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猫の腎結石&腎臓病の治療とケアの記録【とらじ4歳~9歳♂随時更新】
2019年10月、猫のとらじ(2015年生まれ雑種オス)に腎結石と慢性腎臓病が見つかりました。
発覚した時点では
- 左の腎臓はおそらく以前(2018年11月の検査では正常だったので、この1年の間に…)結石が詰まるなどしてダメージを受け、血流もなく萎縮(2.4cm×1.4cm程)し、機能していない
- 右の腎臓は大きさは正常(3.5cm×1.5cm程)、血流もあり、形はややいびつでダメージがゼロではないものの機能はしている
- 右腎臓から尿管に繋がる部分(腎盂)に3mmほどの結石あり
というわけで、片方の腎臓に結石を抱えながらどうにか頑張っている状態でした。
血液検査では、2018年11月時点で問題がなかった腎機能の数値に変化が見られました。
腎臓病の早期マーカーSDMAは若干上がったり下がったりしつつもそこまで大きな変化はなく、BUNも正常。
クレアチニンだけがちょうど2019年10月を境に基準値を超え、上昇を始めました。
2018.11 | 2019.10 | 2019.11 | |
SDMA | 8 | 12 | 11 |
Cre | 1.4 | 2.1 | 2.9 |
BUN | 25 | 32 | 28 |
これは私の責任なのですが、これまでのとらじの生活を振り返ると明らかに水分不足。
ウェットフードは歯が汚れるという話を信じ込んでドライフードだけを食べさせ、水は置き水で自由に飲ませており、1日に1,2回一気飲みする姿を見かける程度でどのくらい飲んだかは把握していませんでした。
オシッコも朝晩だけだったので、今思うと一日の飲水量は30mlとか、多くても50mlに満たない程度だったと思います。
とらじは小さい頃から血尿を頻繁に出し特発性膀胱炎と診断されていたので、フードはずっと特発性膀胱炎用の療法食。
結晶や結石の食事療法は既に出来ている状態での腎結石・腎臓病なので、今回の疾患の原因は体質と水分不足なのだろうなというのが先生と私の考え。
2020年2月にはクレアチニンが3まで上がり、2021年10月には尿管結石から急性腎不全にもなりましたが、2022年には全て正常値を維持できるようになりました。
2019年10月から2022年12月までの3年間、とらじの経過を観察しながら先生とともにこれからのケアを模索してきた結果、腎臓病も腎結石も完治する病ではありませんが、治療や家庭でのケアの道筋が見えてきました。
その後の経過も含め、この記事にまとめます。
腎結石・腎臓病のとらじの治療と家庭でのケア
担当の獣医さんは頻回・大量の皮下点滴のリスク(過水和による高血圧や心臓への悪影響、皮膚への負担など)も考慮して、現段階では出来るだけ投薬や食事療法による腎機能の維持を考えてくれています。
それがすごくありがたくて、それなら私は出来るだけ口から水を飲ませるようにと日々工夫してきました。
しかしまぁ飲まないこと…!
慢性腎臓病を抱えながらも長く安定維持して尿毒症にもならず老衰で亡くなった同居犬たみは、口からせっせと水を飲めていたこと(⇒犬の腎不全の点滴は効果抜群&水分補給について考え中)と食事療法+サプリメントがすごく効果的だったからとらじにもと思っています。
しかしとらじの場合、水だけをシリンジで飲ませるとむせるのでダメ。
流動食やウェットフード、ドライフードをぬるま湯に浮かべてどさくさに紛れて飲ませる方法で、丸1日かけてやっとこさ80ml~120ml程度。
全然飲まない子にこれだけ飲ませればいい線いってる
と先生は言ってくれますが、私としてはこれでは結石の予防にはならないのではないかと不安なわけです。
そこで先生の治療方針に私の不安をねじ込んで相談して決めた治療・家庭でのケアの方法(2022年12月現在)は、
- 食事療法(腎臓食)
- 出来るだけ口から水分を摂らせる(とはいえ全然飲まないので流動食を一日200mlくらい)
- 投薬(フォルテコール1日1錠、ラプロス1日2錠、便秘予防のためのラクツロース)
- 皮下点滴週1~2回(1回100ml)
- サプリメント(私が決めて先生に報告)
- 何も異常がなければ1~2ヶ月に1回定期検査(腎臓の血液検査・超音波検査・尿検査)
- 自宅での血圧測定(たまに)
- 膀胱にオシッコが溜まっているか触ってチェック(一日数回)
- 便秘予防
「膀胱にオシッコが溜まっているか触ってチェック」というのは私的にものすごく重要だと思っていて、
おしっこ出てない…?
という時に、膀胱におしっこが溜まっているのに出ていないのか(単純にまだ出してないだけor尿道結石の疑い)、いつまで経っても膀胱におしっこが溜まらないのか(尿管結石の疑い)、この見極めを早期に出来るかどうかがその後の運命を左右します。
なので時々膀胱付近を触っておしっこが溜まっているかどうかチェックすることを習慣にしています。
以上の内容を続けて、腎臓病発覚から3年経った今は血液検査上は全て正常値を保てるようになりました。
猫の腎臓病・腎結石の食事療法
とらじの右腎盂にある結石は、成分の検査が出来ないので何とも言えませんがおそらくシュウ酸カルシウム(特発性膀胱炎の療法食を食べていても出来たことと、猫の腎結石はシュウ酸カルシウムが多いことから)。
シュウ酸カルシウムの結石は食事や薬で溶かすことが出来ないので、これ以上結石を大きくしたり増やさないこと。
そのためには尿が酸性に傾き過ぎないようにすることと、水分摂取が重要。
療法食は結石用か腎臓病用かで悩みましたが、これまで結石に配慮された療法食を食べていても結石が出来たとらじに結石用のフードを食べさせてもあんまり意味はなさそうなので、腎臓食を選択しました。
猫の腎臓食は犬用と比べるとものすごく種類が豊富で、これだけあるならどれか食べるだろうとタカを括っていた私がバカだった…。
僕いらなーい
サンプルはちょいちょい食べるもののすぐ嫌になる。
食べた!と思って爆買いしたら食べなくなるなど偏食街道まっしぐら。
どうにか食べてくれる療法食をストックして、与え方もとらじの気分に合わせて日替わりで…。
そんな感じで色々試した結果、初めは渋々だったとらじもいくつかの療法食はそこそこよくよく食べてくれるようになりました。
とらじは薄めでカリカリ噛みやすい形状のものが好きみたいです。
とらじが比較的よく食べる腎臓病用療法食をご紹介します。
ベッツセレクション腎ケアPPレーベル(ポーク味)
「ベッツセレクション 腎ケアPPレーベル(ポーク味)」
この腎ケアPPレーベルを後述の流動食の材料として使用しています。
活性炭入りなので薬やサプリメントとはある程度時間を空けた方が良いそうですが、とらじは一緒に与えてしまっています。
ベッツセレクションはとらじが好きなPPレーベル(ポーク味)の他に、「BPレーベル(ビーフ味)」もありますが、こちらはお気に召さない様子…。
PPレーベルとウェットフードで作った流動食(後述)を主食&水分としていますが、食べる楽しみは奪いたくないので申し訳程度に(5~10gくらい)置き餌も用意して、好きな時に食べてもらっています。
以下は置き餌に使用しているドライフードです。
ハッピーキャットセンシティブダイエット ニーレ(腎臓ケア)
「ハッピーキャットセンシティブダイエットニーレ(腎臓ケア)」はかなりお気に入りのようで、美味しそうによく食べています。
合成保存料・香料・着色料不使用。原材料の質も良さそうなので安心して与えられます。
好きで食べていても吐いてしまうことがあるとらじですが、吐くこともなく数値も安定しています。
ベッツワンベテリナリー腎臓ケア
「ベッツワンベテリナリー腎臓ケア」は犬猫の療法食やサプリメントの販売をしているペットゴーという会社のブランド。
サプリメントを購入する際に試しに買ってみたらすごくよく食べてくれたので、ハッピーキャットと交互に置き餌としています。
キドニーキープ
「キドニーキープ」は動物病院or動物ナビで購入可能な療法食。
普通のキドニーキープと美味しい味がついているキドニーキープリッチテイスト(小袋)の2種類。
どちらも好きですが、続けて食べていると吐くようになりがちなので短期間で他の療法食にローテーションしながら取り入れています。
ヒルズ k/dシチュー缶
ウェットフードも色々試しましたが、しっかり食べてくれるのは数少なく…。
中でもヒルズのk/dシチュー缶は好きでよく食べます。
最初はツナしか食べなかったものの、そのうちチキンも食べてくれるようになりました。
このシチュー缶と腎ケアPPレーベルを使って後述の流動食を作っています。
ロイヤルカナン腎臓サポートパウチ
最初は食べなかったのですが、ある日食べ始めたのがロイヤルカナン腎臓サポートパウチのチキン味。
k/dはツナが好きだからと腎臓サポートもフィッシュテイストにしてみたのに、こちらはチキンの方が好きらしい(笑)
猫のパウチのご飯は開封前に袋の上から潰して食べやすくする方が多いと思いますが、見た目も匂いもほぼほぼ同じk/dのパウチよりもロイヤルカナンの方が潰れやすいです。
k/dはなかなかしぶとい…笑
ロイヤルカナンの療法食は動物病院、公式サイト、認定オンラインストアで購入出来ます。
メディファス国産の浸透圧調整スープ腎臓の健康維持(15歳から)
メディファスのスープは療法食ではありませんが、好んで飲むので水分補給になるかなと。
1年以上飲ませていますが数値に影響はありません。
お夜食ー!
と声をかけると、とらじも同居猫テツ子も飲みに来てくれます。
おやつ
毎日ではありませんが、たまのおやつとして「コンボ プレゼント腎臓の健康維持」を常備しています。
総合栄養食なので同居猫テツ子も一緒に。
流動食の作り方と一日の流れ
朝一番のごはんはヒルズk/dシチュー缶(ツナorチキン)かロイヤルカナン腎臓サポートパウチ。
レンジで10秒ほど温めて20mlのお湯を足してお皿に出したものを食べます。
ウェットフードのの食べ残し、ドライフード「腎ケアPPレーベル」20~25g、サプリメント類の一部、お湯120mlを電動ミルにかけて流動食に。
ウェットだけでカロリーを摂るにはかなりの量が必要になるので、ドライを入れることで出来るだけ少量でカロリーを満たせることとトロミがつきます。
もっと少量でカロリーを摂りたい場合はキドナや腎臓サポートリキッドを混ぜると良いです。
出来上がった流動食は、先端にシリコンチューブをつけた30mlのシリンジ(ニプロ経腸シリンジ横口)に入れて飲ませます。
朝2.5本、午後2.5本、夜2本くらい。
嫌がる時は無理強いはせず、シリンジを小さくするなどとらじの気持ちに合わせて工夫します。
とらじお気に入り小さいシリンジはニプロの10ml、横口で太めのもの。
朝と夜の分に後述のサプリメントを混ぜます。
お夜食に「メディファス国産の浸透圧スープ腎臓の健康維持(15歳から)」。
これはレンジで5秒ほど温めてから味が落ちない程度にお湯を足して(←水分マシマシ)飲ませています。
お夜食は毎日22時半頃で、その前後には投薬やサプリメントを飲まないのでこのタイミングで「ネフガード」を飲ませて毒素吸着。
以上がとらじの食事。
本当は自分でお皿からお水を飲んでくれるのが一番ですが、それを期待していたらとてもじゃないけど腎臓・腎結石のケアとしては成り立たないので流動食メインで食事から水分を摂らせています。
といってももしとらじが
僕嫌だもん!
と言ったら無理強いはしないかな…。
食べたり飲んだりする度に記録して、1日トータルで必要な栄養と水分を摂れているかどうかを確認しています。
腎臓食の中には結石に配慮してミネラルが調整されているものもあります。
とらじが好きな腎ケアも尿石に配慮と書いてありますが、「ロイヤルカナン腎臓サポート」はシュウ酸カルシウムに配慮して尿が酸性に傾き過ぎないようにクエン酸カリウムが添加されています。
口からの水分補給
現在は流動食メインですが、以前は色々と工夫して、少量頻回の食事の際にぬるま湯15~20mlを足してみたり。
お腹がすごく空いていてよく食べそうな時はこっそり増水システム(⇒猫に水を飲ませる方法は、こっそり増水システム【腎不全・腎結石治療】)を使うことも。
水を足したら食べそうもない時はドライのみでとりあえず栄養を摂らせることを優先し、あとで市販の腎臓に配慮と書いてあるおやつなどを多めのぬるま湯に浮かべて水を飲ませることもありました。
自動給水機も設置していて、いくつか使ってみましたが、総合的にそこそこ良かったのがうちのこエレクトリックの「プラスアクア」。
静かだし、中のポンプがコードレスなので容器の掃除がすごく楽なのがズボラな私にとってはものすごく助かってます。
とらじは使いませんけど。
自宅で皮下点滴
2019年10月から点滴でどの程度改善するかを確かめるために1週間毎日皮下点滴を試したものの腎数値は特に変わらず。
それなら腎臓のためという意味では皮下点滴の必要はないとのことでしたが、結石の予防の面で私があまりに不安がるので週に2回100mlずつ自宅で皮下点滴を行うことになりました。
125mlだと翌日になっても吸収されずに残っていることがあるので、100mlにしました。
針の太さは色々ですが、犬猫によく使われているのは緑色の21G。
少し太い19Gだと点滴が終わった後に漏れやすく、細い23Gは少し時間がかかるものの、痛がる率がかなり低いので、私は23Gを使っています。
私は犬の皮下点滴に慣れていたので最初は皮膚がビヨンビヨンに伸びる猫への点滴が苦手でしたが、慣れれば難なく出来るようになりました。
猫の腎臓病の薬
病院で処方されている薬は3種類。
フォルテコール
ACE阻害薬「フォルテコール」
同居犬たみも長く飲んでいました。
高血圧、タンパク尿の改善を目的とした薬。
BUNやカリウムが上昇した時は一時中止になります。
猫の場合、フォルテコールの飲み始めにクレアチニンが上昇することもあるとのこと。
ラプロス
猫の慢性腎臓病治療薬「ラプロス」
血管を広げたり炎症を鎮めて腎臓を保護して腎臓病の進行を抑える目的。
副作用として下痢があるとのことですが、とらじの頑固な便秘はびくともしませんでした。
1錠150円もするので2ヶ月分処方してもらうとすごくお高い…。
ラクツロース
便秘予防薬「ラクツロース」
子猫の頃から便秘がちなとらじ。
腸内環境が悪化すると腎臓への悪影響も懸念されるため、便秘は大敵。
ラクツロースだけではとらじの頑固な便秘には太刀打ち出来ませんが、予防的に飲ませています。
人間の腎臓病患者にも処方されるそうです。
カルシトリオール(中止)
以前は活性型ビタミンDのカプセル「カルシトリオール」も処方されていました。
動物が摂取したビタミンDは腎臓で活性型ビタミンDに代謝されカルシウムの吸収を促進しますが、腎臓が弱ると代謝が落ち、活性型ビタミンDが不足→活性型ビタミンDが足りないからカルシウムが足りない→同じく弱った腎臓がリンを尿で排泄出来ずほったらかし(高リン)→リンとカルシウムのバランスを取ろうとするホルモンを出し(腎性上皮小体機能亢進症)、骨を溶かしてカルシウムを補う→骨が弱る→ホルモンが出続けて高カルシウム・高リン…というわけのわからない状態になるのを早期から予防するために活性型ビタミンD「カルシトリオール」を補充。
腎性上皮小体機能亢進症の管理を行い、高リン・低カルシウムを抑え、腎臓の維持を目的としています。
カルシトリオールを投与する際はカルシウムの数値を常に把握して、高カルシウムの場合は投与中止。
また、高カルシウム血症を引き起こす可能性があるので、カルシウムが含まれているサプリメントは禁止。
腎臓のサプリメントには炭酸カルシウムが使われがちなのでその辺りは注意が必要です。
とらじは腎臓病と診断されてすぐから腎臓の保護を第一優先として週に1回飲ませていましたが、2021年10月に尿管結石&急性腎不全になり、治療方針を腎臓優先から腎結石予防を優先とすることにし、副作用として結石が形成される恐れのあるカルシトリオールは中止となりました。
また、2023年版のIRISガイドラインではカルシトリオールを使用する旨が削除されました。
メディボール大好き
全然腎臓に配慮はされていないと思いますがごく少量なのでとらじの大好きなメディボールを投薬後のご褒美にあげています。
本来は薬を包んで食べさせる投薬補助おやつですが、固形物を食べようとするとポロポロこぼして飲めたもんじゃないので薬は普通に飲ませてメディボールだけ最後に食べてます。
自宅での血圧測定
同居犬たみの腎臓病治療の後半戦は、高血圧との闘いでもありました。
腎臓病の合併症のひとつが高血圧。
高血圧は腎臓にも心臓にも脳にも負担がかかり、網膜剥離の原因ともなります。
たみもとらじも腎臓病が発覚した時点で腎臓にも心臓にも作用するACE阻害剤(フォルテコール)を服用していますが、それでも血圧が上昇する場合は降圧剤(たみの場合はノルバスク)を追加するなどして血圧のコントロールをする必要があります。
とらじは現段階では血圧の大きな上昇は見られませんが、万が一皮下点滴の影響が出た場合にも早い段階で気付きたいことと、病院では毎回お漏らしするくらい緊張してまともな血圧が測れないので週に1,2回自宅で測定して記録、診察の時に報告しています。
とらじが使っている血圧計は同居犬たみちゃんのお下がり♪
猫の腎臓病のサプリメント
最後にサプリメントですが、同居犬たみが残り少ない腎機能でも長く安定維持出来たのは、病院での治療・食事療法・水分補給に並び、サプリメントも有効だったからだと考えています。
とらじの場合、現段階で高いのはクレアチニンだけで、BUNもリンも正常値なのでサプリメントをがっつり使ってはいません。
ただ、腸腎連関と言われるように腎臓で処理しきれずに溜まった老廃物を腸でうまくキャッチして排泄することは腎臓を保護することでとても重要。
腸内環境を整えるサプリメント
もともと便秘がちなとらじなので、腸内環境は早くから整えてあげたいと思い、現在はシンバイオティクス(善玉菌とオリゴ糖)のサプリメント「カリナール2」「マイトマックススーパー」「プラチナ乳酸菌5000α」をローテーションしながら、善玉菌の餌として「ケストース」を飲ませています。
とらじもいずれアゾディルが必要になるかもしれませんが、今のところ腸腎連関は以上のラインナップでケアしています。
腎結石対策のサプリメント
シュウ酸カルシウム結石予防のサプリメント「UTクリーンca」。
動物病院のみで購入できます。
飲ませ始めてから超音波で見えていた腎結石がなんか減ったような気がするんですよね。
ウラジロガシ・クランベリーが配合され、結石に対してはストルバイトだけでなくシュウ酸カルシウムにも効果が期待できるとされる「ウロアクトプラス」。
ウラジロガシは若い頃にシュウ酸カルシウム結石で手術をした同居犬チヨの手作り食にも使っていたし、同じくシュウ酸カルシウム結石が出来て体外衝撃波破砕装置で悶絶した夫もウラジロガシ茶を毎日飲んで維持しているのでとらじにも飲ませていました。
UTクリーンcaを始めてからはウロアクトプラスはお休みして、煮出したウラジロガシ茶を流動食に混ぜています。
腎臓の保護のためのサプリメント
腎臓の保護のため「エネアラ」。
エネアラは高脂血症や肥満の子に飲ませると聞いたので肥満ではないとらじが飲んだら痩せるのではと心配していたのですが、逆に太りました。
エネアラが良いのかどうかは分かりませんが、飲ませ始めて以降クレアチニンはほぼ正常値です(他の数値はそれ以前から正常値)。
尿量を増やすために「タンポポ茶ショウキT-1」。
すぐに必要なものかどうかと言われれば何とも言えませんが、腎臓・心臓を守るために同居犬たみも飲んでいた「コエンザイムQ10」。
腎臓病の治療を始めた当初は4歳とまだ若い年齢だったので、長期的な低たんぱく食への不安がありアミノ酸サプリ「アミノファイン」も混ぜています。
薬やサプリメントを飲ませるタイミングとはずらして毒素を吸着する活性炭サプリ「ネフガード」。
お夜食の時に1粒飲ませています。
突然黒缶パウチが好きになったとらじ。
お湯を足して水分補給を兼ねて食べさせていますが、2024年現在リンは正常値ではあるものの黒缶は普通の総合栄養食なので黒缶にはリン吸着剤(リンケア)を混ぜています。
基本的にサプリメントは足し算よりもなるべく引き算をしてその時に必要なものを厳選していきたいと思っています。
腎結石が消失した後は治療から予防に切り替え、UTクリーンcaを半量に減らしたり、タンポポ茶はやめてみたり、嬉しいことにシニアと呼ばれる年齢になれたためアミノ酸はもう控えめでも良いかなとBCAAはやめてみたり、その時々の年齢や体調によって適宜調整しています。
どれも私が決めたものですが、飲ませる前に病院で相談してから開始しています。
口腔ケアのサプリメント類
また、口腔トラブルは避けたいので、一日の食事が終わったら歯磨きシートで口腔内を拭いた後に乳鉢で粉にした「デンタルバイオ」「ロイテリ菌」を舐めさせています。
歯茎に赤みがある時は「オーラティーン デンタルジェル」を塗っています。
定期的な検査
検査結果は年ごとに以下の記事にまとめています。
→猫の腎臓の数値・治療記録【慢性腎臓病・腎結石の血液検査*2019~2020】
→猫の腎臓の数値・治療記録【慢性腎臓病・腎結石の血液検査*2021】
→猫の腎臓の数値・治療記録【慢性腎臓病・腎結石の血液検査*2022】
→猫の腎臓の数値・治療記録【慢性腎臓病・腎結石の血液検査*2023】
→猫の腎臓の数値・治療記録【慢性腎臓病・腎結石の血液検査*2024】
とらじは日々のんびりと過ごしてはいますが、結石が悪さをしたら本当に大変です。
2021年10月には尿管結石から急性腎不全になりました。
治療もケアも日々変化していくとは思いますが、記録のためにもこの記事にその都度追記していこうと思います。
とらじの穏やかな時間が一日でも長く続きますように。