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腎臓病の犬と腎性貧血。ペットチニックが良いとされるワケ。

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慢性腎臓病と診断されて3年。

1年半ほど前には、

獣医さん

たみちゃんもいずれ腎性貧血になります

と、当時の担当の先生から予告されています。

実際、周りの腎臓病仲間も治療を進める中で貧血の治療をしたりサプリメントを飲むことが増えてきました。

たみもいつなるか分かりませんが、貧血は今のところ大丈夫。

ふと思ったのが、貧血予防に良さそうだなと何となく早めからペットチニックを使っていたことと、もしかしたら神経症状の緩和のために週2回の皮下点滴に添加しているシアノコバラミン(ビタミンB12)やリン吸着サプリのレンジアレン(塩化第二鉄)も貧血予防に役立っているのではないかなと。

腎機能が低下すると、本来腎臓から分泌する赤血球を作るためのエリスロポエチンというホルモンが減少し、貧血(腎性貧血)になります。

そのため貧血が進行したらエリスロポエチンを注射で補うわけですが、それとは別にみんな揃って「貧血にいい!」って言いながら何で良いのかよく分からないまま使ってるサプリメント「ペットチニック」には、別にホルモンに作用する成分なんて入っていないわけです。

【成分】鉄、銅、チアミン(ビタミンB1)、リボフラビン(ビタミンB2)、ナイアシン(ビタミンB3)、ピリドキシン(ビタミンB6)、ビタミンB12

【原材料】トウモロコシシロップ、水・サッカロース、グリセリン、牛肝ペースト、アミノ酸キレート鉄、クエン酸ナトリウム、キャラメル色素、クエン酸、ニコチン酸アミド、ソルビン酸カリウム、シアノコバラミン、チアミン塩酸塩、ピリドキシン塩酸塩、リボフラビン、硫酸銅、天然アニス香料、水酸化ナトリウム

ほら。

で、赤血球を作るにはエリスロポエチンだけでなく、鉄やビタミン類も必須

実際には鉄欠乏やビタミン等の栄養不足ではないのに赤血球が減少する時に「腎性貧血」と診断されるわけですが、人間の腎性貧血の治療では、エリスロポエチンの投与と合わせて不足した鉄剤やビタミン剤も併用する事もあるのだそうです*1

そこでおや?と思いますよね。
ペットチニックってその役目を果たしてるんじゃないの?と。

たみの点滴に混ぜているシアノコバラミンや、レンジアレンの主成分である塩化第二鉄も、腎貧血以外の鉄欠乏貧血やビタミンB12欠乏による貧血の治療に使われています。シアノコバラミンはペットチニックにも入っています。
鉄剤の投与は当然として、ビタミンB12もという点が個人的に重要。

おやおや…と思ってたら同じ様な事が書いてある論文*2を見つけました。

論文でもそうなんじゃないの?って感じだったので、これからきっともっと治療法が確立されていることでしょう。
早く!早く!って感じですけどね。

というわけで腎臓病治療丸3年記念として腎臓病の合併症である腎性貧血の治療について、私なりの考えを語ってみました。

これからもがんばりたいね。

【参考】
1.慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン改訂ワーキンググループ(2016).2015年版慢性腎臓病患者における腎性貧血治療のガイドライン 透析会誌 49(2),89~158,
2.宮川 優一(2018).ネコのCKDにおける腎貧血の重要性 日本獣医腎泌尿器学会誌,10(1),23-29.
3.宮川 優一(2015).慢性腎不全時におけるリンのコントロールの重要性 3.吸着剤の投与 動物臨床医学,24(3),108-110.

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