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ビバリウムの作り方【アマガエル水槽のレイアウト】
テラリウム、ビバリウム、パルダリウム…線引きが曖昧な水槽の作り方が色々ありますが、今回はアマガエルを飼育するビバリウムを作ってみようと思います。
ビバリウム=水槽の中で陸地の自然を再現する方法(水辺を作らない)
というのが私の中でのビバリウム。
今回ビバリウムを作る目的は、アマガエルの飼育環境をより良くするため。
我が家には半年前にオタマジャクシの状態で採集したアマガエルが6匹います。
掃除のしやすさを重視してこれまではごくシンプルな水槽(↑)で飼育していましたが、やっぱり自然の中で暮らせたらいいよね!ということでビバリウム水槽に着手しました。
うん、やっぱり嬉しそうですね。
プラケースの時は蓋の裏でじっとしていましたが、ビバリウムに引越してからは思い思いの場所で隠れたりくつろいだりと、自然な姿を観察できるようになりました。
では簡単に作れて管理もそれなりに楽なビバリウムの作り方をご紹介します。
カエルのためのビバリウムの作り方
アマガエル6匹を快適に飼育するためのビバリウムの作り方です。
普通のプラケースでの飼育と比べると手間がかかりますが、やはり見ていて楽しいので維持管理が出来そうならおすすめ。
生き物だけでなく植物の成長も楽しみです。
アマガエルの飼育については以下の記事もご覧ください。
ビバリウム作り、まずは最低限必要な材料をご紹介します。
ビバリウムの水槽
絶対に必要なのが水槽。
今回はカエルの飼育なので、脱走防止も完璧に。
最初の写真で使っているプラケースでも↓このように楽しむことが出来ますが、若干不満がありました。
プラスチック製なのでケース自体に傷が付き、せっかくのレイアウトがよく見えません。
このケースはわりと新しい方ですが、それでも改めて観賞しようと思うと傷が気になる…。
そして何より高さが足りない。
アマガエルはツリーフロッグと呼ばれる樹上性のカエルなので、高いところが好き。
実際、プラケースでビバリウムを作ってみると、嬉しそうに上まで上がっていくものの、「あれ?もう天井?」みたいなリアクションをします。
せっかく良い環境を作ってあげたいと思っているので、ここはひとつ水槽を用意してあげましょう!
ということで購入したのが爬虫類飼育用の水槽、GEXグラステラリウム3045です。
猫がどアップになってますが、水槽を片っ端からひっくり返しまくるこのテツ子からカエルを完全にガード出来るってすごいポイント。
上部フタは取り外し可能。
メッシュで通気性が良く、今回は使いませんが、ヒーターなどのコードを通す穴もついています(使わない時は閉められます)。
前面は両開き。
プラケースと違い、ビバリウムの製作・管理だけでなく、カエルの日常の世話もすごく楽になりました。
大きさは幅30cm、高さ45cm。
実物を見ずに注文したので、少し大きいかな?と不安でしたが、アマガエル6匹ならこのサイズにして良かったです。
2,3匹だったらひとつ小さいサイズ(21.5×21.5×高さ33cm)のグラステラリウムナノでも良いかもしれません。
カエルの他にどんなレイアウトにしたいのかも考慮してケージの大きさを決めましょう。
ライト
ライトはGEXクリアLEDパワー3 300にしました。
他の水槽で使っていたLEDライトがどうにもこうにも暗いので、LEDより蛍光灯がいいかな~?とも思いましたが、このライトにして正解でした。
とっても明るい。
スイッチが3つあり、白・赤・青のLEDのON/OFFが可能。
日中は全部点灯させ、夜行性のカエルを観察する夜間は青のみつけています。
こういった切り替えが出来るのは嬉しいです。
このケージ(グラステラリウム)専用ではないのでぴったりハマるわけではありませんが、上に乗せておく分には落下することもなく普通に使えます。
水槽が用意出来たらいよいよ製作開始です。
ビバリウム作成の手順
正しい作り方!というものはないので、家に代用できるものがあればどんどん使うと良いと思います。
植物だって生体に害がなければ庭に生えてるものでもよいし。
とりあえずこんな感じのものを用意しておくと捗りますよリスト↓
- 底面フィルター
- 排水口ネット
- 鉢底の石(軽石など)
- 鉢底ネット
- 造形君
- 土(赤玉土、腐葉土など)
- 植物(お好みで)
排水用の穴が開いているビバリウム専用の高級水槽も売っていますが、このケージにはそのような機能は無いので、下に溜まった水を簡単に吸い出せるように底面フィルターを設置します。
溜まった水を筒からスポイト等で吸い出す仕組み。
ケージの一番下には鉢底に敷く軽石などを置きます。
私は軽石が足りなかったので、水槽のフィルターに入れるろ材を敷きました。
後々管理しやすいように(土と混ざらないように)排水口用のネットに入れています。
その上に鉢底ネットを敷きます。
排水用のパイプ周辺の隙間から土がなだれ込んでしまうので、後から綿で埋めました。
そしたら土をドサー!
私は動物の気持ちは手に取るように分かりますが、植物とはどうしても分かり合えません。
土も適当。
とりあえず赤玉土(小粒)と腐葉土と鹿沼土を混ぜてみました。
鹿沼土は土の色が流れ出すので、ザルに入れて一度水洗いすると良いです。
排水用のパイプに土が入らない様にラップでフタをしてます。
続いて土壁を作っていきます。
使うのは造形君という土。
水を足して泥んこにした造形君を水槽の壁にペタペタと貼っていきます。
造形君が水槽の壁面に密着するので、簡単に土壁を作る事ができます。
ここから先はお好みで、造形君で起伏をつけたり植物を植えたり流木を置いたり、独自の世界を作り出しましょう。
花用の吸水スポンジを好みの形に切り、その上から造形君を塗っていくと節約になります。
造形君の仲間で、植えれる君という吸水スポンジのような商品も売っています。
完成したのは↓これ。
流木の下の部分と、左側に吸水スポンジを仕込んでいます。
今は植えたばかりでちょっと寂しいですが、これから植物が成長するので初めはこのくらいのスカスカ感で良いかなと思います。
土を良くするには虫も入れよう!と庭を掘ったのですが、ミミズもワラジムシも見つからず…。
爬虫類屋さんで購入したワラジムシ(でも庭にいるのとはなんか違う…)を入れたら、右上の方で集団生活を始めました。
ちょっと気持ち悪いです。入れなきゃ良かった。
時々下に降りてきてカエルの糞を食べる様子も見られるので、まぁいいか。
カエルは水分補給が必要なので、必ず水入れも用意しましょう。
ここではウォーターディッシュのMサイズを使っています。
この水入れは餌のコオロギがダイブしてしまっても溺れることなく自分で這い上がれる点も良いです。
ビバリウムの植物
植物については全く詳しくないので何とも言えませんが、ハイドロカルチャー売り場とかコケ売り場に売ってるものなら使えるかなー?と思います。
参考までにこの水槽に入っている植物は以下の通りです。
- ポトス
- ナギ(100均)
- ガジュマル
- ニューラージパールグラス(水上葉)
- ホソバオキナゴケ
- スナゴケ
あとは名前が分からない水草の水上葉やらハイドロカルチャーやら(笑)
植え方はこれが正しいのかは分かりませんが、根が張っていないような植物は造形君でひとまとめにしてベチャッと貼り付けています。
今後枯れたり間引いたりして変化が出てくると思います。それも楽しみのひとつですね。
植物の世話は1日1,2回霧吹きで全体にスプレーする程度。
自然(?)な環境で、みんないきいきしてます。
材料は100均で調達できるものも多いので、何を使うか、どんな工夫をするかは創造力の見せどころ!
何よりカエルが住みやすい環境を整えることを最優先に、ビバリウム作りを楽しみましょう。