腎不全治療記録・情報

犬が腎不全と診断された飼い主さんへ【知っておいてほしいこと】

投稿日:2019年1月2日 更新日:

先生
腎臓の数値が高いですね
先生
BUN、クレアチニンが高いので腎不全です
先生
あと1ヶ月生きられるかどうか…

犬が腎不全と診断されたものの、そんなこと突然言われても…な状態の飼い主さんへ。

「腎不全」と言われてもどうしたら良いのか、どんな治療をするのか、どんな経過を辿るのか、経験していないと全然分かりませんよね。

治療はあくまでも当事者である犬さん、飼い主さん、獣医さんが行うものなので、このブログに書いてある内容が全ての犬に当てはまるわけがありませんが、私自身初めは知識が全くなく、現在のケアに至るまでに少し遠回りをしてしまい、もっと早い段階から知っておきたかった!と思う情報が腎不全の治療にはたくさんありました。

そのためこれから闘病を始める飼い主さんがより早く手探り状態から脱し、犬さんに合った治療を開始するためのヒントになればと思い、これまで私が得た情報を整理し、実際の治療記録とともに残すことにしました。

我が家の愛犬・腎不全治療中のたみ(パピヨン16歳)、2016年4月に腎不全が発覚してから2年11ヶ月が経過しました。

獣医さん曰く、犬は腎不全と診断されると残りは数ヶ月…というのが常識なのだそうです。
そのせいか、腎不全と分かった時点で獣医さんも諦め顔だったりして…。

逆に猫は腎臓病と共に生きる生き物なので、まだまだ頑張れる。
そして「ごく稀に猫並の腎臓を持つ犬もいる」と。

腎不全の犬さん、猫並にがんばりましょう!

まずはパピヨンのたみが腎不全と診断されてから現在の治療&自宅でのケアに至るまでをご説明します。

腎不全発覚のきっかけ

たみの腎不全は、定期的に受けていた定期検診で尿検査もついでにお願いした際に

先生
少したんぱくが出ているので、ひとつ詳しい検査をしてみましょう

と指摘を受け、血液検査をしたところ、BUNとクレアチニンが基準値よりもやや高く、その後当時サービスが開始されたばかりのSDMAという検査を受けたことで発覚しました。

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たみの場合、SDMAで初期段階の腎不全を発見出来たこと。これはとても大きかった。

犬は年に1回の健康診断が推奨されていますが、老犬(特に10歳以上)は半年に一度健康診断を受け、こうしたごく初期の異常を見つけて対処する事がとても大事だと思いました。

また、腎不全と診断されたら、食事療法が大事ということも。

腎臓が悪いと食欲が無くなりますが、もしまだ食べられるだけの体力があるのならちょっと無理してでも腎臓用の処方食・療法食を食べさせることで、通常食を与えるよりも長期間良い状態を保つことが出来るのではないかなと思います。

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腎不全発覚から1年4ヶ月目、急激な悪化

私は当初、腎不全をそれほど深刻に考えていませんでした。

診断された時、

先生
SDMAが基準値より高く、尿にたんぱくが出ているので腎臓の機能が低下しているかな?と思います。初期の腎不全ですね。

と、あっさりと説明を受けて処方食のサンプルをもらっただけで、あとは薬(フォルテコール)を飲みながら3ヶ月ごとに血液検査という治療計画に従っていただけ。

処方食を食べさせようとしてもなかなか食べないので同居犬と同じ普通のご飯を食べさせたり。

そんなこんなで腎不全発覚から1年後にはBUNが60
それでも特に治療は変わらず点滴もせず、発覚から1年3ヶ月後、2017年7月の検査では、BUN95

その翌月、どうも元気がないので急遽受診し、担当ではない獣医さんから

先生
BUN162、クレアチニン2.2この数値では正直言ってこの夏は越せない。1ヶ月持つかどうか。

と言われて初めて、

まだ死んじゃ嫌だー!

と慌てふためいたのでした。

たみは幸い翌日から2日間静脈点滴を日帰り入院で受けたことでBUN34クレアチニン1.3まで改善し、その後は週2,3回の皮下点滴と食事療法を続けることで維持しています。

腎不全の治療をする上で一番大切なのは、家庭での食事療法と水分補給です。

私は獣医さんでも何でもありませんが、これだけは声を大にして言いたい。
大事なことなのでもう一回言います。

腎不全の治療をする上で一番大切なのは、家庭での食事療法と水分補給です。

私の経験上ですが、おそらく多くの飼い主さんと獣医さんの間で以下の様なやりとりが行われると思われます。

先生
腎数値が悪いので処方食を与えましょう
飼い主
処方食食べません
先生
トッピングしてもいいですよ
飼い主
トッピングしか食べません
先生
食べないのが一番悪いので普通食でもいいですよ

という流れで、肝心な食事療法がグダグダになり、症状が悪化していくという。

私自身もそうでしたし、周りの腎不全仲間のほとんどがこの悪循環に陥っています。

緩和を重視すべき末期段階であったり、まだ体力がある段階であったとしても、嫌いな処方食を無理に食べさせたりせず苦しみだけを出来るだけ取り除いて残りの命を見守ってあげることも飼い主としての大事な選択肢の一つです。

その場合は病院での治療(点滴や投薬)、食べられる食事にリンや老廃物を除去するサプリを併用していく方法があります。

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私はまだちょっと諦めたくなかったので、激痩せして余命宣告されたたみちゃんに、病院で買える処方食の他に市販の腎臓用療法食も色々取り寄せて食べてくれるものを探しました。

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色々な腎臓用フードを試した結果、嗜好性のある市販の療法食や、病院の処方食でもドクターズケアキドニーケアやヒルズのシチュー缶などはボチボチ食べられるようにはなりましたが、それでも規定量までは食べられなかったので、シリンジによるお食事サービス(強制給餌・強制給水)を始めました。

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結果、たみの場合は馬のように走り回れるほど回復し、測定不能だった数値が基準よりやや高め程度まで下がり、余命宣告から回復後1年以上、腎不全発覚から2年11ヶ月経過しても波はあるものの腎数値は維持出来ています。

あくまでもたみの場合はですが、獣医さんからは全く指示されていない独自のケアに踏み切って良かったと思っています。

また、このブログを参考に食事療法に取り組み、数値が安定したという方々からは「一定期間強制給餌をしてみたら、徐々に自分から食べられるようになった」「市販の療法食を食べさせるうちに病院の処方食も食べられるようになってきた」という声もとても多くいただいています。

このブログについて

私が実際に愛犬に行っているケアや、これまでの治療で得た情報などをご紹介しています。

冒頭でも述べましたが、治療はあくまでも犬さん、飼い主さん、獣医さんが行うものであり、このブログを含むネットの情報は、単なる情報でしかありません。

一番信用すべきは信頼のおける獣医さん。
そして、目の前で病気と闘う犬さんを一番近くで見ている飼い主さんの判断が何よりも大切だということを忘れないで下さい。

その上で私の発信する情報が治療のヒントとなれば幸いです。

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