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犬の介護ハーネスを手作り。1日中つけていられるベルトを自作しました【作り方・仕組み・材料など】

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ヘルニア(?)で後ろ足(特に左)に麻痺が出たチヨ(パピヨン16歳)、足元がおぼつかず自力での歩行が危なっかしくなってきました。

カバーオールの腰の部分に持ち手をつけたり、交差してしまう後ろ足を外側にひっぱって矯正するために裾にゴムをとりつけたりと、これまで様々な対策を練ってきました。

どちらもそれなりの効果があったのですが、問題がひとつ。

着替えの度に大暴れ→咳込む(気管虚脱)

着替えに抵抗がない子なら良いのでしょうが、普通の服を着せられるのも嫌なのにこれまで着た事のないカバーオールの裾に足を通される事がものすごい嫌みたい…。

嫌がって咳込み、気管虚脱が悪化してしまっては元も子もありません。

そこで考えました。

24時間つけっぱなしにしておける後ろ足用ハーネスを作れないかな?

市販の介護用品でも後ろ足や身体全体を支えるハーネスがありますが、固いバックルがついていたり通常のハーネスに似た素材で出来ていたりと、寝ている時もつけっぱなしにするには向かないものがほとんど。
さっと装着させてくれるお利口さんなら問題ないと思いますが、チヨは問題大アリなので洋服の様に常につけていたいのです。
寝起きのトイレとかちょっと家の中をパトロールとか、せっかちなチヨには今すぐに立って歩きたいシチュエーションがよくありますし。

そんなわけで作ったのが今回ご紹介するチヨベルト。
ちなみにチヨはこのベルトを使って1年以上経ちました。

↓これがベルトを作ろうと決意した頃のチヨ(16歳9ヶ月)

↓これが最近のチヨ(17歳11ヶ月)

自力での歩行がほとんど出来なかったのに、補助して歩く生活を続けるうちに自分で歩けるようになりました。
獣医さんも

獣医さん

ベルトがなかったらきっと寝たきりになっていたでしょう

と言っていました。
後ろ足が弱って歩行がおぼつかなくなった子には是非導入してほしいアイテムです。

そしてこれは縫い物嫌いな私が作るより洋裁のプロの母に頼んだ方がきれいに仕上がりますが、機能面では絶対に私が作った方が良い!と、試作に試作を重ねて完成した後ろ足補助ハーネスは下の2パターン。

立体構造バージョン

シンプルバージョン

がんばった感が溢れてます。

どちらも基本的な仕組みは同じで、

  • 持ち手で支えた時にお腹を圧迫しない
  • 足の付け根を持ち上げる

この2点にこだわりました。

どちらも快適に24時間つけっぱなしに出来ますが、オムツをした上から装着してもオムツがズレないのと、より自然な形で支えられるのは立体構造バージョンの方かなと思います。

というわけでその作り方をご紹介します。

目次

犬の後ろ足補助用ハーネスの仕組みと作り方

立体構造といっても作りは単純。

用意するのは、

  • お腹に巻く長方形パーツ(マジックテープで留められるようにする)
  • 長めのひも状に縫った布で足を通す輪っか&持ち手の輪っか、2つの輪っかを両足分

これだけ。

これを体の大きさに合わせて縫い合わせます。

履かせ方は先に足を通して…

お腹に巻く。

持ち手同士がブラブラすると不便だし足に引っかかって危ないので、マジックテープとかスナップで留めておきます。

私は犬が一人でひっくり返った時にすぐに気付けるように鈴をつけています。

これで完成。
チヨの後に同居犬たみ(オムツ着用)も補助ベルトが必要になり、一緒に使っているのですが、この形状のベルトならオムツとの摩擦が少ないので履いているうちにオムツが脱げてくる…というトラブルもありません。

シンプルバージョンの仕組み

ちなみにオムツを履いていないチヨは、シンプルバージョンも快適に使っています。

そしてオシッコやウンチがつかないようにおまた周りの形状も少し工夫。
これならオシッコもウンチもつきません。

苦しくならない工夫

そして寝ている時もつけているので、お腹や関節が変に圧迫されないようにお腹部分はリブニットをつけ、お腹側のベルトは薄く幅の広い形に。

持ち手の後ろの部分は足を通す穴に沿うように。
ここはもうちょっと丁寧に仕上げたいところですが、まぁいいです。

負荷のかかるオマタの部分はちょっとしっかり目に縫います。

そしてチヨちゃんは採寸などさせてくれませんから、装着してから調節できるようにマジックテープを長めにつけています。
背中側でペタリと。

持ち手同士にスナップをつけて、人が持っていない時も両側にペロリとならないようにしています。

これで完成。
チヨちゃんぴったりサイズの柔らかいベルトが出来ました。

後ろ足補助ハーネスの材料

今回作ったハーネスに使用した素材は以下の通りです。

布はなるべく柔らかく、尚且つしっかりとしたものを…ということで子供の冬用のパジャマなどに使われるキルトニットを使用しました。

ちなみに春夏物は少し厚手のTシャツに使う生地を使って立体バージョンで作りました。
柔らかく伸縮性がある生地なので、お腹の部分にリブニットは使っていません。

子供の入園入学の時は買わなかったのに犬の介護用品を作るためにミシンを買った私です。

実際に使っている様子

後ろ足補助ハーネスを実際に使っている様子をご紹介します。

最初、お散歩は通常の前足につけるハーネスと後ろ足ハーネス両方にリードをつけていたのですが、これがなかなか大変。
鵜飼みたいで。

しかしよく考えてみたらチヨは走れないし引っ張らないし、別に普通のハーネスいらなくない?ということで今は後ろ足ハーネスにリードをつけてお散歩しています。

本人はノーリード気分でちょっと楽しそう。

ご飯中はちょっと手抜きしてドアノブに吊っておくことも…。

介護はさりげない手抜きがとても大事。

そして自分で歩くことがほぼ出来なくなっていたのですが、嬉しい事にこのハーネスをつけてせっせとお散歩していたら調子の良い時は自力で歩けることも増えてきました。

自力で歩く時もハーネスをつけたままでOK。
お皿の方がチヨちゃんに合わせるシステムです(笑)

以上、犬の介護が超捗るアイテム、自作後ろ足補助ハーネスのご紹介でした♪

ベルトを使ったチヨの経過

チヨベルト(←商品名)を使い始めて4ヶ月が経ちました。

歩けなくなった時はチヨ自身が自信喪失したのか体調まで不安定になったり夜寝られなくなり、このまま弱ってしまうのかと心配していましたが、諦めずに試行錯誤して良かったなと思います。
気管虚脱など年相応の疾患はあるものの、上半身はまだ元気なチヨ。
補助さえすれば歩ける段階で諦めなくて良かったです。

そして嬉しい変化が。
ヘルニアにより感覚が弱まり、歩く時にまっすぐ伸ばしたままで足の甲を地面にこすりつけてしまう(ナックリング)状態だった左後ろ足ですが、最近はちゃんと膝を曲げ、腿を上げて歩くようになりました。

素晴らしい老犬パワー!
チヨも同居犬たみ(腎不全治療中)も色々あったこの1年ですが、来月は元気に17歳の誕生日を迎えられそうです♪

【追記】ベルトを使って更に8ヶ月後

なんとチヨちゃん、自力で歩けるようになりました。
後述のチヨカーも必要なかった(笑)

すごいすごい!

【追記】ベルトを使い始めて1年後

カバディの選手に!!笑

【追記】17歳の誕生日プレゼントは…歩行器チヨカー!

チヨちゃん、無事17歳の誕生日を迎える事が出来ました!

今年の誕生日プレゼントは、実用品。
塩ビパイプで作ったチヨカーです。

チヨベルトを引っ掛ける事で、歩行器として自分の力で歩く事が出来ますが今は自力歩行が出来るのでお蔵入り(笑)

作り方などは以下の記事を参考にして下さい。

チヨはその後18歳8ヶ月で旅立ちましたが、最後まで自分で食べてチヨベルトを使いながら自分で歩いて生き抜きました。
犬にとって4本足で立つ姿勢でいることは本当に大切なことだと実感した介護生活でした。

市販の後ろ足補助ハーネス

市販の後ろ足のみを補助するハーネスの中で、これなら身体に負担なく使えそうだなと思うものをいくつかピックアップしたので参考にしてください。

チヨは性格上&毎回脱ぎ着させるのが面倒なので自作しましたが、介護中はハーネスを手作りする暇もありません。
市販のものでぴったりサイズが見つかれば、どんどん試して日々の負担を減らしましょう!

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