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猫の歯茎が赤いので治療しました【原因は吸収病巣】

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とらじ(雑種猫8歳)、顔に出来た皮膚型肥満細胞腫の手術をしました。

腎臓病のとらじに積極的に麻酔をかけることは避けたくて様子見をしていた歯肉炎治療のためのスケーリングも一緒にお願いすることに。

ちょうどいい機会にスケーリングが出来てラッキーなんて思っていましたが、なんと歯肉炎だと思っていたものは「吸収病巣」という猫特有の病変でした。

この記事ではとらじの吸収病巣についてまとめていきます。

目次

猫の歯茎の腫れの正体は吸収病巣

とらじの歯茎の腫れが気になり始めたのは1年ほど前。
右下犬歯のすぐ後ろの前臼歯の歯茎が日によって赤かったり、赤みが引いていたり、歯が埋もれるほど腫れていたり、腫れが引いたり。
基本的には歯の半分くらいが赤みを帯びた歯茎に埋もれている状態でした。
ドライフードは普通に噛めるし、触っても痛がる様子はありません。

腎臓の検診の際に何度か診察を受け、口腔内の状態は全体的に年齢のわりに歯石は少なめ。
これだけのために全身麻酔はリスクの方が大きいと口腔内のケアを継続して様子を見てきました。

そしてこの度全身麻酔下で肥満細胞腫の手術をすることになったので一緒に処置をしてもらったところ、根っこが溶けていて簡単に抜ける状態だったとか(↓クリックで拡大)。

これは猫特有の「吸収病巣」という病変で、乳歯の根っこを溶かす細胞が何らかの原因で働いてしまいこのように永久歯の根っこも溶かしてしまうそうです。
治療は抜歯が第一選択。
とらじの場合悪化してもこのためだけに全身麻酔に踏み切れるかというとなかなか難しかったと思うので良い機会でした。

分割して抜歯したものがこちら(↓クリックで拡大)。

歯茎を切開しているので縫合して抗生剤服用(セファクリア1日2回5日間)。

術後2週間経ち、溶ける糸もほぼ溶けてきれいになりました。
食事はこれまで通りドライフードも問題なく食べられています。

他の歯は今のところ吸収病巣の所見は見られないので、歯周ポケットの中までしっかりスケーリングと研磨で綺麗にしていただきました。

猫のスケーリング・抜歯の費用

今回かかった費用(肥満細胞腫の手術と同時のため麻酔処置・投薬費用は除く)は、歯石除去20,000円・抜歯処置5,500円・縫合3,000円でした。
麻酔下スケーリング単独だと5万円くらいになるかと思います。


今回のとらじのケースだと歯茎が腫れてるといえば腫れてるけど、そこまでひどいというわけでもないし…と様子見をしがちだったと思います。
かかりつけは歯科用のレントゲンがないので検査でどこまで調べられるか分からないし、とらじが健康だったら口腔内を専門的に見てもらえる病院を受診していたかなと思いますが、腎臓病のとらじにとってはたとえ検査で吸収病巣が見つかったとしてもこの状況で天秤にかけると全身麻酔の方がハイリスク。
不幸中の幸いで病変が判明し適切な処置を受けられて良かったです。

手術から2週間後の再診では腎機能も問題なく、今回の治療は無事終了となりました。
良かった良かった。

今後は毎日の歯磨きを継続して口腔環境をしっかり維持していきたいと思います。

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