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猫の腎臓病の食事も片っ端からお試し【腎結石・慢性腎臓病の食事療法】

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慢性腎臓病と診断され、3年2ヶ月の闘病の末に老衰で愛犬たみを看取った矢先、今度は同居猫とらじが腎臓病と診断されました。

たみと違うのは、診断当時とらじはまだ若い4歳の猫であったことと、腎結石があること。

単純に腎臓病の治療をすれば良いのではなく、腎臓にある結石に配慮しながらの治療を行っていくことになります。

とはいえ腎臓病の治療の基本はたみが3年以上頑張ってきた内容と同じで、

  • 療法食やサプリメントによる食事療法
  • 積極的な水分補給
  • 投薬
  • 血圧のコントロール

このような感じ。
定期的な診察と検査で現状を把握しながらその時の状態に合ったケアをしていきます。

たみに行ってきた慢性腎臓病の治療記録や家庭でのケアは以下のページにまとめてあります。

たみの場合は食事療法と水分補給によりとても良い状態を保つことが出来ましたし、

獣医さん

猫は腎臓と生きていく生き物だから腎臓病になっても長く頑張れるけど犬は違う。たみちゃんの腎臓は猫の腎臓だと思うようにしてる。

と、犬の腎臓病の余命を遥かに超えて頑張っていたたみに獣医さんがよく言っていたので、私はいつも猫並みに頑張ろうと長い治療(後半は認知症も)を続けていました。

とらじは本物の猫。
だから頑張れる!と思いきや、とらじのネックは結石
とらじの場合は先天性の慢性腎臓病やシニアの慢性腎臓病とは違い、腎結石があるから慢性腎臓病になった若い猫。

そうなると話は別。
万が一腎臓から落ちた結石が尿管に詰まったら一刻を争う事態になるし、腎結石が慢性的に腎臓を傷つけ腎機能の低下に繋がる可能性もあります。

というわけで出来れば結石にも配慮された腎臓用療法食を選びつつ、とにかく水分補給を積極的に行う必要があります。

で、実際に猫の腎臓用療法食を調べてみると、犬と比べて豊富なこと!
メーカーさん、犬の方ももうちょっと気合入れてくださいよ…。

療法食を手を変え餌を変え色々と試したところ、とらじはヒルズのk/dシチュー缶と腎ケアPPレーベルをメインに、あとは置き餌としてドライフードをいくつか利用し、お夜食に療法食ではありませんがメディファスのスープを飲ませることで落ち着きました。

現時点でのとらじの治療に関しては以下の記事にまとめてあります。

目次

猫の腎臓病の食事

一口に腎臓病といっても症状の出方には個体差があり、高カリウムor低カリウム、高カルシウムor低カルシウム、心臓病・甲状腺・膵炎などの合併症、元々の疾患の有無、年齢、性格、とらじのように結石が原因など様々。

腎臓が悪そうだからと自己判断で療法食を始めるのはとても危険。
かかりつけの病院できちんと診察を受け、複数回の検査を経た上で慢性腎不全と診断されたら、その時に初めていつから療法食に切り替えるのか、どのような療法食を選べば良いのかを獣医さんと相談するのが第一です。

とらじの場合は結石に悪さをさせないことを念頭に置いた腎臓の食事療法を行っていて、基本はたみにしていたのと同じように動物病院処方の療法食をメインにしています。

食べない時や、とらじはまだ若いのでがっつり腎臓食にしてしまうと低たんぱくの弊害も出てきてしまいそうなので獣医さんの許可を得た上で市販のメーカーの腎臓用療法食や一般の腎臓に配慮された総合栄養食、k/d早期アシストなど腎臓病の早期ケア用療法食なども取り入れることもあります。

食事療法を始めることになった時、猫の療法食はいっぱいあるからどれか食べるでしょと思っていましたが、いやぁ食べない食べない。
最初は本当に困りました。

腎臓病の療法食は、動物病院で獣医さんに処方してもらうものの他に、市販のメーカーからも販売されています。

動物病院で獣医さんの処方の下で購入出来る腎臓用療法食だけでも

  • ロイヤルカナン
  • ヒルズ
  • ピュリナ
  • ドクターズケア
  • ペットライン
  • サニメド
  • スペシフィック
  • ベッツセレクション

など、意外とたくさんあり、市販・海外のメーカーの療法食、腎臓に配慮された総合栄養食でも

  • ハッピーキャット
  • アニモンダ
  • フォルツァ
  • ベッツソリューション
  • カトフ
  • デトレ
  • ファルミナ
  • ジョセラ
  • ビオピュア

こんなに。

猫の場合は療法食ではなく通常の総合栄養食であっても腎臓に配慮された配合になっているフードも多いので、腎臓用の療法食をどうしても食べてくれない時は活用しても良いのかなと思います。
この選択肢はドッグフードには少ないので、猫の腎不全治療の強みかもしれません。

おまけに猫用は味や腎臓病の進行度合いに合わせたものを数種類製造販売しているメーカーもあり、犬用と比較するととても充実している印象。
同じメーカーでもフードによって成分が若干違うので、どの療法食を選ぶかは獣医さんと相談の上で決めた方が良さそうですけどね。

私の場合は病院専売のものはかかりつけの病院で購入し、それ以外の療法食や市販の腎臓ケアフードは獣医さんの了解を得て通販や店頭などで購入しています。

試したもの・試してないもの色々ですが、ひとまず把握している範囲の腎臓食をメモがてら以下にまとめておきます。
獣医さんと相談する際の参考にもどうぞ。

病気そのものや治療に関することは獣医さんが書いた本「猫の腎臓病がわかる本」をご一読下さい。
これ読まないとダメ!

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猫の腎臓病(腎不全)用の療法食【ドライフード】

動物病院で扱っているメーカーの療法食であればサンプルをもらえると思うので、まずは病院で相談して数種類もらってくることをおすすめします。

とらじはこんなにどっさりもらってきました。

とらじ

これ全部僕の!?

この中からよく食べるもの、成分が体質に合っているものを選んだり、市販のメーカーの腎臓食も試しています。

把握している腎臓ケアのドライフードは以下の通りです。

ロイヤルカナン腎臓サポート【動物病院処方】

ロイヤルカナンからは「腎臓サポート」という療法食。

  • 腎臓サポート
  • 腎臓サポートセレクション
  • 腎臓サポートスペシャル
  • 早期腎臓サポート

4種類もあります。

早期腎臓サポート」は後述のヒルズk/d早期アシストと同様、腎臓病のごく初期段階(ステージ1~2前半あたり)で選択する療法食。
タンパク質もリンも、これなら一般の総合栄養食でもこのくらい低めのものはあるかな。
とらじは血液検査上ではほぼ正常値のことが多いので、早期腎臓サポートやk/d早期アシストでもいいくらい。

早期腎臓サポートは試してないので、下の写真左から腎臓サポート・腎臓サポートセレクション・腎臓サポートスペシャル。
セレクションは割ると中からおいしそうな何かが出てきます。シーバみたいな感じ。

とらじは腎臓サポートセレクションを初めて食べた時、なんか感動していました(不憫。

この3種類の成分は大差ありませんが、スペシャルは嗜好性を高めるため他の2種類と比較するとたんぱく質とリンが若干多め。

タンパク質・リン:スペシャル>セレクション>腎臓サポート
カロリー:セレクション>スペシャル>腎臓サポート

の順に多いので、何を優先するか天秤にかけながら決めていく感じかな。

ロイヤルカナンに関しては保存料がどうだとかで悪いことを言ってるサイトも見受けられますが、誰が何と言おうとたみは腎臓サポートのおかげで生きていたことは確かです。
それに腎臓サポートは腎臓病だけでなくシュウ酸カルシウム結石の予防として酸性に傾きがちな尿をアルカリ化させるためのクエン酸カリウムも添加されているので、腎結石の成分はおそらくシュウ酸カルシウムだろうと言われているとらじには(食べるなら)与えたい療法食です。

原材料・成分などのロイヤルカナン公式HPでご確認下さい。
かかりつけの動物病院でIDを教えてもらえればロイヤルカナンの療法食通販サイトで療法食を購入出来ます。

ヒルズ k/d・k/d早期アシスト【動物病院処方】

ヒルズの腎臓用療法食はk/d。
k/dにも通常のk/dの他に「早期アシスト」という、腎臓食を始めるか否か…と悩みどころの腎臓病のステージ1から食べさせられる療法食があります。
発売されたのはロイヤルカナンの早期腎臓サポートよりも先。

腎臓病は早期から食事療法を徹底(特にリンの制限)することでその予後が大きく変わると言われていますが、完全肉食の猫の場合、あまりに早くから低たんぱく食を与えることで腎臓以外の部分で弊害が起こる可能性も指摘されていると病院で聞きました。

なので通常食を与えることは少し不安なステージ1ではたんぱく質・リンなどの分量が通常食よりも少なく、完全な腎臓食よりも少し多い早期アシストを使い、進行度合いに合わせて通常の腎臓食(ヒルズだとk/d)に移行していくなど段階的に療法食のタイプを変えていくことが理想。

定期的な健康診断でごく早期に腎機能の低下が見つかることはすごくラッキーなこと。
早めに食事療法を取り入れ、残された腎機能を守ってあげると良いのかなと思います。

とらじの場合は血液検査の数値的には早期なので、腎臓サポートにk/d早期アシストを混ぜて、たんぱく質の量が早期アシストと腎臓食の中間くらいになるように調整して与えたりもしていた時期もあります。

↓早期アシストと普通のk/d。見た目はそんなに違いはありません。

ヒルズの通常の腎臓食は「k/d」チキン味とツナ味の2種類があります(上の画像は早期アシストと普通のk/d)。
犬用ドライは1種類なのにねぇ…。

給与量あたりの成分はほぼ同じですが、ほんのすこーしだけチキン味の方がたんぱく質が多いかな?
でも本当に少しです。

とらじは同じヒルズのc/dマルチケアコンフォートを食べさせてきたので、初めての腎臓食もまずはヒルズから始めました。

原材料・成分などの詳細はヒルズ公式HPでご確認下さい。

ペットライン ダイエティクス キドニーキープ【動物病院専売】(ペットライン)

動物病院の窓口or動物病院と提携している通販サイト(動物ナビ)でしか購入出来ない療法食、ペットラインのキドニーキープのドライフードは「キドニーキープ」「キドニーキープリッチテイスト」の2種類。

粒は大きすぎず小さすぎず、少し平べったく食べやすそう。
ドライの腎臓食の中ではとらじはボチボチ食べてくれます。
成分も腎臓食にしては脂質が低めなので長く食べさせるのに良さそうだなと思いました。

↓左が普通の、右がリッチテイスト

リンの量はとらじお気に入りのベッツセレクションの腎ケアとも同じくらい。
腎臓サポートほど少なくはなく、とらじはこのくらいのリンに食いつくのかもしれない…。
リンの量はヒルズの早期アシストやピュリナの初期ステージ対応食と同じくらいだし、市販の療法食はもっと高いものもあります。
いずれリンの数値が上昇してきたらリン吸着剤を併用するか、他の療法食を検討すると良いのかな。

とらじはキドニーキープをメインにはしていませんが、一日数回の食事のうちの1回とか他の療法食をなかなか食べてくれない時のために病院で購入してストックしておく療法食のひとつです。
特にリッチテイストは個包装になっているので、ちょっと食べる用にストックするのに便利。

以前カリウムの数値を問い合わせたところ、「カリウムの値は分析しておらず、お答えできるデータがございません。」とのことでした。答えてー!

2020年3月4月に日清ペットフードとドクターズケアの療法食がペットラインに事業譲渡されました。

原材料・成分などの詳細はペットライン公式HPでご確認下さい。

ドクターズケア キドニーケア・キドニーケアプラス【動物病院専売】

ドクターズケアのキドニーケアもキドニーキープと同様、動物病院専売の療法食。
フィッシュテイストチキンテイスト、便秘に配慮してサイリウムが配合されているキドニーケアプラス可溶性繊維の3種類。

通販ではメーカー直販の「どうぶつ病院宅配便」か、「動物ナビ」でかかりつけの動物病院コードを利用すれば購入出来るので、利用可能かどうか病院で聞いてみると良いと思います。

120gずつの個包装になっています。

粒は小さめで、丸飲みする子も多そうな感じ。
ちょうどうちのカメじ(クサガメ)のご飯とよく似ています。

リンはロイヤルカナンくらい低めなので安心。
脂質がそれほど低くもないですが、キドニーケアが好きで食べてくれるなら第一選択にしても良いのかなと思える感じです。

原材料・成分などの詳細はペットライン公式HPでご確認下さい。

ベッツセレクション 腎ケアPPレーベル・BPレーベル【動物病院処方】

イースターのベッツセレクションからは「腎ケアPPレーベル」「腎ケアBPレーベル」の2種類。
PPレーベルはポーク味、BPレーベルはビーフ味です。

どちらの味もハート型とお魚型の粒が入ってます。
活性炭色ですね。

他のフードと違ってこの通りだいぶ薄い(左・腎臓サポート、右・腎ケア)のでふやけるのも早いし、電動ミルで粉砕しやすいのでウェットフードで作る流動食の足しにちょうど良いです。

腎ケアは、腎臓の健康維持に配慮して活性炭が配合されています。
腎臓病の治療の中では、腎臓で処理しきれなかった毒素を吸着するためにネフガードやクレメジンなどの活性炭を飲ませる事も多いので、療法食に入っているのは嬉しい。
でも活性炭と言えば薬の成分まで吸着するのではないかと、「投薬と食事は時間を離した方が良いのかな?」と獣医さんに聞いたところ、「そうかも」とのこと。

抗生物質やビタミン剤等を投与する場合、有用成分の吸着を防ぐため当製品の給餌と前後30分以上あけてください。

公式サイト

とも書いてあるので、薬を飲ませる場合は獣医さんとよく相談した方が良いかなと思います。

とらじは今のところ気にせず一緒に飲ませています。

成分はタンパク質とリンは高すぎもせず低くもなく、脂質は腎臓食の中では低め。
犬用のベッツセレクションは売っていないので個人的に全くなじみがなく、サンプルを貰ってもいまいち惹かれなかったのですが、これがとらじのすごいお気に入り。
リンの量がとらじお気に入りのキドニーキープと同じくらいなのでやっぱりこのくらいのリンが好物なのでしょうね。

薄めの粒で噛みやすいので高齢の子にも良いかもしれません。
個人的におすすめの療法食です。

原材料・成分などの詳細はイースター公式HPでご確認下さい。

ピュリナ NF 腎臓ケア 初期ステージ対応・中期ステージ対応【動物病院専売】

ピュリナの療法食はNF腎臓ケア「初期ステージ対応」「中期ステージ対応」の2種類。

初期ステージ対応はステージ1~2、中期ステージ対応はステージ3~4の猫のために成分が調整してあります。

「初期ステージ対応」は、同じ早期ケアのロイヤルカナン「早期腎臓サポート」、ヒルズ「k/d早期アシスト」と比較すると、成分的にはヒルズk/d早期アシストに成分は近いかな?
ロイヤルカナンと比較するなら「ユリナリーS/O エイジング7+ + CLT」の方が近いと思います。
ユリナリーS/O エイジング7+ + CLTは腎臓食ではありませんが、腎臓に配慮しつつ結石を予防する療法食。

「中期ステージ対応」は、ロイヤルカナンの腎臓サポートスペシャルに似ています。

とらじは初期ステージ対応を試しましたが、お口に合わなかったみたいで残念…。

ピュリナの療法食は、提携している動物病院のコードを使うとピュリナプロプランベッツサポートという公式サイトから通販で購入できます。

原材料・成分などの詳細はピュリナ公式HPでご確認下さい。

サニメド 猫用リーナル【動物病院専売】

サニメドの療法食は「猫用リーナル」
サニメドも動物病院専売で、かかりつけでは取り扱っていません。

成分は飛びぬけて何かが高いとか低いといった感じはありません。
結石にも配慮されているとのことなので、出来る事なら試してみたいなぁ。

原材料・成分などの詳細はサニメド公式HPでご確認下さい。

スペシフィック FKD猫用腎心肝アシスト【動物病院処方】

スペシフィックからは「FKD猫用腎心肝アシスト

その名の通り腎臓だけでなく、合併症となりやすい心臓、同じように蛋白制限が必要な肝臓の疾患にも対応。
おまけにシュウ酸カルシウムの予防のためアルカリ尿が産生されやすいようにミネラル類の成分も調整されています。

粒はわりとゴリッとしっかりめ。普通に食べていたので食べにくいということはなさそう。

かかりつけでは扱っていないので通販で購入しました。

成分はちょこっと脂質が高めなのと、スペシフィックだけどうしてカリウムが高いのだろうか…。
そこが気になりますがあとはすごく気になるところもなく、結石にも配慮されているので、とらじが気に入って体質にも合っていればロイヤルカナンや脂質が低めのキドニーキープ辺りと併用したいなと思っていました。

原材料・成分などの詳細はスペシフィック公式HPでご確認下さい。

ファルミナ ベットライフ リーナル【動物病院処方?】

ファルミナの「ベットライフ リーナル」はイタリアのフード。
以前はAmazonなどの一般の通販で購入出来ましたが、今は一部の動物病院で扱っている模様。
これから取り扱いが増えていくのかな?

原材料・成分などの詳細はファルミナ公式HPでご確認下さい。


以下は市販のメーカーの腎臓用療法食です。

ベッツワンベテリナリー腎臓ケア

ペットの療法食やサプリメントなどの通販サイトペットゴーのプライベートブランドの療法食「ベッツワンベテリナリー腎臓ケア

ペットゴーはよく利用するのですが、通販サイトの療法食?とあんまり触手が伸びないまま…。
ある日売り切れていることが多い100gのお試しサイズが売っていたので、物は試しと購入してみたら、

とらじ

これおいしいよ!

と、モリモリ食べました。

シュウ酸カルシウム結石の予防にもなるクエン酸カリウムが入っているのも私的に高評価。
100gの上はいきなり2kgなのでなかなか再購入出来ずにいますが、また売ってたら買いたいです。
500gがあればいいのになー。

原材料・成分などの詳細はペットゴー公式HPでご確認下さい。

ハッピーキャット ダイエットニーレ【一般療法食】

ドイツのフードメーカー、ハッピーキャットからは「ダイエット ニーレ

粒は少し大きめで平べったい。

「タンパク質、リン、ナトリウム、マグネシウムの含有量を大幅にカットしている」とのことで、成分を見ると確かに市販の療法食の中ではかなり安心して使えるのではないかと思いました。
結石に配慮してpHバランスが6~6.5になるように調整されているのも嬉しい。

とても美味しいようでよく食べるので、とらじの置き餌にしています。

原材料・成分などの詳細はハッピーキャット公式HPでご確認下さい。

ベッツソリューション 腎臓サポート【一般療法食】

ベッツソリューションからは「腎臓サポート

粒は大きすぎず小さすぎず、普通の腎臓サポートと同じくらいかな?

人間の味濃いめのスナック菓子みたいな香りがするので、これが好きな子は食べてくれるかも。
とらじはう~ん…って顔でした。
食べてよー!

原材料・成分などの詳細はベッツソリューション公式HPでご確認下さい。

アニモンダ インテグラプロテクト腎臓ケア【一般療法食】

アニモンダからは「インテグラプロテクト 腎臓ケア

脂質が高めな点以外は、ここが気になるから避けようと思ってしまうようなところはなさそう。
あとは食べてくれるかどうかですね。

粒がわりと大きくとガリガリ噛んで食べる子は好きかもしれませんが、とらじはちょっと食べてやめちゃいました…。

原材料・成分などの詳細はアニモンダ公式HPでご確認下さい。

フォルツァ10 リナールアクティブ【一般療法食】

フォルツァ10からは「リナール アクティブ

フォルツァの腎臓食の特徴は、通常の粒の他にAFSタブレットという粒がプラスされている点。
AFSタブレットには利尿作用や膀胱粘膜保護を目的としたフィトケミカル成分(植物栄養素)が配合されているのだとか。

成分を見ると、リン含有量が0.3~0.5の腎臓食が多い中、リナールアクティブは0.8これはどうなの?と思ったのですが、フォルツァの考えでは

腎障害を持つ成猫にとってリン値は大変重要ですが、生理機能(おしっこする)を維持するためにも、リンの必要数値も確保しなければなりません。近年、数々の文献や研究結果が発表されており、Forza10としては成猫にとって必要なぎりぎりの数値を0.8%と考え変更致しました。

フォルツァ10公式HP

とのこと。

これは現在の猫の状態によってどうするか悩みどころ…。
どうなんだろうなぁ。
若い猫にはいいのかなぁ。何とも言えないですね。どうなんだろう(謎)。
通常食と比較すれば全然低いので、リンの上昇がまだ全然見られない初期段階ならそこまで気にせず与えてもいいのかな。
私の考えとは今のところちょっと違うので、与えていません。

フォルツァはたみに一時期食べさせていましたが、食べたり食べなかったり食べたり食べなかったりといった感じでした。

原材料・成分などの詳細はフォルツァ10公式HPでご確認下さい。

プロベット リナール【一般療法食】

プロベット「リーナル」はオランダのフード。

公式サイトを見るとなんかいいことがいっぱい書いてありますね。
なんとなく翻訳機能使ったみたいな日本語ですが…。

試していないので何とも言えませんが、成分は他の一般の療法食と同じくらいでした。

原材料・成分などの詳細はプロベット公式HPでご確認下さい。

猫の腎臓病(腎不全)用の療法食【ウェットフード】

腎臓病の猫には少しでも水分を多く摂らせるためにもウェットフードも活用したいところ。
ウェットフードも素材や調理法が様々で猫によって好みがすごく大きいと思います。

私、もしもう一度子猫から飼育をする機会があれば、絶対にウェットフードを使います。
ご飯からも水分摂ってほしいよね!みたいな状況になった時、食べない!ということのないように。
とらじも同居テツ子も、とらじが腎臓病と診断された時点では食べ慣れていないウェットフードは無視でした。
食べなくても毎日提供するうちに半年くらい経った頃から少しずつ食べるようになり、今は朝と夕方はウェットフード(完食はしない)、お夜食にスープを飲むようになりました。
成猫になってからでも慣らすことは可能でしたが、慣れるまでに時間のロスがあるし廃棄した量もハンパないです…。

とらじが唯一食べるウェットの療法食はヒルズのk/dシチュー缶。

しかし舐めて食べようとするので水分ばっかり舐めとってパッサパサの具が残る…(ので基本はk/dで作った流動食を飲ませてます)。

ウェットフード用の食器を「ネコにやさしい食器」に変えてからはわりとこぼさずに具もそれなりに食べられるようになりました。

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ウェットは人肌程度に温めて、ぬるま湯を少し加えて混ぜてあげると食べやすくなり、多少は水分も追加できます。

そんな感じで工夫しながらウェットフードも取り入れていくと腎臓のケアにも繋がります。

把握している腎臓用ケアのウェットフードの一覧は以下の通りです。

ロイヤルカナン腎臓サポート・早期腎臓サポートパウチ【動物病院処方】

猫用のロイヤルカナン腎臓サポートのウェットフードは缶ではなくパウチ。

腎臓サポートはチキンテイスト、フィッシュテイストの2種類。
早期腎臓サポートは1種類。

ダイス状のお肉がコロコロ入ってるのでとらじは水分だけ舐めとりますが、袋の外側からある程度潰してから開封するとそれなりに食べやすくなるのは缶ではなくパウチの利点かもしれません。

とらじは間食代わりにちょいちょい食べたり残したり。どちらかというとフィッシュテイストが好きみたいです。

腎臓用の療法食ではありませんが、高齢猫の腎臓の負担を軽減するために低リン設計の尿路疾患用療法食「ユリナリーS/O エイジング7+ + CLT」も同じ形状。

とらじは腎臓に結石があるし、こんなに若いうちから低タンパク食を続ける不安もあったので試してみましたが食いつきはやっぱりボチボチ…(というか食べるの下手すぎ)な感じなのでメインには出来ず…。
腎臓食よりは美味しいんじゃないかなぁと思うので試す価値はあるかもしれません。

原材料・成分などの詳細はロイヤルカナン公式HPでご確認下さい。
かかりつけの動物病院でIDを教えてもらえればロイヤルカナンの療法食通販サイトで療法食を購入出来ます。

ヒルズk/d・k/dシチュー缶【動物病院処方】

ヒルズの腎臓食ウェットは、通常のk/d缶と、シチュー缶の2種類。

k/d缶↓

↓シチュー缶を食べるとらじ

通常缶はパテ状のご飯が缶の中にギュウギュウ入っています。
シチュー缶はわりと水分多めで素材の形がそのまま。
食べるのが下手なわりにシチュー缶はそのまま出してもそこそこ食べてくれるので味も好きなのかもしれません。

味は普通のk/d缶、シチュー缶ともにチキンとツナの2種類。

とらじはk/dシチュー缶をメインにしています。
最初はツナ味しか食べなかったのですが、チキンも食べるようになりました。
でもどちらかというとツナの方が好きかな。私から見ても何となくツナの方がおいしそうな感じはします。

k/dシチュー缶はドライと同様、早期アシストもあります。

原材料・成分などの詳細はヒルズ公式HPでご確認下さい。

日清 キドニーキープ【動物病院専売】

キドニーキープのウェットはパウチ。

中身はペーストに近い状態なので、舐めて食べる派の猫でも味さえ好きなら水分も摂れて良さそう。
とらじはメインにはしていないのでちゅーるみたいにパウチからそのまま舐めさせたりお皿に出して舐めさせたり。
ドライと組み合わせても良いかも。

購入は動物病院の窓口or動物病院と提携している通販サイト(動物ナビ)で。

原材料・成分などの詳細はペットライン公式HPでご確認下さい。

スペシフィック【動物病院処方】

スペシフィックのウェット「猫用 腎心肝アシストFKW」はドライと同様、腎臓以外にも心臓肝臓にも配慮された設計。

中身はパテ状。

とらじは最初わりとよく食べてくれましたが、そのうち拒否するようになり、しまいには盛大に吐きました。
とらじにはちょっと合わなかったのかなぁ
同居猫テツ子(健康)は匂いを嗅いだだけで食べなかったので好みの差があるかもしれません。
人間が嗅いでもちょっと独特な魚っぽい匂い。

カロリーが割と高めなので、少食でなかなかご飯を食べられない子には良いかも。
あとは好みと体質に合うかどうかですね。

原材料・成分などの詳細はスペシフィック公式HPでご確認下さい。

ナチュラルハーベスト【一般療法食】

ナチュラルハーベストから「デリシャスキドニーケア」が発売されます。
同居猫テツ子がナチュラルハーベストのウェットを時々食べるので是非試してみたいです。

原材料・成分などの詳細はナチュラルハーベスト公式HPでご確認下さい。

アニモンダ【一般療法食】

犬の腎臓病さん達の間では人気のアニモンダのウェット。
牛・豚・七面鳥・鶏・鴨・仔牛…なんと6種類もの味が用意されています。

とらじにも!といそいそと購入したものの、全部食べない…。
食べてー!

アニモンダは健康な犬猫用のフードの品質もとても良いので食べてくれるならこれも候補として選びたかったなぁと思います。
気になる点はドライや犬用の腎臓食と同様脂質が多めなところくらいかな。
膵炎の既往がある子は避けた方が良いかもしれません。

原材料・成分などの詳細はアニモンダ公式HPでご確認下さい。

フォルツァ10【一般療法食】

フォルツァ10からは「リナールアクティウェット」という腎臓用療法食が発売されていますが、現在は発売休止中。

原材料・成分などの詳細はフォルツァ公式HPでご確認下さい。

ナチュラルハーベスト【一般療法食】

ナチュラルハーベストからは「デリシャス キドニー ケア」も発売。
低タンパク質・低リン・低ナトリウムで必須アミノ酸に関してはAFFCOの基準を満たしているので腎臓病の猫はこのフードだけを普段の食事として使うことが可能。
腎臓病ではない子は普通の総合栄養食と併用。
高齢猫などそろそろ腎機能の低下が気になる子に良いかなと思います。
とらじみたいに舐めて食べるのが好きな子に嬉しいペーストタイプです。

ビオピュア【一般療法食】

ビオピュアからは珍しい瓶入りの療法食「ニーレンエアクランクンゲン」(写真真ん中)。

最高品質のBio(オーガニック認証)素材を使用した療法食で、タンパク質・ミネラルが抑えられているので安心して与えられます。
安心過ぎて猫的にはちょっと旨味が足りないような感じがしないでもないかなぁ…。
そしてとてもお高いです。

たんぱく質・リンが低めの総合栄養食(ドライ・ウェット・スープなど)

市販の総合栄養食でも腎臓に配慮されているフードや、腎臓配慮と書かれていなくても比較的たんぱく質やリンが低めのフードがあります。

既に腎臓病と診断されて療法食を食べさせるように指示を受けているならわざわざ総合栄養食を選ぶ必要はありませんが、どーしても食べない!という時の選択肢として腎臓に配慮された総合栄養食をピックアップしておくと良いと思います。
成分はどれも大差ない感じ。猫のシニア向けのフードが多いですね。
とらじは健康な同居猫テツ子と一緒に食べられるお楽しみや、ウェット・スープは水分補給を目的として活用しています。

探せばいくらでもありそうなので、とらじが実際に利用しているものと、いずれ試してみたいものなどをピックアップしました。

ペットライン jpスタイル和の究み

ペットラインからは「jpスタイル 和の究みセレクトヘルスケア
かつお味、チキン味、2種の味アソートの3種類。
療法食キドニーキープと同様、日清からペットラインに譲渡されました。
キドニーキープを食べるならわざわざ選ぶ必要もありませんが、とらじはたまに買っています。

カントリーロード キドニー プラス シニアケア

カントリーロードの「キドニー プラス シニアケア」は小粒で何となくおいしいらしくとらじがわりと好きで、

とらじ

小腹が空いたよー

と言われた時に食べさせています。
そんな使い方をするには、100gのポータブルパックがうれしいです。

tama ボナペティ ラム&フィッシュ

総合栄養食ですが、「tama ボナペティ ラム&フィッシュ」はリンの値が0.6%以上(「以上」なので意外と高いかもしれない)と、わりと低めなので同居猫テツ子と一緒に食べる置き餌として使っています。
同じシリーズのチキンはリンの値が0.8%なので、ラムの方で。

ナウフレッシュ フィッシュアダルトキャット

総合栄養食ナウフレッシュの「フィッシュアダルトキャット」も比較的リンの値が低いので、同居猫テツ子と一緒の置き餌に。2匹ともそこまで好みではないかなぁ…。

コンボ プレゼント 腎臓の健康維持

「コンボプレゼント腎臓の健康維持」は小分けになっているのでおやつやトッピングとして利用しています。
一袋に↓このくらい。

おやつっぽいですが、ちゃんと総合栄養食なのも嬉しいです。

レオナルド シニア高齢猫用

レオナルド「シニア高齢猫用」はリン・ナトリウム・タンパク質を調整してある腎臓に優しいドイツのフード。
品質が良さそうなので試してみたいなーと思っています。

カトフ レナル

カトフの「レナル アンキシャス ケア ダイエット ドライキャットフード」は、腎機能が低下し始めるシニア期の猫向けのフード。
オランダの獣医さん開発だそうです。
ストルバイト、シュウ酸カルシウムにも配慮されているとのことなのでそのうち試してみたいです。

プロステージ キャットフード ル・シャット デトレ

プロステージ キャットフード ル・シャット」はとらじが食べている腎ケアと同じイースターの総合栄養食。

成分を見ても違いが全然分からないんだけど、給与量当たりの成分では少しだけデトレの方が高いのかな?
でも本当によく違いが分からないので腎臓病と診断されているなら腎ケアを使った方が無難だと思います。

普通の「デトレ」と、腎臓&尿のケアに配慮した「デトレPH」の2種類。
PHの方はメチオニンが配合されていて、尿のPHを維持するのだとか。

ジョセラ カリスモキドニーケア

ジョセラ「カリスモ キドニーケア」はドイツのキャットフード。
こちらも総合栄養食。
試してみたいのですが、売ってたり売ってなかったりで在庫が不安定な印象。

メディファスアドバンス

メディファスアドバンス腎臓の健康維持はリンの値が0.5%くらい。
シニア向けの総合栄養食ですが、なかなか良さそう。
近所のホムセンでお試しパックが売ってたので今後買ってみたいと思います。

メディファススープ 15歳から 腎臓の健康維持

とらじは15歳からのメディファススープを毎日水分摂取を目的として嗜んでいます。
500Wのレンジで5秒温めて、お湯をちょっと足して人肌程度にするのがお好み。

尿管結石から急性腎不全になった時もメディファスのスープ(この時は薄めずに)は飲んでくれて、ものすごく救われました。
メディファス大好き!(個人的な感想です)

健康缶パウチ 腎活

健康缶「腎活」はとらじは食べなかったのですが、同居猫テツ子がおいしいって言ってました。

シシア

そんなに頻繁には買わないのですが、シシアの「ツナ&パパイヤ」が好きでおやつ&水分補給のために時々食べさせています。
フルーティーな香りがします。

ねこぺーすと

ちゅーるの腎臓用が好きではないとらじですが、ねこぺーすとは好きみたいです。
たまにお楽しみとしてあげています。

その他、ちゅーる的なおやつ↓

その他色々…

とらじはそんなに好まなかったもののいくつか試しました。

猫の腎臓病(腎不全)用の療法食【流動食】

腎臓病の猫に大切なのは、とにかく水分。
ドライフードと置き水だけで必要な水分量を摂取できる猫はなかなかいないのではないかと思います。
おまけに療法食の好みもうるさく必要な給与量を口にしてくれないことも多いのではないかと。

とらじも様々な手を尽くしたものの自分で食べさせるにはどうにもこうにもお手上げになり、たみと同様、電動ミルで流動食を作って飲ませるようにしました。

流動食は何もものすごく具合が悪い猫の強制給餌や、寝たきりの猫の介護のためだけのものではありません。

先代の同居犬たみは食事療法に流動食を取り入れることで水分摂取と偏食でドライやウェットの腎臓食だけでは規定量まで食べられない時などに腎臓用の流動食を取り入れることで栄養と水分補給をすることが出来ました。

また、シリンジでのお食事サービス(強制給餌)を取り入れることで完璧な食事療法が出来、腎機能の長期維持に繋がったと思います。
これは猫の性格によっては少し難しいかもしれませんが…。

動物病院などで購入出来る腎臓用の流動食は2種類、森乳の「キドナ」、ロイヤルカナン「腎臓サポートリキッド」。

一般の療法食では、tamaから腎臓ケアのパウダーフードが発売されました。
シスチンやMCTオイル、腸内環境をサポートする成分入り。
高カロリーの粉末なのでキドナと同じような使い方が出来るかと思います。
キドナより若干脂質が高いような気がするので膵炎の既往がある子は様子を見ながらの方がいいかな?

私は水分と栄養を効率よく摂取させるため、療法食のウェットとドライをミルミキサーでドロドロにして流動食を作って与えています。
ドライを混ぜる理由は、ウェットだけでカロリーを補おうとすると大量に与える必要があることと、どうしても水っぽくなり誤嚥しやすくなるため。
ドライを混ぜると、カロリーも粘度も増すのでバッチリ。
先代犬にはカロリーアップのためキドナを混ぜたり、その辺は臨機応変に。

流動食の粘度はその子の体質や食べ方に合わせて調節してあげます。

朝一日分を作って冷蔵庫で保管して、与える際は適温に温めて、お皿から直接飲んでくれる場合はお皿に出して。
とらじはシリンジを嫌がらないので基本的にはシリンジでお食事サービスしてます。

たみは複数回使ったら劣化してしまう使い捨てシリンジではなく、食洗器で洗っても劣化しなかったワンラック注入器を愛用していましたが、とらじはまだ若く歯があるのでワンラックを噛み壊してしまいます。
というわけでとらじには使い捨てシリンジを採用。
先端には内径を合わせたシリコンチューブを長めに付けたところシリンジの噛み壊しの頻度も激減して快適なお食事サービスが実現しました。

とらじは時々スプーン大好きな時期が到来するので、その際は先端にスプーンがついているアイテムを使ったりもします。

以上がひとまずこれまでにとらじが試した&気になる腎臓食。

2016年から犬猫の腎臓病のケアを始め、食事療法の大切さとともに実感したのは、サプリメントの効果は侮れないということ。
ですが良さそうなサプリメントを闇雲に試したり、知らない人から受けたアドバイスを鵜呑みにするのではなく獣医さんと相談の上、今の状態や体質、疾患に対する適切なものを選んであげて下さい。

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