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猫の皮下点滴を一人でやる方法【暴れる時のコツなど】

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慢性腎臓病で週に2回点滴をすることになった猫のとらじ。
点滴を始めて早3年、

私はとらじの同居犬たみの腎臓病治療のため自宅で皮下点滴をしていたので、とらじにも皮下点滴が必要になった時、

犬より猫の方が楽そうだし、家でやりますよ!

と余裕をぶっこいて病院で練習もせずに点滴セットを持ち帰ったのですが、いざやってみると超難しい!

猫の点滴、むずかしい!!!

寝ている間にサクッと済ませられた高齢犬たみと違って、まだ若いとらじは暴れるわ逃げるわ噛もうとするわ…やっとこさ点滴出来たと思ったら加圧バックの空気を抜く音に怯えてビュンッ!と逃げられるし。

そもそも私が猫の点滴の方が簡単そうだと思った理由は、「皮膚がよく伸びるから」だったのですが、逆に伸びるから厄介!
犬の皮膚は伸ばしても限界があるので皮下の状況が推測しやすいし、何より針がプスッと刺さります。

しかし猫の皮膚はニュルニュル伸びるから摘んでも針を刺しても皮膚が逃げる逃げる…。

最初3日間は失敗続きで針が足りなくなり、追加の針貰いに行きました。

そんな私ととらじでしたが、今では↓この通り。

猫の皮下点滴デビューの際の一番のポイントは、

  • 優しく声をかける
  • 優しい声のわりにがっつり押さえ付けて思い切って刺す

これに尽きます。
と言われてもいまいちイメージ出来ないと思うので、今日はとらじと私の皮下点滴についてお伝えしてみようかなと思います。

目次

猫に自宅で一人で皮下点滴をする方法

皮下点滴の方法は病院によって異なりますが、とらじは輸液パックから直接落とすオーソドックスな方法です。
シリンジに移してから流し込む方法は分からないので、点滴の詳しい方法は病院でレクチャーを受けたり、Youtubeなどで検索するとイメージがつかめるかなと思います。

皮下点滴の方法を調べている方は既に病院で教わっていると思うので具体的な方法の説明は省略しますが(分からない事は病院で聞くのが確実です)、よりスムーズにお世話出来るように私が実践している方法や工夫をご紹介します。

猫に皮下点滴をするために必要な用品&一人で皮下点滴をする時にあると便利な用品は、

  • 点滴セット(病院で購入)
  • 加圧バッグ
  • カット綿
  • エタノール
  • ハサミ
  • 使用済みの針を入れる蓋つきのタッパーやゴミ箱
  • 出来るだけ太い足

以上。

まずは実際に私がとらじに皮下点滴を始めた頃の様子をご覧ください。


この動画はとらじに自宅で皮下点滴を始めて6日目の様子です。

何の問題もなく点滴を行えているように見えますが、私達結構頑張っています。

では点滴を嫌がるとらじがパッと見落ち着いて点滴を行えるようになったポイントをご紹介していきます。

点滴の準備

まずは私が行っている点滴の準備から。

1.輸液を温める

冷たい輸液が入るとそれだけで嫌がる原因になりますし、体が冷えてしまいます。
病院では電子レンジでと教わりましたが私はどうも抵抗があったので、点滴を始める少し前に輸液パックに入浴してもらっています。

指を浸けてみて熱いなぁと感じながらも我慢できないほどではないくらいの温度のお湯でしばらく。

輸液パックの外から触って人肌より少しぬるいくらいの温度になったら入浴終了。
温め過ぎた時は少し冷ましておきます。

2.すぐに始められる状態に整えてから猫を連れてくる

不安な状態で待たせたくないので、すぐに始められる状態までセットしておきます。

  • 輸液パックを加圧バッグにセットして空気を入れる
  • 新しい翼状針をすぐに使える状態にしておく
  • カット綿を2枚用意して、1枚にはエタノールを付けて点滴前の消毒に使えるようにしておく(もう一枚は点滴終了後の止血用)

ここまでしたら猫を連れてきて点滴開始。

太い足でホールド&声かけ

とらじに一人で点滴する際に一番活躍しているのは、私の太ましい足。
人間の子供が幼少期に歯磨きを嫌がった時にも子供を羽交い絞めにするのに活躍した私の太い足ですが、今回とらじの点滴でも大活躍。

壁の方を向いて前向きに座らせたとらじを両足でがっつり挟み込み、特に前足が上に出てこられないようにしています。

そして、

  • 消毒をする時
  • 針を刺す時
  • 点滴を始めて1分くらい経った頃
  • 加圧バッグから空気を抜く時

など、とらじが驚いて逃げようとしたり隙を見て逃げ出そうとするタイミングを予測して足のホールドを強くしたり、上半身が動かないように手で押さえておいたり、優しく声をかけて(褒める!褒めちぎる!)、逃げ出す機会を奪うのがポイント。

太い足を用意できない場合や太い足に勝る猫の場合は、保定袋があると便利かなと思います。

病院では「キャリーバッグに入れてやるといい」と教えてもらいました。
その場合は上が開くタイプが良いですね。

とらじは点滴を始めた最初の2日間(19Gの針を使っていた時)は振り向いて噛みつこうとしたので、エリザベスカラーも使いました。

針の刺し方

針を刺す向きは病院で教わるよりも下向きがいいかなと思っています。
犬の皮下点滴を始めた頃、病院で教わった通り下向きに45度くらいにしようとすると、どうも躊躇して並行に近くなってしまって貫通することがあったので、気持ち下向きに。

そして皮膚を摘んで針を刺す前にひたすらイメージすること。

今、この摘み方で皮下にスペースが出来ているかどうか…ここら辺に刺したらどうなるか…妄想を膨らませます。

あとは私は最初は半分くらいブスッと刺してから点滴をスタートさせています。
↓このくらい。

皮下が少し膨らんだタイミングで針の先端を左右に振って動くかどうかを確認(変なところに刺さってると動きにくいし、輸液が落ちるスピードがすごい遅い)して、もう少し奥まで刺すか、このままで良さそうなら半分だけ刺した状態で続行しています。指す時は針を刺すというよりは皮膚の方を寄せる方が失敗が少ない気がします。

針の刺し方はYoutubeにも載せているので参考までに。
けだま生活Youtubeチャンネル

翼状針の太さについて

点滴セットに関しては病院で勧められたものに従うのが一番ですが、翼状針の太さは状況によっては相談しても良いかなと思います。

私が今まで使った針は3種類。
19G、21G、23Gで、これだけ太さが違います。

同居犬たみは週2回の点滴で19Gを半年ほど使っていましたが、高齢で痩せたのと肌の張りがなくなってきたのか、19Gだと輸液が漏れたり出血が増えたため、21Gに変更。
毎日~1日おきの点滴に頻度が増えた時に23Gに変更しました。

針が細ければ細いほど滴下の速度は遅くなりますが、針が細ければ多少は皮膚への負担は減りますし、刺した時の反応もやはり違います。

とらじの場合は19Gだとかなり嫌がって出血も多かったため、21Gに変更してもらって自宅点滴をスタートし、今は23Gを使っています。

以上のような対策でとらじとの点滴生活は比較的早い段階からスムーズに行えるようになりました。

点滴スペースを整える

週1,2回なら必要ないかもしれませんが、毎日の様に点滴を行うようになったら点滴用品はすぐに使えるようにいつも同じ場所にセッティングしておくと捗ります。

我が家はどこを探しても点滴を吊るせるような場所がないことと点滴は落ち着いた空間でしたいので、同居犬たみが使っていた介護スペースの壁に固定したワイヤーネットにフックやカゴを取り付けて行っています。

実際の状況は↓こんな感じ。

現在は長女の部屋のロフトベッドの下が点滴スペースです。

輸液パックと加圧バッグは一緒につるしっぱなし。
点滴チューブは1ヶ月で交換と病院では言われましたが、ちょっと不安なので輸液パック1本使いきるごとにチューブも新しいものに交換しています。

消毒用のエタノールとカット綿はいちいち収納せず、すぐ手が届く場所に。
カット綿は大判のものを薬局で購入してハサミで3cm四方くらいに切り、100均で購入した容器に入れています。
容器は蓋がパカっと開いて自立するやつが便利。
病院では個包装のアルコール綿を販売していますが、私的にはいまいち湿り気が足りないので自分で用意しています。

点滴スペースには新品&使用済の翼状針と消毒液も常備。
翼状針は医療ごみで危ないので、空き箱やタッパーに入れて病院に持参しています。

点滴前って何度やっても緊張するし、猫の方も落ち着いているタイミングでささっと済ませてしまいたいもの。
お互いが落ち着いて手早く出来る環境作りも大事だなと思っています。

とらじはがっつりガードされながらも私と一緒に輸液が落ちてくる様子を眺めながら点滴が終わるのを大人しく待てるようになりました。

皮下点滴については同居犬たみに行っていた時にも記事を書いているので、そちらも併せてご覧下さい。

もし自宅で挑戦してみて、ちょっと無理かも…と思ったら迷わず病院に行くこと。
自信を持って出来るようになるまで練習させてもらうなり完全に諦めて病院でお願いするなりすればいいと思います。
そもそもの目的は猫に適切な治療を行うことなので、誰がどこでやるかではなく、きちんとした手順を踏んで必要な量を点滴出来ればいいんです。

腎臓病と少しでも長くお付き合いしていくためにも、猫のストレス、飼い主の不安、経済的な負担など様々な事を考慮しながら猫と飼い主にとってベストな方法で治療を進めていけるといいのかなと思います。

以上、猫の皮下点滴を自宅で一人でしている私なりのやり方をお伝えしました♪

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