腎不全治療記録・情報

犬の腎不全。長生きしてほしいので日々奮闘中【治療2年半経過!】

投稿日:2018年4月3日 更新日:

腎不全治療中のたみ(パピヨン16歳)、犬が腎不全と診断されると余命数ヶ月と言われる中、治療開始から2年9ヶ月経った今も頑張っています。

たみが腎不全と診断された時、当時の担当の獣医さんは「犬の腎不全は予後が悪いから」と既に諦めモード。

処方食の指示と投薬(フォルテコール)、定期的な血液検査を指示されただけで、処方食をなかなか食べなかったたみは悪化の一途を辿りました。

やがて腎数値は振り切れ、1ヶ月持たないと余命宣告された時、

死んだらいやだ

私の中で何かがキレた。

病院で提供された処方食以外にも市販の腎臓用療法食を片っ端から取り寄せ、それを食べないなら腎臓病の人間用の食品成分表を購入してご飯を手作りし、最終的には処方食を流動食に加工し、シリンジで飲ませるという方法に辿りつき、たみはみるみるうちに回復しました。

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それを獣医さんに話すと、

獣医さん
え??強制給餌してるんですか?

と驚かれました。

強制給餌?してますよ。
でもこれは生きるためのお食事サービス
強制給餌はなにも寝たきりの犬のためだけのものではない。

緩和を重視すべき末期段階、強制給餌が大きなストレスとなる性格、強制給餌による誤嚥の可能性がある体質でなければ、ここでひとつ飼い主が一念発起する事で予後がどれだけ違うだろうと、たみの回復を見て思いました。

このブログを立ち上げたきっかけのひとつが、あの時の自分と同じ状況の飼い主さんにこの事を教えてあげたいと思ったから。

たみが余命宣告から回復し、長期間に及び安定した生活を送れるようになった日常のケアや治療について、参考までにまとめておきます。

腎不全発覚から2年9ヶ月目の様子

無症状で尿検査と血液検査の結果から腎不全と診断され、2年経った今、たみの様子はどんな感じかというと…特に変わらず(笑)

認知症の症状が顕著に出てきたため、腎臓が悪いんだかボケてるんだか神経症状なんだかよく分からないふらつきやヨボヨボ感がありますが、腎臓の数値は安定しています。

2018年3月の血液検査で40台を保っていたBUNが50まで上がり、夏の悪い時期以外はずっと基準値内だったクレアチニンが2.3と、夏よりも悪くなり、あぁどうしましょう…といった状態になりましたが、家での給水を1回10mlから20mlに増やし、週2日だった皮下点滴を一時的に3,4回に増やして再検査をしたところBUN42、クレアチニン1.5に下がりました。
素晴らしい。

皮下点滴はその後また週2回に戻していますが、安定しています。

ただ、SDMAは1年前に27、半年前に34、今回42と、確実に上昇しています。
BUNは食べ物、クレアチニンは筋肉量によっても左右されますが、SDMAが上がっているということは腎不全が間違いなく進行しているという指標になります。

そしてその他にも腎不全の合併症も出てくるようになりました。

高リン

そしてリンが高値なことと、BUNクレアチニンが若干改善したのも一時的なものかもしれないので、今後まだどうなるか予断は許さない状況ではあります。

高リンに関してはリン吸着剤(レンジアレン)の増量、ホスレノールの追加処方。
更に副作用も頭に入れた上で、ビタミンD(カルシトリオール)の投与をするかどうかを今話し合いましたが、ひとまず投与は見送っています。

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高血圧

慢性腎臓病の合併症として、高血圧になります。
たみも例外ではなく、150以下が正常の範囲のところ、180~190もあります。

高血圧を放置しておくと、心雑音、痙攣発作、斜頸、失明など様々な疾患に繋がる恐れがあるため、血圧はどうにかして下げておきたいところ。

というわけで腎不全と診断された当初から服用しているACE阻害剤(フォルテコール)だけでなく、降圧剤(ノルバスク)の服用も開始しました。

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心雑音

あとは心臓の雑音と若干の肥大
これが進行するならば、腎臓と並行して心臓の治療も開始します。
そうなると水分量を抑えなければならないので悩ましいところですが…。

ちなみに張本人のたみちゃんは、飼い主の心配をよそにお散歩に行けば私を引きずって走り回ってます(16歳7ヶ月現在は認知症と脳の神経症状によりヨボヨボなのでこんなに走れません)

と思ったら、ボンヤリぐったりヨロヨロしている事も多くて心配は尽きません。

腎不全の治療

機能しなくなった腎臓が元に戻る事はありません。

腎不全の治療=進行を遅らせること。

そしてその治療の中心となるのが食事療法です。
大まかに言うと、たんぱく質とリンが腎臓に負担をかけるので、低たんぱく・低リンの食事を心がけましょう。ということ。

しかし肉食の犬が低たんぱく低リンってちょっと無理があります。
出来なくもないけど、カロリーが足りなくなる。

そこでうまい具合に作られているのが処方食

早速処方食を食べさせる。

…食べない!

と、多くの飼い主が慌てふためくことでしょう。

もし処方食にトッピングするなら成分表とにらめっこして、たんぱく質とリンの含有量の出来るだけ少ないものの中から犬が食べても問題ない素材を選びましょう。

でも私としてはトッピングの前に、病院で購入出来る処方食以外のフードメーカーが開発販売している低たんぱく低リンの腎臓用療法食を是非試していただきたい。

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計算し尽くして手作り腎臓食を作れるなら別ですが、素人の手作り食よりもどう考えても処方食の方が上。
よくドッグフードのランキングサイトでロイヤルカナンがディスられていますが、たみはロイカナ様のおかげで命を繋いでいます。

動物病院では、ロイヤルカナンの腎臓サポート、ヒルズのk/d、ドクターズケアキドニーケア辺りを紹介してくれると思います。
病院でサンプルを貰えるなら是非貰っておきましょう。

もし処方食にトッピングするなら成分表とにらめっこして、たんぱく質とリンの含有量の出来るだけ少ないものの中から犬が食べても問題ない素材を選びましょう。
人間用ですが、「腎臓病の人のための早わかり食品成分表」が役立ちます。

強制給餌・強制給水

たみは現在週に2回、皮下点滴で水分を補っています。
それと並行して家でせっせと行っているのはシリンジでの強制給餌と強制給水

たみは病院の処方食も市販の療法食も、少し食べてはすぐに食べなくなりました。

そこでトッピングや普通食に移行するかもうひと頑張りしてみるかは、犬の性質と、飼い主さんが現実的にどの程度の世話が出来るかによって違ってくるかな?と思います。

たみは性格が穏やかで、抵抗らしい抵抗をせず比較的すんなり受け入れてくれたので強制給餌を始めることが出来ました。

しかし同居犬チヨ(激しい性格)にはおそらく不可能。
心身ともにとても大きな負担を強いることになると思います。それは飼い主にとってもとても辛いこと。

なので全ての人におすすめは出来ませんが、初めのうちは抵抗したとしてもそのうち受け入れてくれそうなら、ちょっと試してみて良いのではないかな?というのが強制給餌

強制給餌は獣医さんからは全く勧められませんでした。
強制」給餌というくらいですから、私自身、寝たきりで自力で食事を摂れない子に致し方なくするものだと思っていました。

実際、獣医さんにもやや引き気味に驚かれましたが、たみは口から栄養を摂る事で驚くほど回復しました。

先日病院の待合室で出会った経鼻チューブをつけた子の飼い主さんにそのことを話したら、頑張ってシリンジやスプーンで食事を与えるようにしたところ、ほとんど寝たきりだったのに動けるようになったし、感情も表してくれるようになったと喜んでいました。

これはもう強制給餌ではなく、お食事サービスと呼びましょう。

お食事サービスで使用するご飯は、処方食とサプリをミルミキサーでドロドロにして作り、シリンジで与えます。

挑戦してみよう!という方は以下の記事を参考にしてください。

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強制給水に関しては、

先生
こうして毎日決まった量の水を確実に飲ませるというのは、皮下点滴と同じことをしているようなものです

と獣医さんが言っていました。

75gのウェットフードに約50mlの水分を足してドロドロにしたものをシリンジで強制給餌を朝夕2食。
およそ2時間おきに20mlずつ強制給水。
1日にトータルで300ml以上の水分をシリンジで飲ませています。

これが毎日の日課です。

シリンジはワンラック注入器がとても使いやすいです。

ちなみに与える水は普通の水道水でしたが、一日に何度も水を飲ませるうちに「ただの浄水器の水ってのもな…」とちょっと気になり、今はペット用の水を与えています。
ペット用の水=水素水がほとんどですよね。
水素水自体はちょっと馬鹿にしてたんですけど、水素水に変えたらクレアチニンとBUNが下がったりもして…え?まさか水素水?wなんて…。

今まで試したのは3種類。

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どれも違いはよく分からないので価格やサイズで選ぶと良いと思います。

病院での治療

病院では基本的には月に1回、BUN・クレアチニン・リンの数値を測っています(血液検査)。

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体調に不安がある時やBUNクレアチニンの数値が高かった場合は1,2週間ごとに測ったり、検査項目を増やす事も。
最近はリンの数値が上限ギリギリになってしまったので、これからはBUNクレアチニンだけでなくリンも見ていくことになりました。

また、先月からは血圧も測っています。
更に半年に一度健康診断も兼ねてSDMAを含む全身の血液検査を行います。

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点滴は週に2回。

点滴の効果はすさまじく、点滴通院後はいつも公園で飛び跳ねるように走り回ります。

さてその皮下点滴、自宅でも出来ます。
たみは診察と一緒に点滴してほしいのと、始めた当初はまだまだ体力があって抵抗して嫌がったので通院を選択しましたが、自宅で点滴するならあると便利なのが加圧バッグ。

たみは250mlのソルラクトを125mlずつ使っていますが、人間用の500mlのインフュサージ加圧バッグで大丈夫。
かかりつけの病院でも同じものを使っています。

薬・サプリについて

病院ではACE阻害剤フォルテコールと降圧剤ノルバスクアゾディルという腸管の毒素を吸着するサプリを処方してもらっています。

その他にレンジアレン(リン吸着剤)を最初は病院で処方してもらい、その後はネットで購入。
リン吸着の薬ホスレノールを追加処方。

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現在与えている食事やサプリについては以下でもうちょっと詳しくご紹介します。

現在与えている食事・薬・サプリ類

現在、メインのフードはロイヤルカナン腎臓サポート(ウェット)。

カロリーの足しになるように、キドナor腎臓サポートリキッドを大さじ1くらい。

サプリはレンジアレンを1食につき1/3袋(リンの数値により増減)、コエンザイムQ10を1食につき付属のスプーン1/2、ペットチニック。

食事の1時間前にアゾディルを1カプセル。

お昼にネフガード。

夕食時にオメガ3脂肪酸「ウルトラオメガ3」を5滴(人間用サプリなので残りは私が飲みます)

これらを毎食流動食状にして、シリンジで与えています。

処方薬は朝食の時に処方薬フォルテコール1錠、朝夕に降圧剤ノルバスク1包。
腎臓の治療とは別に、肝機能が低下してきたのでウルソとリバフィット、脳の神経症状の治療のためメチコバールとレベチラセタムも飲ませています。

1年先も2年先もその先もずっと試行錯誤しながらお世話出来るといいなと思います。
たみちゃんの腎臓がんばれ!

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