犬が高齢になり認知症を伴ってくると、夜寝てくれないという悩みが出てきます。
我が家の愛犬たみも1年ほど前から明らかな認知症の傾向が出てきて、夜何時間も同じ場所をグルグルと歩き回るようになりました。
楽しく歩いているのなら別に止めやしませんが、よく観察してみるとどうも本人も困っている様な、体はヘトヘトなのにどうにもこうにも止まれない様な、どうにかしてあげたい!と思わざるを得ない状況なのです。
どうにかして寝かせてあげたいとは思いますが、実際は歩き回っているだけなので薬を使って眠らせる段階ではありません。
薬を使わずに老犬に負担なく適度に徘徊したら自然と眠れるように仕向けるにはどうしたら良いか…色々考えて編み出したのがおねんねサービス。
全ての老犬に合うとは言えませんが、我が家の犬にはすごく良かった方法なのでご紹介します。
現在たみは体が不自由になり補助してもうまく歩けないストレスからか、徘徊中にパニックを起こして眼振が出たり鳴き叫んでしまうことがあるので、神経を鎮めるガバペンという薬を服用しています。
今回ご紹介するのは、この段階になる前の、ただひたすら徘徊している老犬に向けた対策です。
寝ない老犬を寝かせる方法
初めに断っておきますが、この方法は100%有効ではありません。
私はいまだに薬を飲ませても朝まで徘徊やパニックに付き合う日もあります。
ここでご紹介する方法は、
- 体は疲れて寝たい気持ちがあるのにどうにもこうにも止まらない…
- 抱っこで寝かせたけど下ろすと起きてしまう…
そんな時にわりと使えるテクニックです。
それは、アゴを安定させてあげること。
本格的に認知症になり、徘徊が止まらなくなったたみを見ていたら、
- 歩きたいわけではなく止まり方が分からない
- 「眠いから寝よう」が出来ない
ので、ひたすら歩き回ってしまう事が分かりました。
だから止めてあげる。
無理に体を制止したらパニックになるので、行き止まりを作ってスッとアゴを安定させてあげるのが一番。
実際に徘徊を止めてみましょう
たみの場合、壁や円形サークルに沿って散々歩き回って体が疲れてきたタイミングで何かに引っかかると、そのまま動けなくなって寝ている事が時々ありました。
次女に…
猫に…
その特性を利用して、たみの進路に布団で作ったお山を置いておくと…
引っかかって寝ちゃう。
くまちゃんに行く手を阻まれて寝ちゃう。
更にこのおねんねサービスを毎晩続ける中で見つけた老犬を寝かしつける一番大きなポイントは、アゴ。
お山だけではうまく寝られない事も多かったのですが、適度な高さの安定したアゴ置き場があるとすんなり寝てくれる事が増えました。
そこで更に作ってみたのが、次女の尻。
何も次女の尻じゃなくて授乳クッションとかで良いと思いますが、前述の写真の通りたみはよく小学生の次女に引っかかって寝ていたので、次女のお古のスパッツに綿を詰めた「次女の尻」を作りました。
これがたみ的に大ヒット。
こんな幸せそうな寝顔、いつぶりだろう…と思うほど、スヤスヤと寝てくれました。
しかしまだ問題があります。
下半身が安定しないので、お尻の下には毛布を挟んでいます。
そこで作ったのが、私の服。
両脇でたみの体を支え、真ん中に跨らせます。
すると、なんということでしょう。
アゴは見た感じちょっと苦しそうな高さの方がお気に入りみたいですが、やっぱりどうも高い感じがするので熟睡した頃を見計らって抜き取ったり、低い枕に変更しています。
たみはこの方法でかなり安定した睡眠をとる事が出来るようになりました。
たみ自身、色々うまくいかなくてイライラしていたり、体をうまく動かせなかったり自力で起き上がれずに横になったまま四肢をジタバタしている時に、体の方を中心に支えたり抱っこしてヨシヨシするのではなく、アゴを安定させる事で驚くほど落ち着きを取り戻します。
同じ様な子の参考になれば幸いです♪