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猫にしこり(痛がらない)が出来たので受診しました【検査・治療】

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テツ子(三毛猫7歳♀)を触っていたら脇腹に何やらしこりのようなものを見つけました。

先日同居猫とらじの背中にも出来物が出来て、次の腎臓病の検診の時に相談しようと思っていたら検診の前に枯れてポロリと取れてホッとしたのですが、テツ子のはちょっと違う感じ。

とらじの出来物は下の画像のように皮膚の表面に出来たイボのようにポコッと出来たもの。

テツ子の場合は皮膚の表面には何もなく、皮下に感触があります。
とらじのと比べると何となく嫌な感じで、毛刈りしてよく見てみると、三毛のちょうど黒い部分に重なっているのではっきりとは分からないものの黒いしこりのような…。
どんなに触っても無反応なので痛みは全然ないようです。

犬は良性の腫瘍が比較的多く猫の腫瘍は悪性の確率が高いなんて書いてあったりしたので、心配なので翌日受診し、すぐに内容物の検査。
外部の検査機関の方にも見ていただき、最終的に出来物を切除して病理検査に回しました。

テツ子の脇腹に現れた出来物の治療と検査についてまとめます。

目次

猫の脇腹に出来物が

テツ子の脇腹に出来たものの大きさは大体4mm。
(上の写真でちょこっと赤くかさぶたみたいになっている部分は注射器で内容物を採った痕)

病院で内容物を採取したところ、やはり中身も黒っぽい。
院内の顕微鏡検査では、黒い色素はおそらく何らかのきっかけで集まった鉄分などの塊。
採れた細胞は均一なシート状で、見た目は悪い感じではないので良性の腫瘍ではないかとの見解でした。

後日獣医さんが参加した勉強会でセカンドオピニオン的な意見を聞いて下さり、そこでもおそらく良性という同じ見解。
ただし、アポクリン分泌上皮由来の悪性腫瘍の可能性もなくはないので切除して病理検査はした方が良いとのこと。

テツ子が患部を気にして舐め壊してしまったので、消毒と2週間持続する抗生剤の注射(コンベニア)を打ち、抗生剤が効いている間に切除手術をすることに決まりました。
コンベニアは腎臓が悪い子には使えないそうで、腎臓病の同居猫とらじにはよほど必要な時以外は選択出来ないとのこと。

猫の体表腫瘤切除手術

出来物の切除手術は日帰りで、局所麻酔。
万が一暴れたりひどく痛がった場合は途中で鎮静もしくは全身麻酔に切り替えるとのことだったので、前日22時から絶食。夜中に置き餌をモリモリ食べるテツ子にとってはこれがものすごく辛かった様子…。

テツ子の先生は疼痛管理にすごく気を配って下さり、手術前にまずは麻酔のクリームを塗り時間を置いてから局所麻酔をかけるというひと手間を加えたので痛みはほとんどなかったみたい。
保定だけで無事切除が出来て、朝預けて午後には帰ってきました。

切除した部位はこんな感じ↓(クリックで拡大します)。

抜糸は2週間後。
患部は絆創膏を貼っているので、剝がしたり舐めたりしないようにエリザベスカラー着用。

エリザベスカラーは主治医の許可の下、元々家にあった布製の一番小さいサイズを使っています。
テツ子には小さい気がしたのでひとつ大きいサイズを買ったものの、小さい方が好きみたい。
絶妙に患部に届かないのでちゃんと機能を果たしてるし。

手術の傷口を舐めてしまった…!

手術から3日目の夜、絆創膏が剝がれていたので家にある絆創膏を貼り直したところ、気にして舐めようとするので新しく買ったひとつ大きいエリザベスカラーをつけて就寝。

朝起きると、カラーも絆創膏も取れていて、傷を舐めまくってる…!
大きい方のカラーは布製だけど若干かっちりした作りなので、自分で取ろうともがくとパカッと取れやすかったようで。

傷を見るとなんかちょっと開いてるような…このままでも大丈夫なような…
(↓絆創膏が剥がれた時に撮ったもの。1枚目が術後1日目、2枚目が舐め壊してしまった術後3日目。クリックで拡大)

とりあえずテツ子には先代犬チヨちゃんが着ていたシャツを着せ、しばし悩んで受診することに。
小さい先代犬の服なんて絶対入らないと思ってたのに意外とぴったりで、これなら最初から着せれば良かったです。

病院で絆創膏を剥がすと浸出液が結構出ていて、やっぱり受診して良かった。
コンべニアの効き目がまだ持続しているのでそこまでひどい炎症にはならないと思うけど、感染を抑えてなるべく綺麗に治るようにと消毒をして絆創膏で皮膚を寄せる形で二重に貼ってくれました。

どうしても剝がしてしまう子は絆創膏の四隅を皮膚に縫い付ける方法もあると言ってたけど、それは避けてあげたい。
チヨちゃんの服でガードして、カラーもして、またいじらないように。
どうしてもダメならきちんとした術後服を買った方がいいかなと思います。

テツ子の場合は新しく買い直したエリザベスカラーがぴったりでその後抜糸の日まで外れることなく過ごせました。
あとは念のため本人はものすごく不服そうでしたが長袖の服も着用。

猫のしこりの検査・手術の治療費

今回、切除と病理検査にかかった治療費は40,500円(内、病理検査費用22,000円)。
テツ子はペット保険に加入しているので入院手術通院の保険適用で負担額は13,370円でした。
傷口が開いた時の処置は再診料のみ。

ペット保険に加入してるテツ子と同居犬つるちゃんのお会計をする度に「保険ありがたい…」と呟く私。
保険未加入の先代犬達&同居猫とらじの医療費を知ってる受付スタッフは深く頷く(笑)

抜糸と病理検査の結果

綺麗にメスで切って縫って順調に塞がれば2週間後には確実に抜糸が可能だけどテツ子は途中で舐めてしまったので2週間後に抜糸出来るかは確実ではないとのことで、とりあえず2週間後に再診へ。

傷口は塞がっていて、見る限りは炎症もなさそうなので無事抜糸。

毛が生え揃うまでは服かカラーでまた舐め壊さないように保護することに。

病理検査の結果は「充実嚢胞状アポクリン導管腺腫」
良性の腫瘍でした。よかったー!
黒く見えたものは非腫瘍性のメラノサイトだそうです。

充実嚢胞状アポクリン導管腺腫は、皮膚アポクリン汗腺の導管から発生する良性の腫瘍で、猫では比較的多く見られる皮膚の腫瘍。高齢での発生が多い。完全切除によって治癒する病変。

と説明がありました。

万が一アポクリン導管腺”癌”だった場合悪性なので、それを否定するための手術と検査でした。
癌かどうかは最初に院内で行った注射器で細胞を取るだけの検査では分からないとのこと。

テツ子にとっては大変な1ヶ月でしたが、ひとまずホッと一安心。
めでたしめでたし。

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