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犬の股関節形成不全の検査・治療・生活管理【つるちゃんの記録】

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2020年7月生まれの雑種犬つるちゃんは、2020年9月に我が家に来ました。
子犬の頃から子犬らしいといえば子犬らしいけれど股関節が悪そうといえば悪そうな所見がチラホラと。

例えばこの崩した座り方。

うさぎ跳び走りと呼ばれる後ろ足を揃えてピョンピョン飛び跳ねるような走り方。
この動画の頃はまだ子犬らしい走り方とも思いましたが、大人になって今も少し力を込めて走る時や飛び乗る・飛び越える時などは同じように後ろ足を揃えてピョンピョンします。

歩様(後ろ足同士の幅の狭さ、モンローウォーク、側対歩、起き抜けのふらつきなど)。

これらの症状が気になり、生後3,4ヶ月の頃から診察を受け、経過観察をしています。

一番最初に病院で相談をした生後3ヶ月頃は、まだ子犬で骨も関節もふにゃふにゃなので様子見だったものの、やはり上記の症状が気になるため生後6ヶ月の避妊手術の際に麻酔下でペンヒップ法という検査法で股関節の緩みを調べたところ、先天性股関節形成不全と診断。

普通の仰向けの姿勢と、

足を器具で広げた状態。
寛骨臼から大腿骨頭が外れているのが分かります。

ただこの関節の緩みの度合いは犬種ごとに数値化されていて、雑種はなんともかんとも…とのこと。

その後の経過観察の途中でも、つるちゃんが歩いている時に腰のあたりに手を当てるとポリポリと関節が鳴っているような感触が伝わってくると獣医さんに話したら、股関節を動かしてオルトラニテストというのをしてくれて、ボリボリボリ!と音が聞こえてびっくり。亜脱臼のような形ですぐに外れてしまうのだとか。

目次

股関節形成不全の治療

股関節形成不全の治療としては、外科的治療・内科的治療があり、外科的治療はごく小さい頃(生後3,4ヶ月頃)に行う恥骨結合固定術(つるちゃんにはもう遅い)、三点骨盤骨切り術(1歳未満で行う予防のための手術で、これをした方が良いのかすごく悩んだ…)、股関節全置換術(成犬になってから)、大腿骨頭切除術(痛みを取り除くための手術)など。

股関節全置換術(人工股関節)は専門の獣医さんのもとで行うのですごく高額だとか。
両方の股関節が悪い場合でも片方に入れればわりとスタスタ歩けるようになると聞きました。
痛みもなく…と聞いたけど、私の母が数年前に大腿骨を骨折して人工股関節を入れているのですが、なんかずっと痛がってるんですよね…。なので実際のところは犬に聞いてみないと。

内科的治療は体重管理、筋力を鍛えること、食事療法、サプリメント、痛みなどの対処療法。

ごく若い頃にだけ受けられる手術(三点骨盤骨切り術)をしておいた方が良いのではないかと悩んだものの、つるちゃんには受けさせず生活管理と内科的療法で維持していくことに決めました。
もし痛みが出たら、骨頭切除術も選択肢として残しておきましょうということで。

股関節形成不全の犬の生活管理

つるちゃんの股関節形成不全が分かったのはまだパピー用のフードを食べさせている頃だったので、成長期に間違った食事管理をしてはいけないと、よーく相談しました。

関節を強く!骨を強く!と、過度な栄養を与えないように注意。
体重を増やしすぎると関節の負担になるので、BCS(ボディコンディションスコア)3を維持(2にはなっても4にはならないように)。
カルシウムの過剰摂取は股関節形成不全悪化の原因にもなるのでカルシウム豊富なおやつやサプリメントは与えない。

関節に良いとされる(効果などないという話も聞きますが…)グルコサミン・コンドロイチンなどのサプリメントは子犬のうちは与えない。
たまに全年齢用のフードや子犬用フードにも添加されているので、原材料に注意して添加されていないものを選ぶ。

つるちゃんは生後10ヶ月頃から低分子コラーゲン(人間用)だけはご飯に混ぜています。

1歳半頃からはいくつかのサプリメントを試してみて、しばらく継続したのは「フレキサディンアドバンス(犬用は大きくて味が嫌いみたいなので粒が小さい猫用を…)」「モエギキャップ(馬尾症候群・変形性関節炎の同居猫テツ子も毎日飲んでいます)」。
症状が落ち着いている今は低分子コラーゲンのみで様子を見ていますが、歩様が不安定な時は一定期間飲ませて様子を見ます。

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先代犬にも飲ませていたアンチノールの方が何となく良いような気もしますが、長く続けることを考えるとお財布と相談してモエギキャップにしました。

グリコフレックス3も飲ませていた時期があり、感触はすごく良かったものの味が嫌いと言われお蔵入りに…。

生活上の注意

やんちゃな時期も、過剰に飛んだり跳ねたり体を捻ったりするような運動はしないこと、段差なども無理にジャンプで登らせないようにと注意を受けました。
注意は必要だけど運動制限はせず、むしろしっかりと筋肉をつけて関節を支えてあげること。

ドッグランなどで走って遊ぶ運動は良い。
ただ、体格や身体能力無視でガオー!!!と来るタイプの犬との遊びは禁止。
上から押さえつけてくるような犬とは絶対に遊んだらダメ。

土の上の緩やかな坂道を上る運動はとても良い。
木の根っこを跨いだり、切り株などに乗ってバランスを取ることも◎

というわけで週末はなるべく自然豊かな傾斜のある散歩道を求めて車でお散歩へ。

切り株でポーズを決めたり。

平日は近所の散歩しか出来ないので、ただ歩くだけでなく段差などを使って後ろ足の動きを意識して遊びながらのお散歩。

家ではバランスボールやバランスディスクを使って後ろ足の筋力アップや全身の体幹をトレーニングしています。

どうしても後ろ足をかばって前足や肩に負担がかかるので、マッサージもしながらきちんとケアすれば歩様も綺麗になってくるのが目に見えて分かります。

この調子で、悪化したり痛みが出ないように気を付けてあげたいです。

これまでの経過

生後6ヶ月のレントゲンの時点では、成長線がまだはっきり残っていました。

1歳半くらいまで突然足を痛がったりびっこを引くこともあり、何度か検査を受けました。
獣医さんはつるちゃんの抵抗や違和感のあるポイントを探し出してくれて、左前足の薬指と手首、右前足の人差し指、左ヒザに抵抗を示すのでポイントを絞ってレントゲン検査。
関節炎の症状が出るには若すぎるので、免疫介在性関節炎の可能性も考えて血液からCRPとCCPも検査(こちらは正常)。

レントゲンの結果も関節液の増加などの炎症は見られず、前足は正常。
しかし1歳過ぎの時点で両膝の成長板が閉じてないことが判明。

2歳過ぎた頃から痛がることはなくなったので、骨の成長がゆっくりだったのは小型犬ではないことと避妊手術の時期も関係するのかなと思います。
1歳半頃までの痛みはおそらく関節とは関係のない成長痛の類であろうとのことでした。

座り方は大人になるにつれて正しいお座りが出来るようになりました。

弱い後ろ足をカバーするような走り方・歩き方は大人になっても変わらず。
どうしても後ろ足の筋肉がつきにくく、太腿は薄いので関節に負担をかけないようにこまめな運動を頑張らないとと思っています。

※サプリメント・バランスディスクなどのトレーニングは主治医に逐一報告の上で行っています。

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