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犬の手作りごはん。簡単だけど長生きレシピ(我が家の場合)
![老犬 食器 お皿](https://kedamachan.net/wp-content/uploads/2016/07/IMG_5346-e1494596508850.jpg)
我が家の長老チヨ(パピヨン2001年生まれ)は、おばあちゃん犬で、歯が一本もありません。
若い頃に膀胱結石(シュウ酸カルシウム)の手術をしたのですが、再発予防のために食べさせるようにと指示された療法食はどれを試しても下痢をしてしまいました。
おまけに昔から飲み込むのが下手で、固形物が苦手。
小型犬用のドライフードでもむせてしまいます。
どうしたものかと悩んだ末、手作り食を取り入れる事にしました。
しかし手作り食といっても私は動物の栄養学について勉強した事もなければ料理自体出来る事ならしたくないような人間です。
かといってチヨのご飯ですから、いい加減な内容にはしたくありません。
そこで悩んだ末、フリーズドライの野菜を使った半手作り食を始めました。
この半手作り食はチヨが3歳から16歳までだから、約13年。
高齢になってからは体調に合わせたメニューに変えつつ続けてきました。
16歳を過ぎた頃からは加齢に伴い嚥下や消化に衰えが見え始めたり、半手作り食だけではやはり老犬に対して適切な栄養素が不足している様に思えたので、消化器系の療法食(チヨの場合はロイヤルカナン消化器サポートドライとスペシフィック高消化性ウェットCIW)に変更し、サプリメントでも補うようにしています。
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今回この記事では、チヨが3歳から12歳までの成犬~シニア前半期に食べていた半手作り食をご紹介します。
栄養学の専門家から見るとなんじゃこりゃ?な内容かもしれませんが、13年間手作り食を続けて大きな病気もせず、食事内容を変えたとはいえ18歳になった今も元気そうなので、チヨが成犬期に食べていたこの半手作り食はわりと成功しているのかもしれません。
ゆるい感じの手作り食に挑戦したい方の参考になれば幸いです。
手作りご飯のベースフード
チヨのご飯は手作りですが、100%手作りにするほど私はマメな人間ではないので、ベースフードを利用しています。
なので、「半」手作り食。
これまでにいくつか使った中で良かったのは、
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ベースフードの比較については後半で。
ベースフードを使った手作りご飯の作り方
ベースフードを使った手作り食を作り方をご紹介します。
今回のベースフードは、一番よく使っている「ベジトゥーボウル」。
![%e5%86%99%e7%9c%9f-2017-01-10-17-25-14](https://kedamachan.net/wp-content/uploads/2016/07/8d1777ba030125a837f048144b42ba04.jpg)
付属のスプーン半分くらいがチヨの1食分です。
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お皿に入れて、お湯を入れて10分くらいおくだけ。
ソジョーズの場合は数時間ふやかしておく必要があるので、その点はちょっと手間かな。
![%e5%86%99%e7%9c%9f-2017-01-10-17-31-07](https://kedamachan.net/wp-content/uploads/2016/07/e240b14d75e116b9de38f338e07cf176.jpg)
10分おいたらお湯を一度切ります。
![%e5%86%99%e7%9c%9f-2017-01-10-17-31-50](https://kedamachan.net/wp-content/uploads/2016/07/612fca391fae7b5eb466d86c2edc553c.jpg)
これでベースとなる部分が完成。
今回は穀物不使用のベジトゥーボウルを使いましたが、ケーナインヘルスには野菜だけでなく穀物も入っています。
お肉の用意
ベースフードにたんぱく質を加えます。
チヨの場合は鶏肉・豚肉・牛肉のどれかを用意して、2,3日おきにローテーションしていましたが、鶏肉が一番多かったかな。
チヨは手でちぎっただけでは喉に詰まらせるので、茹でたらフードプロセッサーで細かくして、茹で汁を仕上げにかけると美味しそうに食べます。
![%e5%86%99%e7%9c%9f-2017-01-10-17-26-38](https://kedamachan.net/wp-content/uploads/2016/07/db402630d15d7859e0a30b71fbfc1865.jpg)
上の写真は前日に茹でた鶏肉。
茹で汁と一緒に冷蔵保存してあったものなので、温めて使います。
手作り食に使うたんぱく質は肉だけでなく卵や豆腐など体質や好みによって使い分けられますが、もし「腎臓病で療法食を食べないから…」という理由で半手作り食を検討している場合はその成分に注意してください。
例えば同じ「鶏肉」でも部位によって腎臓病の犬が摂取を制限されているたんぱく質やリンの含有量が違います。
特に犬のおやつやご飯でよく登場するささみは鶏肉の中でもリンが多く含まれています。
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腎臓病以外でも、もし食事制限がある子に対して手作り食を検討している場合は、そもそもの食事制限の目的と内容をよく確認した上で使用する材料を厳選し、可能であれば信頼のおける専門家にご相談の上、手作り食を開始することをおすすめします。
自信がないまま手作り食を続けるくらいなら動物病院の処方食や疾患や体質、年齢に合わせた市販のドッグフードを与えることの方が犬の健康にためになるのではないかと思います。
半手作り食に添加するサプリメント
サプリメントというか、ベースフードのレシピには「お肉以外に、上質なオイルなどを加えると良い」と書いてあります。
というわけで私が加えていたのは、
- 市販のオリーブオイルorフィッシュオイルorクリルオイル
- 卵殻カルシウム
このふたつ。
老犬になってからサプリメントにも色々凝り始めた今振り返ると、オリーブオイル以外にオメガ3オイルも入れておけば良かったかなとも思いますが、とりあえずシニアに入る前のチヨはこれで元気に過ごしていました。
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犬のご飯で重要なのはカルシウムとリンのバランス
犬の手作りご飯を作る上でとても重要なのは、カルシウムとリンのバランス。
犬の場合は、カルシウム1.2~1.4:リン1のバランスが理想。
蛋白質などに含まれるリンの割合が多すぎると腎臓に負担がかかってしまいます。
適切な量のカルシウムを一緒に摂取すると、カルシウムがリンを吸着して排出してくれるのだとか。
チヨは膀胱結石の既往があるので、少し注意しています。
10年も再発なしなので、チヨにとってのベストバランスは保てているのかなと思っています。
卵殻カルシウムの作り方は以下の記事で説明します。
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他のカルシウムよりも卵殻カルシウムはリンの吸着率が高いという情報もあるとかないとか。
手作りご飯完成
上記の材料を混ぜ合わせると↓こんな感じ。
![](https://kedamachan.net/wp-content/uploads/2016/07/bfae0d58ff901eb4b6b54e8100e95da0.jpg)
詳しい配分は個体差があると思うので、公表するのは敢えて控えておきます。
チヨが手作り食を始めた時は病院で定期的に尿検査を受けたり、自宅で尿のpHを測って調子を見ながら肉とベースフードの比率を調整しました。
ベースフードを変えても他の材料の配合は変えていません。
pH試験紙は私はペット用を購入しましたが、普通のpH試験紙の方が安いと思います。
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気管虚脱で咳がひどい時や、体調によってこれでもむせてしまう時は完成したものを更にフードプロセッサーでドロドロにして与えています。
たまには完全手作り
時々、気が向いたらベースフードと生の野菜と肉を圧力鍋で煮込む事もあります。
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野菜スープのいい匂いがしてきます。
煮込んだらフードプロセッサーにかけます(この日は手羽元なので、骨は取り除きます)。
![%e5%86%99%e7%9c%9f-2016-10-11-14-15-07](https://kedamachan.net/wp-content/uploads/2016/07/bc3c46fec40eef7b5caf1760ca3d17cc.jpg)
するとこんな感じ。人間の離乳食みたいなものです。
これにオイル、カルシウム、サプリを入れて完成。
この作り方にしたところ、食欲が落ちていた時期でもペロリと平らげました。
完全手作り食にするなら犬に必要な栄養の勉強は必須!
いまいち自信がないな~という場合は、こういった手作り食をサポートしてくれる商品を取り入れて無理なく美味しいご飯を提供するとか、やむを得ず手作り食を与えることになった私の考えでは、正直なところやっぱり犬には良質なドッグフードが一番ではないかと思います。