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パピヨン18歳、元気の秘訣は気合と食欲【日常のケアと介護】
我が家の美長老チヨ、5月12日に18歳の誕生日を迎えました!
いやーめでたい!
って毎年言ってますが、本当にめでたい!
17歳の一年間は本当に色々な事がありました。
まず最初に誕生日を迎えてすぐの5月末に痰を喉に詰まらせて死にかけました。
その後も何度か同じ状態になり、吸引器や酸素ボンベなど緊急時のアイテムが増える我が家(このおかげで命拾いしました)。
ある日オシッコが出なくなり病院に行っても原因が分からず家であれこれ触っていたら会陰ヘルニアによる膀胱脱を見つけたり。
これに気付かなかったら尿毒症になってたかも…。
16歳で歩けなくなったのに17歳の秋には歩けるようになったり。
胃拡張にもなりました。
角膜潰瘍は今も治療中です。
振り返ると本当に濃い一年でした。
そんな17歳を無事乗り越え、18歳の誕生日を迎えたチヨちゃん。
いやーめでたい!(二度目)
めでたいのでコージーコーナーでケーキを買いました。
ちょうど母の日ということもあり、ティアラが載った母の日仕様のケーキ。
何でこんなに似合うのー!!!
あぁ可愛い。
こんな可愛いチヨの長生きの秘訣は気合と食欲。
16歳で歩けなくなった時、大人しく寝たきりになるのではなく、
と24時間激怒していました。
自作の補助ベルトで支える事で歩けるようにはなったのですが、
と、人間が補助に来るまで待てない。
そしてその場でギャンギャン吠える事すらまどろっこしかったのか、そのうち自分で歩き始め、今ではトイレの時以外補助はほとんどいらなくなりました。
体重は1.8kgしかなく、足の筋肉も獣医さんが「これで歩いてるんですか?」と驚くほどありません。
でも歩いてます。
歩いてるどころか毎日こうやってカバディカバディ(参考:Wikipedia)とご飯が出来るのを待っています。
そんなチヨが待ちわびているご飯。
どんなものをどうやって食べているのかちょっと覗いてみましょう。
18歳の血液検査結果&毎日のご飯・サプリ
まず初めにチヨの仕様についてご説明します。
- 固形物は喉に詰まらせる
- すぐお腹を壊す
- すぐお腹が減る(1日5~7食)
- 膀胱結石の既往あり(シュウ酸カルシウムで開腹手術)
- 胆泥症(投薬は今のところなし)
- 膀胱に謎のポリープ(数年間変化なし)
- 歯がない
- 気管虚脱
ざっとこんな感じ。何気に色々あります。
血液検査結果
血液検査はこれまでずっとパーフェクトでしたが、18歳直前の検査では少し変化が見られました。
- 腎機能の状態を示すSDMA(基準値14以下)が18
- 肝臓の数値GGT(基準値9以下)が11.6
他にも誤差の範囲で高いとか低いとかありましたが、気になるのはこの2点。
尿検査では比重が1.018と、少し低め(薄い)。
血液検査のBUN(基準値9~30)は20、クレアチニン(基準値0.5~1.4)は0.5と正常値であることと、低めの尿比重、SDMAが若干高値なことから、腎機能が若干低下してきている(=尿が薄くなっている)のではないかとのことでした。
そこで今すぐに同居犬たみのように腎臓食(犬の腎臓病(腎不全)の食事を片っ端から試しました)に切り替えるかといえばその必要はなく、むしろチヨの課題は胆泥症と肝臓のフォロー。
というわけで現在はメインのフードとして、ロイヤルカナンの消化器サポート(低脂肪ドライ)と、スペシフィック高消化性CIWに朝夕はサプリを混ぜて処方されている薬と共に与えています。
毎日のご飯
チヨのご飯を用意する上で一番気をつけているのが「誤嚥」と「消化」。
固形物は喉に詰まらせがちだし、消化性の高いご飯じゃないと下痢をしたり胃にガスが溜まって胃拡張になったり吐いたり…。
おまけに
と一日に何度もご飯を食べたがるので(ボケた?)、お腹の負担が極力少なく、ついでに水分も取れるものを。
というわけで色々試して落ち着いたのが、ロイヤルカナンの消化器サポート(低脂肪ドライ)と、スペシフィック高消化性CIW。
一日分の消化器サポートをまとめてお湯でふやかしておきます。
芯までふやかしたら、スペシフィック高消化性CIWと共に電動ミルでペースト状にします。
使用している電動ミルは象印のもの。
(ふやかした消化器サポートはミルの容器に入りきらないので、粗熱がとれたら冷蔵庫で保存。1日2,3回に分けて同じペーストを作ります。)
ペーストとサプリを混ぜます。
今与えているサプリは
メイベットと多少被りますが、オメガ3オイル。
胆泥と胃拡張のフォローになるといいな…と、ベジタブルエンザイム。
胆泥症のフォローにSS酵母、ベジタブルサポート、サミーフィッシュのどれかをその時の(私の)気分で。
足腰の強化のためにコセクイン。
同居犬たみが腎臓と心臓のために飲んでいるのでチヨも一緒にコエンザイムQ10。
これらのサプリとペーストをまずよく混ぜて(練って)から、お湯を足してユルユルにします。
ほっかむりして待ちます。
もしくはほっかむりをつけてからご飯を食べます。
そして上の動画でも行っている様に、食べているチヨの横から吸引器で余分な唾液を吸い取ります。
これはチヨにとってすごく大きな意味のある事。
チヨは一時期、食後に胃が膨れて苦しんだ末、嘔吐→喉に詰まらせるという恐ろしい症状に悩まされました。
ご飯を変えてもダメ、人間の逆流性食道炎の薬(タケプロン)を飲んでもダメで逆にゲップが出なくなってお腹が苦しくなってしまったり…。
どうしたものかな…と悩みつつ色々な角度からチヨを観察していると、ご飯を食べながらダラダラと粘度の高い唾液を垂らし、それを最後に飲み込んでいる事が分かりました。
食事の時にこのような唾液が出るのは犬にとって飲み込みや消化を助けるための当たり前のことですが、チヨの場合は量が多く、更にこの粘液が胃に蓋をしてガスが溜まって苦しみ、最終的に嘔吐してしまうのではないかと。
嘔吐出来れば良いですが、そのまま胃捻転になったら大変です。
そこで試してみたのが、ご飯を食べてる最中に横から吸い取る作戦。
これがすごく効果があり、同じような症状で苦しむことがなくなりました。
同時にガスコンという胃の中のガスを抑える薬も獣医さんにお願いして出してもらっていますが、物理的な対策の方が効果的だったような気がします。
吸引器は発作の時にも使用しているスマイルキュート。
使用するカテーテルはやや太めの14Fr。
吸引する分、ご飯は体重あたりの規定量よりも多めに用意しています。
飲んでいる薬
朝夕の食前に飲ませている薬は、
- 胃のガスを抑えるためのガスコン
- 胃腸の動きを活発にするガスモチン
- 去痰剤のビソルボン
- 発作止めのコンセーブ(定期的に血中濃度の測定をして量を調整)
- 同居犬たみに飲ませていてすごく良かったビタミンB12(神経系、消化器系の健康維持)
以上5種類。
これらはスペシフィック高消化性CIWに包んで団子にして与えています。
↑これを一生懸命こねこねして団子状に。
頓服として発作時のダイアップ坐薬と気管虚脱の咳がひどい時のブトルファノールを常備していますが、ブトルファノールは幸いほとんど出番がありません。
基本的に食っちゃ寝生活
チヨはこうして一日中食っちゃ寝、食っちゃ寝。
朝は大体7時頃起きて、すぐに薬(内服薬・目薬)とご飯。
で、二度寝。
10時前にまたご飯。
で、寝る。
これを夜まで繰り返し、22時になるとバタッと寝ます。
普段と違って痰が絡んで吐き出そうとしたり、夜寝つきが悪くてモゾモゾしている時は発作の予兆でもあるので要注意。
異変にすぐに気付けるように鈴をつけて毎日リンリン賑やかに暮らしています。
19歳の誕生日もこうして元気に迎えられるようにこれからの一年も小さな変化に対応していけたらいいな。
がんばろうね。