身麻酔と心のダメージの方が大きいようで、ピーピー泣きながら呼吸も荒く、ちょっと心配でした。

念のため病院に電話して状況を説明し、様子を見るうちに落ち着いてきました。

つる

ここに注射されたの…

↓手術から5時間後

麻酔で眠っている間に爪切りをなるべく短めにしてもらうことと、耳の奥の方の掃除(綺麗だったようで処置の必要なし!)もお願いしました。

歯の黄ばみも気になったので相談したところ歯石というほどではないので今回は必要ないとのことでしたが、下の犬歯に少しだけ歯石がついていたので取ってくれたそうです(サービス)。

下の犬歯が一番気になってたので良かった。

手術の際に抗生剤は注射していますが、その後の内服や点眼の必要はなし。

何も心配や異常がなければ次回は2ヶ月後の再診です。

犬の逆さまつげのレーザー手術の費用

手術ではなくピンセットで抜くだけなら2000円くらいですが、今回の全身麻酔下で日帰り手術という形で受けたレーザー処置の費用は、51,200円。

ペット保険の「通院」「手術」両方が適用になったので、かなり助かりました。

つるちゃんは逆さまつげだけでなく股関節形成不全という先天性疾患もあるので、迎えてすぐに加入しておいて本当に良かったです。

同居猫テツ子(同居猫とらじ@腎臓病は断られた)は淡々と保険料を払い続けている感じですが(笑)


犬の逆さまつげのレーザー脱毛処置も人間の永久脱毛と同じで1回の処置では全部処置しきれないので、複数回に分けて行う必要があります。

特に今回はつるちゃんの様子を見るために一部のみレーザー処置だったので2回目は確実。

今年中に受けるのか年明けになるのかは分かりませんが、次回以降の処置については記録がてらこの記事に追記していきます。

逆さまつげレーザー手術のその後

全身麻酔下で半分切開&レーザー・半分はレーザーの手術を受けて3ヶ月後、またじんわりとまつ毛が生えてきて気にするようになりました。
角膜に傷はついておらず痛みがないためか、保定だけでまつ毛抜去に成功。
その後も2~3ヶ月おきに生えてきては抜くために病院に連れて行っています。

上記③の方法で切開&レーザーで焼いた部分からは生えてくる気配がないので永久脱毛に成功している様子。
じゃあ全部そうする?となると、つるちゃんの場合逆さまつげの毛根がマイボーム腺に完全に被っていて、切開して焼くとなると今度はマイボーム腺も失うことになり、ドライアイからの角膜潰瘍のリスクが増えるので慎重にとのことでした。

大人しくやらせてくれている間は保定で抜きましょうかね!という感じで。
今後歯石とりなどで全身麻酔をかける機会があれば、その時に検討しましょうということになりました。

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