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犬が怖がりなのでサプリメントを使ってます【ジルケーン・カーミングケア・アダプティル】

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雑種犬つるちゃん(2020年7月生まれ)はすごく慎重派。
吠えたり噛んだりという周りの人間が困るような行動はしないのですが、とっても怖がり=本人にとって不便なことが多いので何とかしてあげたいなと思っています。

特にお散歩に関しては、自然は大好きで山や川、広い公園ではのびのびと遊ぶものの、日常の何の変哲もない近所の散歩は好きではなさそう。
というか不安でいっぱい…。

出来る限りの社会化は頑張ったつもりですが、生まれ持った思慮深い性格と想像力と頭の良さから

つる

向こう(100m先)から自転車が来る。絶対不審者。

つる

小さい人間が一人公園に入ってきた。おそらく襲い掛かってくる。

つる

ヨガマットを持ったおばさんの集団がこっちに来る。

という警戒心と危険予測が過ぎて

つる

角という角から不審者が飛び出してくる。

という悪い想像が膨らみ過ぎているというか。

まぁ私も車を運転する前に脳内でシミュレーションをした結果、

あの団子屋の前の交差点で事故る

と毎回最悪の想定をして車の運転を15年程控えているのでつるちゃんの心理はよく分かります。

近所を歩く練習は成犬になってからも毎日していて、おやつを使ったり、嫌なものを出来るだけ避けたり、社会的距離を意識したり、お友達と一緒に歩いたり、飼い主が一人ではなく複数いると安心感が増すようなので家族を誘って散歩をしたり、小学校の登下校の時間を避けたりと出来る限りの対策はして、まぁそれなりには歩けています。

でもつるちゃんの気持ちの変化なのか、季節的なものか、きっかけがあったのか、お散歩イヤイヤ期が時々。

したくない散歩は別にしなくていいんです。
人混みやカフェなんて行く必要はないし、週末はのびのびとお散歩に連れて行ってるし。

ただ、つるちゃんは慎重なわりにトイレは外でしたいそうなので、一日に数回必ず外には出ます。
その外に出る時間をもっと穏やかに出来たらいいなと。

早い話が無理なく少しでもQOLを上げたい。

そこでつるちゃんにはサプリメントも使うようにしていて、それなりに役に立っているのでご紹介。

目次

怖がりな犬に飲ませているサプリメント

つるちゃんに使っているのは、「ジルケーン」、ピュリナの「カーミングケア」というサプリメントと、「アダプティル」というフェロモン製剤のスプレー。

ジルケーン、アダプティルは一年中ではなく、過度なお散歩イヤイヤ期が到来した時や病院に行く数日前~、急な雷など一時的に飲ませています。
カーミングケアはつるちゃんにはとても合っているようで、味も好みなので毎日。

つるちゃんの場合、ジルケーンをお散歩イヤイヤ期に飲ませると数日で「あぁこれが普通の犬の散歩だった…」と違いに気付く程度にソワソワがなくなりお散歩を楽しむ余裕が出てきます。
ただ体が慣れてくるのか、一定期間飲ませていると効果がよく分からなくなってくるので、ここぞという時に飲ませるようにしています。

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カーミングケアはとても穏やかに寄り添ってくれる感じ。
効いた!というはっきりとした感じはしないものの、飲ませるのをやめるとああ飲ませていて良かったんだなと気付くというか…。

ジルケーンだと落ち着き過ぎて元気がなくなることもありましたが、カーミングケアは積極的に前向きに遊びや要求を自分からする姿が見られるようになったのがすごく自然だなと感じました。

アダプティルは急な時に使えるのでとても便利。
雷やお散歩で嫌なことがあった時などじんわり効いてる場合じゃない時に。

これらのサプリメント、目的は同じですがアプローチの仕方が違います。

ジルケーン

ジルケーンは元々はつるちゃんを迎えた時に同居猫テツ子がだいぶショックを受けてご飯を食べなくなってしまった時に飲ませていたサプリメント。

もっと遡れば、同じく同居猫とらじが特発性膀胱炎という猫に多い原因不明の膀胱炎を発症した際にストレスの緩和を目的として「加水分解ミルクプロテイン」や「トリプトファン」という成分が配合されている療法食を食べさせていたのが最初の出会い。

ジルケーンの主成分は「α-カソゼピン(トリプシン加水分解牛由来カゼイン)」。

α-カソゼピンは、腸管内のGABA受容体と結合することで脳内のGABA(哺乳類の脳に存在する神経伝達物質。不安を和らげる働きをする)が活性化し不安行動を軽減すると考えられていて、抗不安薬であるジアゼパムと同等の不安に対する効果があるのだとか。

ジルケーンは小型犬・猫用の75mgと、中型・大型犬用の225mgサイズがあり、小型犬・猫の場合もカプセルを開けて中身だけ分けて飲ませたら良いので225mgの方が若干コスパが良いです。
テツ子だけが飲んでいた時も大きい方を買っていました。
効き目が弱い場合は獣医さんの指示のもと量の調整をすることもあります。

つるちゃんに飲ませる際は、ご飯の上にポイっと乗せて。
なんか色がすごいですが普通に食べてくれます。

嫌がる子は喉の奥に押し込んであげてもいいし、カプセルから出して「メディボール」などに練りこんで食べさせてあげてもいいと思います。

カーミングケア

カーミングケアの主成分はビフィズス菌(Bifidobacterium longum BL999)。
不安症の犬に対する不安軽減効果、心拍数と唾液中コルチゾール濃度の低下などが見られたという研究結果が出ているとのこと。

詳しくは後述しますが、同居猫の慢性腎臓病でも腸腎連関といって腸内環境を整えることで腎臓の負担を軽減する治療を行っている中で様々な作用を目の当たりにした私は、乳酸菌・善玉菌による作用はあなどれないと思っています。
そして実際につるちゃんには結構良さそう。

与え方は食事に混ぜてと書いてありますが、つるちゃんはカーミングケアの味が好きなようなので水に溶いて朝ごはんのデザートとして与えています。

入手方法は動物病院か、ピュリナの通販サイトで病院コードを入力することで購入出来るのでかかりつけの病院が提携していたらコードを教えてもらうと良いと思います。
私は病院で相談したらその場でいくつかサンプルをもらえたので、興味のある方はまずは獣医さんに相談してみて下さい。
ピュリナの動物病院専売の商品はたまに初回半額キャンペーンを行っているので、そのチャンスを狙ってみても良いかもしれません。

アダプティル(スプレー)

アミノ酸・乳酸菌以外では、「アダプティル」という、フェロモン製品もあります。
こちらは猫用のフェリウェイと同じように室内に拡散させるタイプの他に、犬用は首輪、スプレーもあるので状況に応じて使い分けが可能。

我が家は鳥を飼っているので拡散器は不可。
首輪は毎日使わないともったいない感じがするので躊躇していたら、スプレーをバンダナなどに噴きつけて首に巻くといいとSNSで教えていただき、早速試しました。

使う場面は雷(平気だったのに連日の落雷+停電のコンボで苦手に…)が鳴った時と通院時、あとは散歩で嫌な目に遭った後など(落ち着いているように見えても脳の興奮状態は数日続くので)。

ゲリラ豪雨がやってきた時に巻いたら、クレートで落ち着いてやり過ごすことが出来ました。

本来は車内やクレートなどにスプレーするものなのでこの状況ならクレートにかけても良さそうでしたが、噴射後はアルコールのニオイが結構キツいので犬から離れたところでバンダナにスプレー後しばらく(説明書には15分と書いてあります)置いてから巻いてあげて良かったと思います。

以上はあくまでもつるちゃんに使ってみた私の感想なので、ご使用の際はかかりつけの獣医さんに相談して下さい。
それぞれアプローチの仕方が違うサプリメントなので、結構相性がありそうだなと思いました。

その他のサプリメント

まだ試したことがないサプリメントもいくつか。

CBDカゼインタブ」はジルケーンに含まれるトリプシン加水分解牛由来カゼインにカンナビジオール(CBD)が配合されたサプリメント。

ジルケーン・カーミングケアの成分とはまた少し違う「トリプトファン」のサプリメントも。
トリプトファン配合のサプリメントは「セリーンUM」、「ハッピートラベラー」など。

ハッピートラベラーはセントジョーンズワートも含まれていて、不安には良さそうな感じもしますが人間だと日光過敏症の副作用もあるので是非日光に当たりたい犬にはどうなのかな?私ならセリーンUMをまずは選択したいかな。

トリプトファンは、前述のGABAと同様精神を安定させる働きをする神経伝達物質のひとつであるセロトニンを合成するために必要なアミノ酸。

必須アミノ酸なのでもちろん必要量は総合栄養食のドッグフードに入っているし、大豆製品などの食材にも多く含まれています。
特定のアミノ酸の働きを期待してせっせと摂ったところで他の必須アミノ酸とバランスが取れていなければ意味がないので、足すというよりは不足しないように補ってあげるのがベストなのかなと思います(セロトニンを生成するためには炭水化物・ビタミンB6も必要なので、全部入ってるバナナと納豆ご飯最強?)。

α-カソゼピンはサプリメントで、トリプトファンはご飯にトッピングをするとかでも良いかなと思いますが、ひとまずはα-カソゼピン→GABA、トリプトファン→セロトニン、どちらがつるちゃんに合っているかまだ比べたことがないのでいずれ比較してみたいです。

個人的には主成分がアミノ酸のサプリメントは高齢になってからだと使いづらくなる(代謝が負担になる)のでカーミングケアのような乳酸菌を使っていけたらいいかなと考えています。
また、高齢犬の不安や夜泣き、徘徊などには場合は不飽和脂肪酸を補う「メイベットDC」など高齢犬用のサプリメントを使用していきたいです(先代犬も使っていました)。

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腸内環境も大事

私はここ数年うちの犬猫(2016年~先代たみちゃん、2019年~同居猫とらじ)の腎臓病のケアをずーっとしていて、その中で「腸腎連関」にものすごく重きを置いています。
腎臓病では、機能が低下した腎臓でろ過しきれなかった老廃物が腸管に流れ、再吸収されて体に毒素が溜まり、全身状態を悪くします。
そこで腸内環境を適切な状態に整えてあげることで流れてきた毒素を腸管内で分解・排出し、腎臓の負担を軽減してくれるという仕組みが「腸腎連関」。

腸内環境が大切なのは腎臓だけでなく、心臓も脳も同じで、脳の場合は「腸脳相関」と呼ばれます(カーミングケアのアプローチですね)。

セロトニンの9割は腸で作られると言われていて、GABA受容体も腸に存在します。
ということはどちらにせよ良好な腸内環境は必須。
善玉菌が優位に立った状態の腸内環境を維持することは、メンタルだけでなく全身の調子も整えてくれるので腸活しない理由がありません。

私がつるちゃんや同居猫達の腸内環境を整えるために飲ませているのは、「ミヤリサン(プロバイオティクス=善玉菌)」と「ケストース(プレバイオティクス=善玉菌の餌)」。
ミヤリサンに含まれるCBM588によりごく稀に副作用として菌血症を引き起こすこともあるとのことなので、マイトマックススーパーなど他のプロバイオティクスとローテーションしています。

つるちゃんにはこの他に無糖のヨーグルトをデザートに食べさせています。
特定のメーカーではなく色んな種類のヨーグルトを食べることで様々な乳酸菌を摂取できるかなと。
(犬に有害なキシリトール配合のものを選ばないように注意)

毎日お日様に当たって、おいしいご飯を食べて、大好きな人と嫌なことがない生活を送ることが一番の心の栄養。
そのために少しだけ体の中を整えるお手伝いをしていきたいです。

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