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猫に水を飲ませる方法は、こっそり増水システム【腎不全・腎結石治療】
私は今、とらじに水を飲ませるのに必死!
腎結石が原因の慢性腎不全と診断されたとらじ。
まだ4歳です。
そしてまだ腎盂には結石(おそらくシュウ酸カルシウム)があり、今後もどうなるのか…。
猫の血尿の原因は腎結石・腎臓病でした…【これまでの経過から発覚まで】
そんなとらじの今一番の課題が水分補給。
もーとにかく飲水量を増やしてオシッコをジャンジャン出して、腎臓を守り、結石をこれ以上作らないことが最優先です。
しかしとらじは水を飲まない。
正直言って結石が出来たのも、老犬介護で手一杯でこれまでのとらじの飲水量をそこまで気にしなかった私の落ち度が大きかったと思います。
今思うととらじの体重3.6kgに必要な水分量180~200mlなんてとてもじゃないけれど飲んでいませんでした。
せいぜい半分くらい。
だからせめてこれからはせっせと水を飲ませたい。
しかし飲まない。
試行錯誤して、とりあえず今はこの方法で落ち着いたかな?という飲ませ方があるので、参考までにご紹介します。
猫に水を飲ませる方法
「猫 水 飲ませる」で何度も検索しました。
猫飼いの皆様の工夫を参考に水の容器をいくつか置いてみたりお湯にしてみたものの、とらじ的には水を飲む必要性を感じないらしく効果なし。
循環型の水飲み器「ピュアクリスタル」を設置したところ、最初は興味を持って飲んでくれましたが、とらじの体重に見合った量を飲ませようとシリンジで飲ませ始めたら体が満足したのか、水飲み器からは一切飲まなくなりました。
代わりに同居猫テツ子(健康)がピュアクリスタルをすごく気に入って水をたくさん飲むようになったので、テツ子の健康のためには導入してすごく良かったと思います。
替えフィルターは通常のものではなく、結石のリスクを少しでも減らしたいので軟水化フィルターを使っています。
本体のモデルによってフィルターの形状が違うので、替えフィルターのご購入の際はご注意下さい。
うちと同じ「ピュアクリスタル クリアフロー」の場合は半円タイプです。
テツ子はこれで良いとして、肝心のとらじは…そこでいくつかの方法を試してみました。
シリンジで飲ませる
ピュアクリスタル購入前に一番最初に試したのが、シリンジで飲ませる方法。
シリンジで飲ませるといっても強制給水ではなく、とらじはシリンジから喜んで飲んでくれました。
とか言っていましたが、最初のうちはお手をしてまで飲んでくれていたとらじも皮下点滴をして体がそこまで水分を欲しなくなると飲まなくなりました。
投薬の時と同じようにシリンジで半強制的に飲ませることも可能ではありますが、むせないようにほんの少しずつ飲ませるとなると、お互いにとって気が遠くなりそうな作業。
それにとらじには水分だけでなく、一日の規定量の療法食も食べさせなければなりません。
初めは普段と違う珍しいご飯に食いついていたとらじですが、すぐに飽きて食べなくなりました。
そこで思いついたのが、同居老犬達と同じように流動食を作って与えること。
犬の流動食の作り方。ミキサーでドロドロにしてシリンジで与える方法【お皿からでも】
ドライの療法食をふやかしてミルミキサーで作った流動食をシリンジで与えると、すごく喜んで飲むようになりました。
と、喜んだのも束の間…半月くらいで嫌になったみたい。
カリカリ希望なわりに、カリカリも選り好みり好みするとらじ。
これが水分も栄養も摂れないじゃないか…。
そこで思いついたのが、ご馳走浮かべ水。
ご馳走浮かべ水でどさくさに紛れて水を飲ませる
ドライをふやかすと良いとよく言われますが、ふやかしたものではなくカリカリを食べたがるとらじ。
ここ数日の流動食にも嫌気がさしてきたところで閃いたのが、ご馳走浮かべ水。
とらじには今のところお気に入りの腎臓食のドライフードがあるので、浅いお皿に張った水にフードを浮かべて与えると、ご飯欲しさに水をよく飲むようになりました。
この方法も数日は使えましたが、なかなか食べられないご飯に徐々にイライラが募るとらじ。
浮かべ水を見せるとムッとした顔をして、飲もうとはしなくなりました。
そこでご飯に増水システムに変更。
こっそり増水システムでどさくさに紛れて水を飲ませる
これまでは水を飲ませるために数粒のご馳走を浮かべる方法でしたが、今度はとらじが比較的好んで食べる療法食を浅めのお皿一面に入れ、こっそり水を足す方法。
これを見た長女が
と、一言。
でもとらじはこれで結構栄養も水分も摂れるようになりました。
しかしすぐに私が水を足す様子がバレて、警戒されるように…。
で、編み出したのが、こっそり増水システム。
これならバレない。
いや、バレてるけど食べてるすぐそばに手を出されるよりもずっと警戒心がなくなり、飲んでも飲んでもジワジワ増える水を飲むし、療法食も食べるようになりました。
どうしても療法食に気乗りしない時は水分だけでも摂って欲しいので、ドライではなくとらじがわりと気に入っているキドニーキープのウェットや、腎臓に配慮された一般食のパウチを使って同じようにご馳走汁増水システムを稼働させます。
こっそり増水システムに使用しているものは、
- 浅めのお皿
- チューブ(水槽のポンプなどに使うやつ)
- チューブをお皿に固定するキスゴム
- 50mlのシリンジ
- 増水してるのがバレないようにする壁(私は栄養ドリンクの箱)
こうしてドライorお気に入りのパウチのこっそり増水システムでどうにか水分を摂れるようになりましたが、さすがにこれだけでは一日の必要量には達しません。
ペーストにしたウェット+水分
そこで基本に戻って食べてくれそうなウェットフードを用意しました。
ロイヤルカナンのウェットは匂いを嗅いだだけで断られ、とらじが今のところ食べてくれるウェットの療法食は、「スペシフィック FKW 腎心肝サポートアシスト ウェット」だけ。
スペシフィックのウェットは少しザラザラとした粒が混ざっていてそのまま水で溶くと何となく口当たりが悪そうなので、同居犬チヨと同じようにウェットフードに水を加えてミルミキサーでドロドロのペースト状にしたものに更に水を加えてウェットフードの流動食を作りました。
今のところはスペシフィックを気に入ってくれているので、この方法は水分も栄養も摂れてすごく役立ちます。
が、スペシフィックだけだと私が思っているベストな栄養バランスにはならないので、前述のこっそり増水システムと併用して1日数回に分けて食事+水分を与えています。
(現時点で)最終的に辿り着いた猫に水分を与える方法
というわけで、とらじに必要量の水分と栄養を与えるために今現在行っている方法は、
- ドライフード+こっそり増水システム
- ペーストにしたウェットフード+水分
このふたつの方法で、1日複数回に分けて与えることで落ち着きました。
そして決して忘れてはいけないのが、腎臓病の治療の基本は食事療法ということ。
複数の療法食を混ぜ合わせてしまうとせっかく腎臓にベストな分量で作られた療法食の意味がなくなってしまうので、栄養素に関しては↓このように各メーカーの成分をエクセルでまとめて食べたり飲んだりした分を足していき、過不足が出ないように次に与える療法食はどれにしようかととらじの様子を見つつその都度検討しています。
とらじの場合は、ペーストにしたウェットフード+水分だけで80ml近い水分が摂れるので、あとは1回あたり30~40mlの増水をしながらドライフードを組み合わせて1日トータルで必要な水分と栄養を満たすようにしています。
ただしこれは今はまだ食欲があるから出来る方法。
食欲が落ちたり、療法食全部イヤー!となってしまったら、現在はお休みしている皮下点滴も再開しなければいけないのかなと思っています。
腎臓病や結石には水分補給が本当に大切。
これは同居犬たみの闘病中に痛感しました。
とらじが少しでも快適に、水分補給やご飯の時間が嫌なものにならないように工夫しながら残りの腎臓とうまく付き合い、結石をこれ以上増やさないようにしてあげたいと思っています。