老犬生活

老犬が痙攣を起こした時に飼い主が出来る事【対処法・病院での治療】

投稿日:2019年3月21日 更新日:

犬を飼い始めた頃に読んだ飼育本に「老犬になると発作を起こします」なんて書いてありませんでした。

しかし実際はよくあることの様で、痙攣発作を起こして慌てて受診すると、

獣医さん
この子の場合は老齢性のてんかんかな?(脳腫瘍などの確定診断はMRIをとらないと出来ない

とごく普通な雰囲気で診断を受け、拍子抜けすることもしばしば。

老犬の仕様なの?

我が家の犬もそうですし、周りの老犬仲間もそんな感じの子が多いのです。
しかも痙攣を起こすような持病を持っているわけでもない、まだわりとピンピンしている普通の老犬が。

これまでの痙攣発作の経緯

初めて我が家の愛犬チヨ(パピヨン17歳)が発作を起こしたのは、17歳になったばかりの5月末。
その時は喉に粘液を詰まらせて窒息した状態をたまたま発見し、たまたま手である程度掻き出せて、閉院時間を過ぎていたかかりつけの病院にたまたま電話が繋がり、たまたま主治医が居合わせたので一命を取り留めました。

ただ、その時は窒息が先なのか、もしかして発作を起こして吐いた物を詰まらせたのかは分からなかったのと、やたらと痰の様なものが喉に絡んだり吐き出すということがあったので、気管支の治療をして再発を防ぐという治療方針でした。

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次に詰まらせたのはそれから3か月後の8月末。
この時も詰まらせた状態を発見し、1回目の時に導入した吸引器を使って内容物を吸引して、ジタバタが治まった後も呼吸がうまく出来ない様子だったので夜間診療に連れて行き、肺ヘルニアと診断されました。

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この時の治療は酸素室に入っただけ。
それならばと酸素ボンベを購入。

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次に詰まらせたのは11月に2回。
吸引器と酸素ボンベ使用により発作後の大きな症状なく回復し、念のため受診したところ「発作ではないか?」との診断があり、発作止め(コンセーブ)の服用を始めました。

服用を始めて2週間後の血液検査では血中濃度が低かったものの、低い状態で発作を起こさずに過ごせているのなら今後増やす余地を残すためにも容量は変えずに維持することに。

そしてコンセーブ服用開始から4ヶ月後、久々に発作を起こしました。
今回は確実に発作の現場を押さえたので、おそらくこれまでのものも発作が先で運悪く毎回窒息していたのだろうということになります。

今回の発作について

今回5回目にしてようやく発作であるという診断が下ったので、発作直後の診察の内容と合わせて記録に残しておきます。

思えばここ2週間程、最初の発作前後から始まり発作止めを始めてからは起こらなかった「痰の様なものが喉に絡んだり吐き出す」という様子が見受けられるようになりました。
もしかしたら関係するのではないかと相談したら、これまでの状態をずっと見てきた獣医さんも「その可能性はあると思う」とのこと。
チヨの場合これは神経症状のひとつで、発作を予測する(発作止めの増量や併用を検討する)材料になるかもしれません。

発作が起きたのは午前3時25分頃。
全身の痙攣は約15分間(と思っていたのですが…後述します)
通常2,3分で収まり、5分以上続くならダイアップ坐薬を入れる事になっているので、15分も全身の痙攣が止まらないのはちょっと長い部類に入ります。

その時に撮影した動画が↓こちら。

経験上、とにかく窒息させないことを優先しなければならないので、「発作の時は触らない」という常識は我々にはありません。
チヨの場合、発作が起きたら即吸引。
口をこじあけて喉の奥に溜まった粘液を吸引器に接続したカテーテルで吸い出します。

ある程度吸引したら、舌の色と鼻息を観察し、呼吸が出来ている事を確認して、痙攣が収まるのを待ちます。
2回目の発作で肺ヘルニアを併発したため、吸引が終わったらすぐに(他に人がいたら同時進行で)酸素を吸わせます。

周りの安全を確保しつつ発作の時間を測り、痙攣が始まってから5分経っても収まらなければダイアップ(発作止めの坐薬)を使います。
でも今回は坐薬を入れても全然止まる気配はなかったし、眠気もなく、全然手応えがありませんでした。

チヨは会陰ヘルニアを手術せずに温存しているため、肛門の中すぐの直腸が一度下に落ち窪んだ形になっています。

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坐薬は入れても出てきてしまうことも多いので、こりゃちょうどいい!と私はその窪み(直腸憩室)に坐薬を捻じ込みました。
だから効きが悪かったのかな?もっと奥の方が良かったか?と思い、獣医さんに聞いたところ、やはり「ポケット(←直腸憩室のこと)じゃなくてまっすぐ奥の方に入れた方が良かったかも」とのことでした。

この日の治療は、

  • 現在飲んでいるコンセーブの増量
  • 頓服のダイアップ坐薬の処方
  • 脳のダメージを出来るだけ少なくするために脳圧を下げる点滴

この3つを提案されましたが、チヨの様子から見てこれまでの発作よりもだいぶあっさりと回復しているのと、翌日はまた同居犬(腎臓病)の点滴通院の付き添いで受診するので、点滴は受けずにコンセーブとダイアップの処方だけをお願いしました。

コンセーブはこれまで最低量(1/4錠)でしたが、それよりも少し増やして1/3錠になりました。
もう少し増量しても良いかな?とのこと。ひとまずは2週間続けて、血中濃度を測定します。

コンセーブと一緒に処方された頓服のダイアップ坐薬を使うタイミングは、

  • 全身の痙攣が5分以上続いた時
  • 痙攣が2回以上続いた時

ダイアップを入れても痙攣が収まらなければ10分間隔であと2回入れられるとのこと。
(チヨの場合1錠を3分割しているので、10分間隔で1錠使いきっても良い)

そして翌日、改めていつもの担当の先生(昨日はお休みだった)に動画を見ていただいたところ、発作は15分も続いていなかったことが判明。

私は横たわってバタバタしているトータルの時間を発作として、15分以上とカウントしました。
しかし実際の発作は全身を硬直させていた最初の10分ほど。
その後の前足をバタバタさせているのは、発作後であるとのことでした。

不謹慎ながら、ダイジェスト動画を再生しながら、「これ発作!これ発作じゃない!笑い事じゃないけど!」 と盛り上がってしまった。

犬が発作を起こした時に飼い主に出来ること

いざ犬が発作を起こしたらどうしたら良いの?と頭爆発しそうになりますが、飼い主に出来る事はありません(以前の担当の先生談)。

  • 周りの安全を確保すること
  • チヨの様に窒息の恐れがある場合は獣医さんの指導の下、吸引などの処置をすること(思い切り噛まれるので危険)
  • とにかく動画を撮ること

このくらい。

具体的に今回の発作で私がやったことは、

モゾモゾリンリン (チヨにつけている鈴が鳴った音)

「あ、発作?」
とりあえず明るいところに痙攣してるチヨちゃん持って移動

喉に詰まりそうな粘液を一通り吸引、酸素吸入(約5分)
ダイアップ挿入

安全確保以外する事がなくなったので動画撮影

人手が足りなかったので撮影は一通りのやるべきことが済んでから開始しましたが、こんな感じ。

発作からある程度覚めると↓この通り今度はヨレヨレなのに動き回ろうとするのでその間の安全配慮の方が忙しいです。

そして一度発作を起こしたら次が怖い。
今回は気付いたけど、次は気付けなかったら…という不安でいっぱいになると思います。
少しでもリスクを減らすために、私はチヨの服に鈴をつけています。

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不安のある子には本当におすすめアイテム。

ちなみに↓これは発作から8時間程経過したチヨ。

リンリン鳴ってます。

ある日突然訪れる老犬の発作。
その場で飼い主に出来る事はごく限られてしまいますが、せめて診察室で正しい情報を獣医さんに伝えられるように安全確保が出来たら動画を撮影することをおすすめします。
その後の予防には症状と体質に合った抗てんかん薬を処方してもらい、あとは鈴をつけたりほんの小さな予兆に気付けるように日頃からよく観察しておけたら良いですね。

なんて偉そうに言ってみたけど、発作怖い!発作やだ!

もう二度と起こらないように願うばかりです。

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