生後約2ヶ月のとらじを家に迎え4日目、突然トイレに立て籠もり、唸りはじめました。
どうしたというのだ。
私はてっきり泌尿器トラブルかと思い、オス猫ということもあり慌てて受診しました。
猫がトイレで唸っていた原因は…
動物病院での診察の結果は、
便秘
レントゲン、エコーの結果おしっこには問題はなく、ウンチが胃袋の方まで溜まっていて相当苦しい状態だった様です。
獣医さんが少し摘便を試みたものの、体が小さいので骨盤腔があまりにも狭くて小指も通らないとのこと。
というわけでお薬をもらって様子を見ることになりました。
「これから長い付き合いになると思います。がんばってください!」と励まされました…。
便秘で受診初日の処方
この時はお腹の動きを良くする薬だけもらいました。
【処方】プロナミド朝晩1/4錠
薬をもらったから一安心…と思いきや、ここから長い闘いが始まりました。
便秘で吐く→再度受診
翌日、トイレで踏ん張りながら吐くようになりました。
疲れたのか、トイレで生活するとらじ。
一応薬は飲ませているものの、効いている気配がありません。
そういえば昨日病院で「吐いてはいないですか?」と聞かれました。
昨日は吐いていませんでしたが、今日は吐きました。
というわけで再度病院へ。
昨日よりもだいぶ辛そうで、うんちも溜まっているけど摘便はやはり無理。
便秘で受診・追加の処方
前日に処方されたプロナミドを合わせて飲ませる薬が追加されました。
【追加処方】ラクツロース朝晩0.5ml
猫の便秘対策
とらじの便秘に対して、処方されたプロナミド&ラクツロースを飲ませながら、あらゆる手段を試みました。
処方食
まずはフードを普通の子猫用のものから獣医さんから勧められたロイヤルカナン消化器サポート(可溶性繊維)に変更。
お腹マッサージ
左わき腹から下腹部にかけて触ると、明らかに腸の形に塊があるのが分かります。
それをほぐしてほぐして下へ下へ…マッサージをするとすぐに催してトイレに走るものの、なかなか出ずに唸るので、お腹を押してお手伝い。
1,2時間かかってやっと小さい硬い塊がコロリと出てきます。
が、まだまだ溜まってる…。
人間の食品色々
・イージーファイバー
・牛乳
・オリーブオイル(餌にかけたり、浣腸したり)
・ミルミル
猫の便秘の経過
1週間にわたる便秘(&嘔吐)との闘いは、カチカチのうんちを少しずつ出していき、遂に出現した大きな大きなバナナウンコの誕生で、ひと段落しました。
子猫のとらじにとって本当に辛そうでしたが、見ている側にも辛かった…。
できることは片っ端から試したので、試しすぎて何が効いたのかは分かりません。
結局のところ処方食と病院の薬とマッサージの効果が大きかったのだろうと思います。
猫の便秘に処方された薬
今回、とらじの便秘で処方されて効果のあった薬と処方食は次の3つです。
プロナミド
胃腸の動きを正常にする作用があります。苦しがっていたりお腹を触ってみても固いウンチに触れない場合は、プロナミドのみを飲ませます。
ラクツロース
人間の子供の便秘にも使用されます。便を柔らかくする作用があるので、ガチガチで固くて出ないという時にはラクツロースも併用します。甘いのでシリンジから嬉しそうに飲んでくれます。
処方食:ロイヤルカナン消化器サポート
フードを消化器サポート(可溶性繊維)にしたところ、びっくりするほど大きなうんちが出ました。
大きいのですが、ほどよい固さで便通は良くなり、苦しむことなくほぼ毎日出るようになりました。
便秘予防
今回は落ち着いたとはいえレントゲンの結果と症状から、将来巨大結腸症になる恐れもあると診断され、今後は予防に気を使う生活が必要だとか。
生後半年までは便秘薬(プロナミド、ラクツロース)を併用しながら子猫用のご飯と消化器サポートを半々で食べさせ、いずれは薬を使わずに消化器サポートだけで便秘を予防していけることを目指して様子を見ることになりました。
が!!!なんとある日、血尿が!!
便秘用の処方食で予防しましょうということだったのに、今度は血尿が出てきました。
便秘の猫が血尿(特発性膀胱炎)の治療を始めた記録はこちら↓
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猫の血尿が治らない原因は特発性膀胱炎【検査と治療の記録】
猫のとらじは家に迎えた子猫の頃から便秘気味で、便秘用の処方食(ロイヤルカナン消化器サポート可溶性繊維)を食べさせていました。 一番ひどかった便秘騒動がひと段落しホッとしたのもつかの間、今度はオシッコが ...
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