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犬の高血圧の薬「ノルバスク(アムロジピン・アムロジン)」始めました【腎不全治療】
腎不全治療2年目に突入したたみ。
慢性腎臓病の合併症のひとつが「高血圧」
先月から診察の際に血圧測定が加わりました。
犬の血圧測定って、人間の血圧測定の時に腕に巻くバンドのミニサイズを尻尾に巻いて測ります。
そのミニサイズが可愛くて可愛くて。
腎臓病はその進行度合いからステージ1から4に分けられていますが、血液検査で分かる数値(BUNやクレアチニン、SDMA)以外に血圧でもステージが分類されています。
複数回に分けて計測したたみの血圧はいずれも178~180前後。
ステージ1の血圧は150以下、ステージ1~2が150~159、ステージ2~3が160~179、ステージ3~4が180以上とされているので、たみの血圧はちょっと放っておけないよね…ということになりました。
今回はたみの血圧を下げるお話。
腎不全の合併症、高血圧への対処
たみは8ヶ月ほど前から心雑音(6段階のうちの2程度)が指摘されていたり、半年程前からは身体が傾いたり思うように動かなくなる部分発作を時々起こすため、頭蓋内疾患も指摘されています。
これらがどこまで腎臓と関係しているのかは分かりませんが、高血圧は腎臓だけでなく心臓や脳にも影響を及ぼしたり、網膜剥離を起こすこともあるため放置する事は危険です。
たみはSDMA検査で初期の腎臓病と分かった段階でACE阻害薬(フォルテコール)の服用を始め、今も飲んでいます。
フォルテコールは元々心臓の薬ですが、腎臓病の進行を遅らせる効果もあるとされています。
このフォルテコールと併用して今回から服用することになったのが、カルシウム拮抗薬「ノルバスク(アムロジピン・アムロジン)」です。
かなり小さく分割されています。
たみは薬の作用が若干強めに出がちなので、ごく少なめの量が処方されました。
最初はその少なめの量の更に半分から始めて様子を見ましたが、多少ふらつきが見えたりしてちょっと心配…。
その後も様子を見ながら何度か飲ませ、最終的に処方された量を服用しましたが、最初ほどのふらつきは見られなくなりました。
そして次の診察時に血圧測定した結果、160台まで下がり、このところボヤ~っとしていた反応が少しはっきりしてきました。
犬の高血圧の症状として、
- 心雑音
- 痙攣発作
- 斜頸
なども挙げられているので、腎臓、心臓への負担軽減もですが、血圧を下げる事で最近のたみに起こっている部分発作が落ち着くと良いなと思っています。
腎不全って腎臓のお世話だけしていれば良いというわけではなく、進行度合いによって様々な合併症が起こる複雑な病気。
これからも小さな悪い芽を引っこ抜きながらまだまだ長くお付き合いしていきたいです。
↓血圧計買いました♪
【参考】
宮川 優一(2015).慢性腎不全時におけるリンのコントロールの重要性 3.吸着剤の投与 動物臨床医学,24(3),108-110.
脇野修 (2016).慢性腎臓病と高血圧パターン 日本内科学会雑誌第,105(5),793-801.