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犬の血尿・膀胱に見つかったポリープのようなものの記録

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ある日、トイレシーツに残ったオシッコが何となく茶色い事に気付きました。
トイレは犬2匹が共用しています(たまに猫も)。

誰かなぁ…。

たみ(パピヨン14歳♀)は、初期の腎不全の治療中で先週尿検査をしたばかり。
チヨ(パピヨン15歳♀)は若い頃に結石の除去手術・膀胱炎の治療・3年前には膀胱腫瘍の疑いで治療を受けていました。

チヨちゃんが怪しい。

とりあえず家にあった試験紙で全員のオシッコを調べたら、やはりチヨだけ潜血+。

病院へ行きました。

目次

犬の血尿の検査結果

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「血尿が出てるので検査してください」ってこのオシッコ渡したら、そりゃ受付のお姉さんも「えっ?」ってリアクションをとりますが、検査の結果やはり潜血反応がありました。

家族は「人参だ」と言いましたが、写真のオシッコの左下に写っているように、赤い塊も出ています。

尿検査の結果は、

尿比重:1.035
潜血:++
タンパク質:+
pH:6
赤血球:+
白血球:+-

その他は異常なし。

老犬の血尿ではまず第一に細菌性の膀胱炎を疑い、抗生物質の投与を行うそうです。

チヨの場合は腎臓に異常がないか、エコーの検査も受けました。

エコーの結果

エコーの結果、腎臓には異常は見られませんでしたが、膀胱に腫瘤のようなものが確認できました。

この時点で先生は渋い顔。

外科手術の適用ではない。
このタイプの出来物は周囲に飛び散る傾向があるので適切ではない。
内科治療ではロキソニンなどを投与することで炎症を抑えられる可能性はあるが、胃腸障害が出る恐れもある。

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↑赤い部分が膀胱三角

「影が見えるのは位置的に膀胱三角と呼ばれる部分。尿管・尿道の近くで、悪性腫瘍の場合、それが悪化すると最終的に尿管が潰れ、腎臓から送られる尿の行き場が無くなり死んでしまうという、犬の膀胱の中で最も移行上皮癌が出来やすく、かつタチの悪い場所」

「他の場所ならば針を刺して細胞を取り出すという検査の方法もあるけれど、膀胱の場合は非常に飛び散りやすく危険なため、検査をする場合はカテーテルで組織を採ることになる」

「チヨちゃんの過去に撮影した同じ場所のエコーを見ると、何もなかったこの部分に…」

という説明を受けた時に、

ムムムッ!?先生、もうちょっと昔のエコーも見せてください!

とお願いして見せてもらったのは、3年前の膀胱のエコー(当時の主治医は別の先生)。

やっぱり全く同じ場所に同じように出来物がありました。

チヨは3年前も同様の出来物が見つかり、組織の検査と内服薬での治療を受けていました。

今回見つかった出来物の正体は現段階では不明で詳しい検査も受けておらず、ひとまず抗生剤を服用して経過観察中なので、まずは3年前の膀胱腫瘍疑惑の件をまとめておきます。

犬の膀胱に見つかった腫瘤の検査・治療と経過

3年前、チヨ12歳の誕生日前後にお腹の調子が悪くなり(膀胱とは無関係)動物病院を受診しました。

その時に健康診断がてら全身の検査もしておきましょうということで、エコーを受けた時にたまたま見つかったのが膀胱の出来物。

1週間後に受診してエコーを受けても出来物は相変わらずだったので、まずは膀胱にカテーテルを入れて細胞をとり、外部に検査に出しました。

その結果は、

「軽度の形態異常を伴う移行上皮の出現」
要は癌かただの腫瘤かは微妙とのこと。
癌ぽくはあるが、正常な場合でも出現する程度の異形。

とのこと。

この結果を受け、「決まったわけではないし、まだ先の話だから」と前置きをした上で、腫瘍だった場合の治療について以下の説明がありました。

  • 開腹して更に組織を取って調べる
  • 癌だと仮定して消炎剤(抗ガン剤は効かないらしい)での内科治療をする
  • 何もせずに様子を見て1年元気に過ごせたら良性の腫瘤だったねということにする(癌の場合は治療してもしなくても1年生きられるかどうからしい)

チヨの場合、腫瘤が大きくなるなら次の段階の治療を考えるという選択をし、2週間後にエコーで腫瘤の状態を確かめるために受診しました。

エコーのためチヨを預けて待合室で待っていたら、担当の先生が慌て気味に診察室から出てきました。
「消えてます!」って。
嬉しいことなのに、ポカーンとしてしまった…。
「そんなこともあるんですか?」と。
「あれだけはっきりと映っていたので、今回たまたま見えなかったということは無いと思います。腫瘍ではなく腫瘤、出来物があって、その炎症が治まったと思われます。」とのこと。

その後、何の治療もせず、特に悪い症状も出ないままチヨは15歳になりました。

検査・治療経過はこの記事に追記します

そして15歳になったチヨの今回の血尿に対する治療は、抗生剤の服用。

処方された薬は、エンロクリア15mgを1日1回1週間分。

が、1回飲んだらご飯を全部吐いてしまったので、おそらく薬が合わなかったとのことで即変更になりました。

変更後の薬はシンプリセフ。100mgを4分の1にしたものを1日1回。

これは吐かずに飲めたので、1週間飲ませて再診の予定です。

仮に前回の腫瘤が癌だったとしたらあれほどはっきりと消えるはずがなく、3年もの間無症状でいられるわけがないので、今回も一時的なものであると希望を持ちつつ経過観察をしていこうと思います。
ただ、今回は前回はなかった血尿が出ていることが気がかりです。

再診の結果・治療記録はこの記事に追記していきます。

1週間後の再診の結果

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前回の受診から5日目、トイレで真っ赤な血尿を出しました。
ここまではっきりとした血尿は初めて。

悪化したのではないか、やはりエコーで見えた出来物は癌なのではないかとハラハラ。

そしてその2日後に再診。
尿検査の結果は異常なし。
潜血・ビリルビン・ケトン・ブドウ糖・赤血球・白血球は陰性。
タンパク質+
pH6~7
尿比重1.048

金曜日にあれだけはっきりと血尿が出たのに、この結果。

まぁヨシとしましょう。

膀胱のエコーの結果は、前回と同様同じ場所に同じ大きさ(5mm×10mm)の影が見えました。

抗生剤(シンプリセフ)をあと8日間飲みきりで、特に気になる症状がなければ2週間後に再診ということになりました。

もしこの出来物が癌だったとしたら、2週間後の診察までに悪化することはないかという私の質問に対し、獣医さんは「これが膀胱癌だったとしたら、相当辛い状況になります。こうして血尿が止まることはなく、体調も悪化するかと…」
獣医さんの立場ではこの段階での断定は避けたいのでしょう。
「う~ん、おそらくただのポリープとか…ゴニョゴニョ」というのが精一杯な感じでした。

3年前と同じように、ただの謎の出来物だったね~良かった良かったというゴールを願いつつ、治療を続けます。

更に2週間後の再診

この2週間、血尿は出ず、私が毎日の様子を見る限りでは異常はありませんでした。
そして再診。
尿検査は前回と同様異常なし。

エコーの結果、膀胱の影は相変わらず。
なくなってはいないものの大きくなってもいませんでした。

「もっと詳しく調べるならば3年前と同じカテーテルを使った組織の検査になるけれど、そこまでする必要があるかどうか…」
とのことで、とりあえず今回は薬の処方も治療もなしで1ヶ月後にまた経過観察ということになりました。

膀胱に影=膀胱癌!?と目の前が真っ白になってしまった今回の出来事ですが、今すぐにどうこうするわけでもなさそうでホッと一安心。

治療の経過はまたこの記事に追記します。

更に2ヶ月後の再診

その後おしっこの色も回数も特に気になる点がないまま2ヶ月が過ぎたので、定期検診を受けてきました。

尿検査の結果は以上なし。
潜血・ビリルビン・ケトン・ブドウ糖・たんぱく質陰性。
pH6。
赤血球・白血球・円柱・結晶なし。

エコーでの見た目も出来物はそのままあるものの、大きさは変わらず、その他の異常も見られませんでした。

今後臨床症状が出ない限りは特に治療を行うことはなく、「イボのようなものか良性のポリープでしょう」とのことでした。

とりあえずめでたしめでたし(?)

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